NISHISAITAMA PROJECT

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沼隈半島縦断して田島・横島へ

18きっぷの残りを消化しようと地図を眺めていたら、広島県東部の沼隈半島の先端にある2つの島、田島と横島に興味がわいてきたので、行ってみることにしました。

この2つの島は本州から橋が架かっていて、路線バスまで運行しているので、今回は路線バスも取り入れながらサクッとお手軽に楽しんでこようと思います。

まずは田島・横島の最寄り駅となる、山陽線松永駅まで移動します。



松永駅からはトモテツバスの路線バスに乗り換えることができ、このバスに乗れば時間帯によっては島の先端まで行くことができますが、今回もいつものごとくdoveplusという折りたたみ自転車を持っているので、自転車的に走りにくそうな市街地をバスを使ってスキップしましょう。

路線バスは沼隈半島の中央部分を進んでいき、みろくの里というテーマパークの脇を通過し沼隈半島の南端部を目指してゆっくりと進んでいきます。

沼南高校バス停をすぎたあたりで自転車的に走りやすい道路になってきたので、その先にある小坂バス停で適当に降りてみます。



ではdoveplusを展開して、本日もスタートです。

山南川(さんながわ)沿いの小道を沼隈の中心地に向けて走って行くと、田島方面への分岐があるので、そこで曲がります。



今更ながら最近になって気づいたのですが、離島に架かる大きめの橋は、大抵その前に登り坂があるので、夏場だとかなりキツいんですよね。ただ、離島は夏場こそが最高に景色が良くもあり、この登りを頑張る価値は十二分にあるですよ。

坂を登り切ってしばらく進めば、内海大橋が見えてきます。



この内海大橋、他の離島に架かる橋と決定的に違うのは、その構造です。一般的に橋というのは、対岸へ向けて最短距離でまっすぐ掛けられるのですが、この橋はなんと途中で「く」の字に折れ曲がっているのです。



下から見ると、もっとわかりやすいですね。



ついでに、GoogleMapsの航空写真も貼り付けておきます。



なぜこうなったかという理由はWikipediaに詳しく書いてあるので興味があればそちらを参照して貰うとして、こういう離島架橋が好きな人なら、これを渡るだけでも、わざわざやってくる価値はあります。

そんな内海大橋を渡りきれば、1つめの目的地である田島に上陸できます。地図を見れば田島を1周できる周回道路もあり、それは後々走ってみるとして、まずはお隣の横島を目指してみましょう。



しまなみ海道生口島のような雰囲気がある田島のメインストリートを走って行きます。意外と交通量が多めではありますが、道も広めで眺めも良いので、気楽にサイクリングするには良い感じです。

内海大橋から5km弱ほど行くと、もうひとつの島、横島へ架かる睦橋が見えてきます。

こちらは特徴の無い普通の橋で、簡単に渡ることができてしまいます。



横島に渡航成功。まずは横島を一周してみたいと思います。とりあえず島があったら一周してみたくなりますよね(?)。



横島の外れまで来れば道路はこんな感じ。かなり最果て感が出てきました。ちなみに対岸に見える島は、愛媛県上島町の魚島、高井神島、豊島です。あの辺の離島も行ってみたいところではありますが、コロナ禍に加え、本州側からだとアクセスが悪くて未だに渡航できずにいます。

車一台通れるかどうかぐらいの狭い道を行くと、横山海岸という海水浴場にたどり着けます。



夏休みシーズン真っ只中でも、ここまで来れば誰も居ないし、海も綺麗だし、最高では・・・ただ、最高に暑い・・・!



もう少し涼しければ、ここでゆっくり昼食を摂りつつ読書でもしようかなとか思えるぐらいには良いところなのですが、これでもかと言わんばかりにさんさんと照りつける太陽に負けたので、さっさと撤収して次の目的地を目指します。

横島の周回道路は横山海岸からは裏手の山を越えて、島の反対側へと続き、そのまま北側の海岸線を通って、先ほど渡ってきた睦橋のたもとへと戻っていきます。

再び睦橋を渡って田島に戻り、田島の周回道路を走ろうかと地図を眺めてみると、こちらは非常に過酷そうな地形が見えたため、その辺は見なかったことにして来た道を戻ります。そして、内海大橋の下をくぐってから島の反対側へと進んでいきます。



あまりの暑さに、自販機があった日陰で水分補給しつつ休憩中。

架橋された離島だと物流面での障壁が低いからか、フェリーでしか渡れない離島に比べて自販機が豊富に設置されている場合が多いので、こういうときは助かります。もう少し市街地に近い島ならコンビニやホームセンターなんてのもあるぐらいですし。

しばしの休憩し、サイクリング再開です。

廃校になった内海小学校の跡地の少し先にクレセントビーチという砂浜が見えたので、ちょっとだけ立ち寄ってみました。



ここは最近、キャンプ場として売り出し中のようで、機会があればここでキャンプ指定みたいですね。キャンプサイトは芝生で、目の前が海、それでいて山に囲まれていて風も弱いと、なかなか好立地のようです。

crescentbeach.jp


田島最東端の向かいの沼隈半島先端にあるのは、鞆の浦の裏側に位置する阿伏兎観音。あの辺も自転車で巡ってみたいですね。

いろいろ風景や漁村の街並みを眺めつつも、そのまま田島の南側を少し走って、一周してから内海大橋を渡って本州へと戻ります。

本州側に戻ってからは海沿いのルートで松永駅を目指しましょう。

まずは常石港の脇を通りつつ北上します。



ここから百島を経由して尾道まで行くフェリーが出ていて、バテたらここからフェリーで尾道まで移動して帰る計画も「プランB」として立案していましたが、適度な休憩が功を奏したのか、はたまた暑さで麻痺してしまったのか、精神的にも肉体的にも問題なしと判断できたため、船には乗らずに松永駅に向かいます。



ところどころに登場する、尾道行きフェリーの誘惑。

戸崎港からフェリーに乗るとフェリー代も抑えられるし、松永の市街地を走る必要もなくなるので、これは魅力・・・・でも、このルートはお楽しみとして取っておきたいし、このフェリー航路を利用するのは次回にしましょうか。



行きに使った路線バスが通るバス通りに合流し、やっと松永駅に戻ってきました。

「駐輪禁止」と書いてますが、別にここで自転車を片づけたのであって、駐輪したわけではないですぞ・・・



今回の松永駅から路線バスを使いつつ、田島・横島へ渡り戻ってくるコース。距離にして45kmほどと、doveplus的にはちょうど良い感じの行程なのに、なかなか満足感のあるサイクリングが楽しめたので、いずれ別アプローチでまたこの辺を散策できたら良いですね。次回は、鞆の浦から沼隈半島を横切って、常石や戸崎からフェリーで尾道に抜けるようなルートで走ってみたいところです。

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