NISHISAITAMA PROJECT

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DAHON DovePlusで、ゆめしま海道サイクリング

前回からの続きです。

 

翌日、日の出とともに撤収してさっさと出掛けようと思っていたのに、予想以上の冷え込みで寝袋から出る気力も無く、なんだかんだで撤収できたのは午前9時半。とはいえ、10時までに撤収できれば本日の計画はほぼ遂行できる計算でもあったので、計画通りといえば計画通り。



というわけで、生名島のキャンプ場、「サウンド波間田」から出発です!

まずは生名島を反時計回りにまわって生名橋を目指します。



サウンド波間田から南へ少し進んでいくと、大きな橋が見えてきます。こちらは目的の生名橋ではなく、岩城島へと掛かる岩城橋です。こうしてみると、岩城島へ渡れそうに見えますが、現時点(2021年11月)ではまだ未完成で渡れることができません。残念!



生名島の南端部分を越えると、お隣の佐島に掛かる生名橋が現れます。こちらを使ってお隣の佐島へと渡りましょう。



しまなみ海道の橋に比べると比較的小規模で、高さもそこまでないので、橋の上までは自転車でもそれほど苦もなく登ることができると思います。それに橋の上も自動車部分が1.5車線、歩道部分が車1台分の幅しかないため、予想以上にシンプルな印象を受けます。



生名橋を渡りきると、高度を下げずにそのまますぐ弓削大橋へと進むことができますが、それでは佐島に失礼なので、佐島の中心地へと下っていくことにします。



いわゆる「ゆめしま海道」の橋が完成するまでは、ここも生名島のフェリーのような感じで頻繁にフェリーがやってきていたと思うのですが、現在は一日数便の今治へ行く高速船が発着する程度になっています。

さて、佐島ですが、地図で見ると特に島を大きく一周できるわけでもなく、失礼ながら、これといった大きな見所があるわけでもなさそうなので、次の弓削島へと渡ろうかなとも思っていました。が、Googleマップをよく見ると、佐島の一番外れに「Uターンブルーライン」なる場所があることを見つけてしまったので、行ってみることにしました。



Uターンブルーラインまでは佐島港から7km程度、レビューによると「道は荒れていて、アップダウンも激しい」とのことですが、ここまで来たら行くしかありませんね。



瀬戸内海の離島で良くある、防波堤を少し拡張して無理矢理道路にしたような道をしばらく進んでいきます。海岸が近くて良い感じです。



途中からはこんな感じの「酷道」でよく見かけるような狭い林道になります。アスファルトもボロボロで落ち葉や落石も散乱しているため、マウンテンバイクのような自転車でも無い限りは気をつけて進んだ方が良いでしょう。なお、私のDAHON DovePlusは無駄にタイヤが太いこともあって、こういう道では無駄に強いです(そのおかげでスピードがあんまり出ないんですけど)。



そして到着です! 確かにブルーラインがUターンしている!

端から見れば「だからどうした」的な、単なる島の行き止まりですが、あえてブルーラインを引いて観光名所にしてしまうアイデアと行動力には拍手を送りたいところ。

また、島の南端の外れということもあって、眺めも良く、天気が良ければここで半日ぐらい何も考えずに過ごしていたくなるような素晴らしい砂浜が広がっていました。



シーズン中の休日だとそれなりに訪問者もいるようですけど、ここまで来る人は決して多くはないかと思います。

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ブルーラインに沿って「Uターン」して来た道を戻り、途中で島の反対側へ越えて、やはり反時計回りで弓削大橋まで佐島を一周してみます。



さっきの生名橋と似たような風景ですが、こちらはさらに隣の弓削島へと掛かる弓削大橋となります。ゆめしま海道シリーズの中では一番最初に架橋された橋で、生名橋とはまた異なった雰囲気がありますね。



遠くには生名橋の頭も見えます。

弓削大橋を渡りきって弓削島への上陸に成功したら、まずは弓削島の高台に登って燧灘を眺めてみましょう。弓削島より東側は広大な燧灘が広がっていて、開放感のある展望が期待できそうです。



伊豆諸島の新島の山の上から眺めたような、広々とした眺めが実に良いですね。ちなみにこの展望台はインランド・シー・リゾート フェスパというリゾートホテルの駐車場からの眺めです(生名島のキャンプ場の管理人さんに教えて貰った)。

 

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時計を見るとちょうどお昼過ぎ。弓削島の中心街には、いくつか食堂が点在しているようですので、どこかに入ってみましょうか。ということで、今回訪問したのはこちら。



しまでcafe。弓削港近くにあります。

www.shimano-kaisha.co.jp



地魚(鯛)のスパゲッティ。なかなか美味い! 写真にはありませんが、スープとサラダも付いてきます。サラダのドレッシングは地元産のもので、これも美味しかったです。

茶店のランチということで、コーヒーなども頼んでしっかり休憩を取ってから出発。

 

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弓削島は大廻りで1周しても20km程度の島なので、午後はここを一周してから帰ろうかなとも思ったのですが、調べてみると島の北から東側にかけてと、南側半分は起伏のあるコースであることが判明したため、島の西側をサクッと走ってから因島へ渡ることにしました。普段なら一周するところですけど、今回はキャンプ道具一式抱えているので、DovePlusで一周するにはちょっと厳しいところではあります。



弓削島の平坦な西側の道路を北上しながら時間を確認すると、上弓削港から因島の家老渡港へ渡る家老渡フェリーにちょうど乗れそうだということが判明したので、フェリーで因島へと渡ることにしました。



待合室も何も無い桟橋。時刻表があるとは言え、知らなければここからフェリーに乗れるとはわからないかもしれません。

そして、しばらく待っていると船がドリフトしながら接岸します。

youtu.be

料金の方は昨日乗った生名島のフェリーよりも少し高めの一人100円(生名島立石~と因島長崎のフェリーは70円)。でも、100円で島を渡れるとはかなり安い価格設定で正直ちゃんと利益出せているのかどうか気になるところです。ちなみに自転車同伴だと180円です・・・それでも安い!



対岸までは10分程度の航海で、自動車も自転車も基本的には乗ったままでの移動です。



因島に接岸です。

この先は昨日来た道を通って尾道に戻ることはせず、しまなみ海道を伝って隣の生口島へ渡ることにします。尾道に戻っても良かったんですけども、せっかくなのでもう少し「しまなみ海道」を楽しんでいきましょう。



去年、ここから生口橋を眺めたときは「小ぶりな橋だな~」なんて思っていましたが、ゆめしま海道の橋を渡ってきた後だと「でかい!」と思ってしまいますね。あと、やっぱりDovePlusはロードバイクに比べるとかなり小さいですね!



生口橋を渡って生口島へ。上の写真は生口島から因島に向けて撮影しています(因島から生口島方面は逆光だった)。

公式のサイクリングコースに沿って瀬戸田の中心街を目指して進んでいきます。



生口橋から7kmほどで瀬戸田の市街地へと入っていきます。しまなみ海道サイクリングコースはそのまま南西へ進み、多々羅大橋を越えて大三島へと向かっていきますが、私はここで離脱して広島へと帰ることにします。

というのも、このすぐ先にある瀬戸田港から三原港、つまり三原駅の目の前まで行くフェリーが出ているので、それに乗って直接、三原へ帰ってしまおうという魂胆なのです。

さっそく三原方面のフェリーのダイヤを調べてみると40分程度の待ち時間があったので、最後の最後にもうひとつだけ、軽く島巡りをしてみることにしました。



高根大橋を使って瀬戸田港の真向かいにある高根島へ渡ってみました。時間が無いのでここで引き返すことになってしまいましたが、橋の上から眺める瀬戸田港眺めることができただけでも、ここまでやってきた価値はあったかと思います。



フェリーの出航時間が迫っております。急いで瀬戸田港へと行きましょう・・・



瀬戸田港から高速船に乗って三原港へ向かいます。この航路は数年前に佐木島・小佐木島に訪問したときに一度乗ったことがありました。



ついさっき渡った高根大橋をくぐり、すごい速さで三原港へ向けて突き進んでいきます。

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30分弱で三原港に接岸です。30分で三原と瀬戸田を移動できるなら、次回は逆ルートで瀬戸田に向かい、大幅ショートカットして、前回立ち寄れなかった離島などを絡めて今治に向かってみるのも面白そうですねぇ。



三原からは新幹線で広島へと帰りました。

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という感じで、しまなみ海道サイクリングとソロ海キャンプをセットで楽しんできました。いろいろ荷物が重くて大変でしたけど、それ以上にメチャクチャ楽しいこと盛りだくさんだったので、機会があれば今度はもっと今治寄りのキャンプ場に泊まって、今回みたいにあちこちまわって見たいところではあります。まあ、いつまでこの広島勤務が続くかわからないので、やるなら極寒の1月あたりに計画立てて遂行するしかありませんね!

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