NISHISAITAMA PROJECT

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佐合島・馬島巡り

山口県田布施町の沖合に馬島という小さい離島と、その隣には佐合島という、これまたこぢんまりとした離島が並んで存在しています。

佐合島は平生町という別の町の島なのですが、調べてみると田布施町の本州側の港である麻里布港から馬島と佐合島を経由して、対岸の平生町の佐賀港までフェリーが運行されていて、しかも2島をいい感じに訪問できるダイヤが設定されていることがわかったので、さっそく渡航してみることにしました。

www.town.hirao.lg.jp


広島市内から山陽本線に乗って田布施駅へ移動します。



目的の麻里布港へは田布施駅から6km弱。歩くには少し遠いし、ここはdoveplusでちゃっちゃと向かいましょう。

もし仮に手元にナイスな折りたたみ自転車がなかったとしても、田布施駅にはタクシーも常駐している他、柳井駅から路線バスも1日数便設定されているようなので、港へのアクセスは何とかなると思います(ただ、麻里布港最寄りのバス停にやってくるバスとフェリーのダイヤが全く噛み合っていないのでバスを使う場合は佐賀港へ行ったほうがいいかも)。



途中のコンビニで食料などを買い込みつつ、田布施駅から30分ほど走って麻里布港に到着。



いったんdoveplusを折りたたんでからフェリーに乗り込みます。待合室は無人であり、フェリーの代金は船内で支払うスタイルのようです。



料金表を見ると、10kgまでの手荷物は60円かかるとのことで、doveplusも料金かかるかと思いきやこちらは無料でした。他の人のブログ情報によれば、自転車をそのまま船内へと持ち込むことも可能っぽいです(古い情報なので、事前に確認したほうが良いかも)。

ちなみに、麻里布港から片道の料金は馬島も佐合島も160円で、馬島〜佐合島間の移動も160円となるので、麻里布港→佐合島→馬島→佐賀港と移動する場合は480円になり、この料金を最初の乗船時に支払う形になります。というか、かなり安価な設定ですね・・・!




今回、麻里布港に近い馬島ではなく、遠い佐合島へ先に渡った理由としては、こちらの方が各島の滞在時間が1時間とちょうどよく、14:08には本土へ戻ってくることができる一方、先に馬島へ渡ってしまうと各島の滞在時間が2時間となり、本土側へ戻ってくる時間が最速でも15:48になってしまうため、日が暮れるのが早い今の時期だと前者のほうが都合が良かったのですね。

麻里布港10:20発→佐合島10:41着→(佐合島散策)→佐合島12:00発→馬島12:11着→(馬島散策)→馬島13:45発→佐賀港14:08着

とまあ、ごちゃごちゃ書いてはみたものの、ほとんどの人にとってはわりとどうでもいい話かもしれませんが。


 

思いの外、ゆっくりと航行するフェリーに乗ること20分で佐合島へ接岸します。



佐合島は集落が港周辺にしかない、かなり小さい島で現在の人口は6名。

港で会話した島民の方によれば、島民は高齢者ばかりで寒い冬だと表にも出てこなくなるから、今の時期は本当に静かな島とのこと。



この島の主要な道路といえば東海岸を南北に貫く狭い道が1つしかなく、500メートルも行けば集落が終わってしまうぐらいの距離しか無いので徒歩でも10分あれば主要なところに行けてしまいます。とはいえ、せっかくなので、doveplusを展開して島巡りしてみましょう。

・・・

港から島の最北端まで、チャリでわずか5分で到着。



佐合島の先端から、さらに先に繋がっているようにも見えますが、実際には海峡があって先には進めません。



反対側を見れば、室津半島や上関港、長島などが見えます。

次に島の南端へと向かってみましょうか。



港の南側は、かつては海水浴場だったらしく、きれいな砂浜が広がっています。海もきれいだし、眺めも最高にいいし、それに誰もいないので先日修理したばかりのチェアゼロを取り出し、優雅にチェアリングしてみます笑

なんでも、先程会話した島民の方の話だと最盛期にはキャンプ場なんかもあったらしく、夏場は大変な賑わいだったらしいですね・・・現在は水場もシャワーもトイレもないし、そもそもキャンプ可能かどうか不明ですが、ここでキャンプしたらワイルドで楽しそうな気はします。



誰もいない浜辺で30分ほどチェアリングしていると、馬島へ向かうフェリーの時間になってしまいました。名残惜しいですけど、港へと戻りましょうか。



さっき乗ったフェリーに乗り込んで、馬島へ移動します。料金は先程支払っているので徴収なしでした(客1人だけだった上に、チャリ抱えて乗る人など他にいないから完全に覚えられているような)。

佐合島から10分で馬島に到着します。



馬島にはキャンプ場なども整備されている以外にも、小さいながらもハイキングができる山などもあったりして、佐合島に比べれば幾分観光方面の開発が進んでいるようです。実際に、この日は柳井あたりからやってきたらしいデイキャンプを楽しむ先客の団体さんがいました。

そんなキャンプで盛り上がるデイキャンパーを尻目に、doveplusで島内を駆け巡ってみましょう。馬島も佐合島と同じサイズの島だし、10分あれば島内のチャリで走れそうな道は完走できそうですが。



馬島の島猫。

佐合島と同様、まずは島の北端まで行って一人で満足したあと、今度は南端へと向かいます。

キャンプ場の横の道を走っていると「刎島」なる、どことなく物騒な名前をした島への案内板があり、それに従って進んでいくと・・・



トンボロの先に、刎島が見えてきました。調べてみると刎島は干潮時にしか渡れないらしく、これはまたとないチャンス!ということで、渡ってみることにします。



こちらは一切整備されていない無人島なので、チャリで来ても何も出来ませんね。そもそも道がないという。



完全に誰もいないプライベート空間で、再びチェアゼロを取り出し海を眺めながらの昼食タイム。

潮が満ちてくると馬島に戻れなくなるので注意しつつも、特にこれといってやることもないので、フェリーが来るまで昼寝などしつつゆったり過ごします。

・・・

そろそろフェリーの時間なので、適当に撤収しましょうか。

馬島港へと戻り、しばし待機していると、本日3度目となるフェリーがやってきます。もう余裕の顔パスです。



船上より、ついさっき昼寝していた刎島や、最初に上陸した佐合島を眺めつつ、20分の乗船で終点の佐賀港に入港します。



佐賀港からは柳井駅へ行こうと思って道順を調べてみたら田布施駅のほうが近いと案内されたので、今朝方降り立った田布施駅へと戻ることにします。



海沿いの快適な道を走っていきます。さっきまで離島でチェアリングなどやっていたし、あんまり本気出してチャリを漕ぐ気力が起きません笑

・・・

佐賀港から10kmぐらいの距離をゆっくり1時間近くかけて走り、田布施駅へと戻ってきました。おそらく本気出せばdoveplusでも40分ぐらいで移動できたと思います・・・が、急いで駅に戻っても山陽本線は1時間に1本しか走っていないし、特に急ぐ理由もないんですよね。

輪行袋にdoveplusを入れて、田布施駅のホームで電車を待っていると・・・



リバイバル瀬戸内色の電車が入ってきました。どうやら8年ぶりの復活とのことですが、そもそもこの配色の電車が走っている時代の広島や山口の鉄道事情はほとんど知らないので、懐かしいというより逆に目新しかったという(九州の方を走っているやつとは微妙に色が違うような気がした)。

そして、リバイバルじゃない普通の末期色もとい、真っ黄色の国鉄車両に乗って広島へと戻りました。

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