18きっぷを使って日帰りでどこかへ行ってみようかと地図を眺めていたら、岡山県西部の笠岡にある笠岡諸島の高島に行った事がないことに気づいたので、渡航してみることにしました。
笠岡諸島のうち、北木島や白石島、真鍋島には渡航済みですが、その最も手前にある離島の高島は、本土側から近いこともあって逆にまだ渡航した事がなかったのですね。まあ、関東を起点とした国内旅行でも、北海道や沖縄が人気で、そのあと九州や東北の上の方に行って・・・みたいな感じで、とりあえず遠いところから攻めていき、近くて微妙に遠い山陰や四国あたりが後回しになってしまうのと似たような感じかと思います(たぶん)。
山陽本線の笠岡駅で降りて、駅の裏にある笠岡港まで歩いて移動してからフェリーに乗り込みます。
この日は8月下旬の土日という観光シーズン真っ只中の天気の良い日だったためか、フェリーは満席でデッキに立ち客が10名ほどいる状態。ただ、元々そんなに大きな船でもないので、乗客数は60人いないぐらいだったと思われます。
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笠岡港から30分ぐらいで高島に到着です。
船で30分というとそれなりに本州から遠い島のように聞こえますが、実際には笠岡港がかなり内陸寄りにあり、高島と本土は1km程度しか離れていないので、沖合にある離島といった感じは、そこまでないかもしれません。
ではdoveplusを展開して島内散策開始です。
まあ、地図を見てもお分かりの通り、かなり小さい島なので徒歩でも十分なのですけども。
とりあえず島の東端まで行ってみましょう。
ゆっくり自転車を漕いで進んでもあっという間に東端の集落にたどり着けます。
この先は神卜山(kamiura mountain)へ続く山道のようなので、ここから歩いて軽く登山してみます。
15分ほど山の中を歩くと、神卜山の山頂が見えてきます。小さい島なので、山頂まであっという間ですね。
こんなデカイ石碑、こんな山の上に、どうやって持ってきたのだろうか・・・この場で造ったのかも?
石碑はともかく、その裏手にある最高点で休憩しつつ、まわりを眺めてみます。
右手前から、北木島、白石島、真鍋島、左手に見えるのは、四国の塩飽諸島の島々で、写真には写っていませんが、瀬戸大橋もかすかに見えます。
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山頂の東屋で小休止したあと、転がるように麓まで戻り、今度は高島の南西側に伸びる道を進んでみます。
こんな感じの軽トラすら通れなさそうなぐらいの幅しかない切通を抜けると、こぢんまりとした集落が見えてきます。
畑仕事していたおっさんに挨拶しつつ砂浜まで降りてみます。
本州を背にしたこちら側は海がとても綺麗。海水浴するならこの辺が良さそうですね。やっていいかどうかは不明ですけど。
そろそろ帰りましょう。滞在時間は1時間半ぐらいでしたが、doveplusのおかげ島内の道は、ほぼくまなく走ることができたし、離島巡りにもdoveplusは良きパートナーになってくれることが証明できました。
滞在中、観光客らしき人々には全く出会わなかったのに、彼らは一体どこで何をしていたのだろうか・・・
さて、帰りはそのまま笠岡港には戻らず、一つ手前の神島外浦(kounoshima-sotoura)で下船してみます。
神島はかつては離島だったのですが、1970年代の干拓事業によって本州側と陸続きになって、現在では地図を見ただけでは離島であったことなどわかりません。しかし、いざ上陸してチャリで走ってみると、かつてここが離島だったという痕跡を見つける事ができます。
海に降る階段の跡が残っています。
他にもいろいろ探してみたかったのですが、とにかく暑い。海上にあった高島は、それでもまだ涼しかったのですが(島民曰く、最近は昔とは比べ物にならないぐらい暑いそうですが)、神島と本土に挟まれた、かつて海だった干拓地は身の危険を感じるほどの灼熱地獄で、とにかく今すぐにでも抜け出さないと熱中症になりかねない暑さ。
当初の計画では福山駅ぐらいまで走り切る予定でしたが、その予定を大幅に短縮して、2駅手前の大門駅で打ち止めにしました。
初めて見たラッピング車両。JR西日本さんは、この古い車両をいったいいつまで使い続けるのだろうか・・・