NISHISAITAMA PROJECT

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牛島へ渡航して猫と遊ぶ 後編

前回からの続きです。

帰りのフェリーの時間が迫ってきたので、そろそろ戻りましょう。

再び荒れまくる獣道を駆け抜け、doveplusと再会してからフェリー乗り場へと戻ります。



こちらは牛島小学校跡。

廃校になったのが2005年なので、それなりに時が経ってます。



もう少し観光要素のある島なら、廃校をリノベーションして宿泊施設にしたり、キャンプ場みたいな形にしても良さそうですが、観光要素が限りなく0に等しい島なので、復活は難しいと思います。

 



瀬戸内海の他の島に比べると、護岸工事があまり行われていないためか、古くからある石積みの岸壁が多い気がします。岩を切り出して造った、船を繋ぎ止める突起(正式名称不明)が至る所にあるあたりは、他ではあまり見かけた記憶がありません(鞆の浦にはあったかも)。

フェリー乗り場付近へと戻り、doveplusを片づけようとしていたら、今まで遠目でこちらを観察していた猫の集団がじわじわと迫ってきました。



猫「なんやこれ??」

初めは4匹だったのが・・・



次々集まってきました。特にエサとかあげたわけではないのですが。



フェリー乗り場へと移動すると、猫の集団も一緒に付いてきます。



親が一緒なのか、みんな表情が似ているし、特定の柄の猫ばかりですね。

ちなみにこの牛島、ざっくり説明すると平安時代の頃に牛を飼っていたから牛島と呼ばれるようになったようですが、現在は牛はおらず、代わりに牛柄の猫が多めです。



少し離れたところにも猫が数匹。



下手すると島民よりも猫の数の方が多いのではないかと思われるぐらいには、猫の島でした。少なくとも、今まで立ち寄った瀬戸内海の島の中では間違いなく一番猫に出会えた気がします(佐柳島とか青島みたいな四国からアクセスする島には行ったことがないので、あの辺はもっといそうですが)。

気が済むまで猫と遊んだので、そろそろフェリーに乗り込みましょう。



牛島のフェリーは直接港に接岸するスタイルです。小さいフェリーの場合は桟橋を使う場合が多いので、これは珍しいと言えば珍しいかもしれません。



室積港までの20分間は、ほぼ寝て移動しました。

参考までに、今回は島の反対側にある平茂海岸まで行ったために忙しかったのですが、無理して平茂海岸に行かなければ帰りのフェリーの時間まではかなり余裕ができるはずなので、フェリー乗り場付近で猫と思う存分遊ぶこともできると思います。

・・・

室積港に戻ってきたらあとは帰るだけ・・・しかしながらこの素晴らしい快晴の天気、さっさと帰ってしまうには勿体ない! ということで、牛島最寄りの光駅では無く、少し遠い柳井方面へ向けてもう少しチャリで走ってみましょうか。



このルート自体、チャリで走るのは2回目。

大型トラックなども行き来するぐらいの交通量の多い道なので、自転車的に走りやすいかと言われれば微妙なところとはいえ、海沿いを快走できることを考慮すれば、十分おつりが出るぐらいには良い道です。

ic-yas.hatenablog.com

 

2年前と、ほぼ同じルートですね。

 



梶取岬(Kandori-cape)を過ぎれば、田布施町です。さっきまで滞在していた牛島の他、前回訪問した馬島なども見える、なかなか眺めの良い岬です。地形的には、岬と言うほど尖ってはいないし、言われなければここが岬であることすら気づけないかもしれません。

ic-yas.hatenablog.com

この辺は有名な観光地とは到底言えない離島が多いので、静かに島巡りが好きな人にもオススメ。




田布施町平生町を抜け、ちょっとした峠道を越えれば柳井市です。

ここで帰りの山陽本線のダイヤを確認すると、柳井駅ではかなり待たされることが判明。だったらもう少しチャリで行きますか!ということで、気合を入れて引き続き先へと進んでいきます。



柳井港のフェリー乗り場。ここから松山や平群島、祝島などへ渡ることが可能です。

鉄道連絡船並に駅にほぼ直結しているフェリー乗り場なので、山陽本線を移動中、おもむろに四国へ渡ってみたくなったときなんかにも利用できなくはないですね。そんなメチャクチャな旅をする人はそうそういないとは思いますけども(昔の自分だったらやりかねない)。

もう一駅だけ頑張ってみましょう。次の駅は大畠駅



大島大橋が見えてきました。あの橋のたもとに大畠駅があります。



大畠駅到着です! 次の神代駅までは距離もあるし、この辺で撤収しておきましょう。

これで、光駅から自宅最寄り駅まで1680円かかるところ、なんと1170円までコストを圧縮することができました笑


行きがけの島田駅から室積港までの10kmを加えれば、正味35kmほどのサイクリング。良い運動になりました。牛島島内はぐるっと1km程度しか走っていないのでノーカウントです(山道を駆け抜けたので運動量的にはそれなりにありますよ)。




そういえば聞くところによれば大島大橋ができる前までは、島へと渡る鉄道連絡船があったとのこと。

ja.wikipedia.org

もし今も橋が無ければ、宮島のフェリーと同様に、18きっぷで乗船可能なJR西日本のフェリーが航行されていた可能性があります。



その後は電車で帰りました。

今回は牛島へ渡るだけの予定でしたが、牛島はもちろんのこと、その後のチャリ移動も何気に充実してて大変楽しめました。2月中旬だというのに過ごしやすい気候であり、それでいて空気が適度に澄んでいたおかげで、コンディション的には最高に良かったですね!

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