NISHISAITAMA PROJECT

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魚島渡航記 後編

前回からの続きです。

 

魚島の展望台と神社を2つ巡ったところで、さらに魚島の奥地へと進むことにしました。帰りの船の出港時間まで、まだまだ4時間近くありますし・・・



島の南側は人が住んでいないからか、道路が荒れ放題です・・・これ、離島ではなく本州の一般道とかだったら、間違いなく廃道扱いされるような道でしょう。

舗装された道路に倒れ込んでいる植物をかき分け、なんとか海岸線まで降りてきました。



おお、海が綺麗・・・!

魚島の港がある北側は今の時間は山の陰になって全体的に薄暗かったため、そこまで海が綺麗には見えなかったのですが、こちらの南側は期待通りの景色が広がっていました。

もう少し進むと桜田海水浴場という砂浜に降り立つことができたので、ここで休憩しましょうか。



こういうこともあろうかと、わざわざ持ってきたのですよ。やっと日差しも落ち着いてきて、チェアリングするには良いシーズンになりました・・・というかもう11月なのに、まだ微妙に暑いとかどういうことなの・・・。

帰りのフェリー出航まで2時間以上あるし、何もせずにここでダラダラ過ごしましょう。プライベートビーチのごとく誰もいないし、それに瀬戸内海や四国山地の眺めも良いし、ある意味最高に贅沢な楽しみ方ではないでしょうか。

 

・・・


1時間ほど浜辺で時間をつぶしたあとは魚島港へ戻るだけですが、ここで気になるのが、行きがけに通りすがりのおじさんから聞いた「通行止めで行けないところがある」という区間

実を言えば、この区間を通ることができれば、桜田海水浴場から魚島港まで平坦な道を2kmほど歩けば到達できるために30分あれば戻れたはずなのですが、ここを通らずに大きく迂回すると余裕を見ても1時間ぐらいは想定しておく必要があるのです。

仮に通行止め情報を知らずに、「歩いて2kmだから30分前に出発すれば余裕だろ?」なんて感じで、直前まで桜田海水浴場に留まっていたら、最悪、帰りのフェリーに間に合わずに魚島1泊(できるかどうかすら知らないけど)になっていた可能性すらありました。魚島おじさんに圧倒的感謝。

とまあ、そんなことを考えながら島一周道路を歩いていると・・・



これが噂の通行止め。というわけで、来た道を戻って帰りましょう。

峠を越えて、篠塚さんの横を通り抜け、その先の分岐路で来たときとは違う方面に進んでいくと、魚島小中学校の脇に出ます。これだけ見たら離島の学校とは思えないぐらい立派な造り。



魚島小中学校の横の急な階段を下っていけば、魚島の集落が見えてきます。



2004年まではこの島だけで1つの自治体だったというし、今も合併せずに存続していたら、おそらく人口100人程度の村として、全国的に見てもかなり人口の少ない自治体として、その手の人には有名になっていた可能性はありますね。それぐらい小さい島です。



現在も居住している住宅よりも空き家の方が多いような気がしないでもない感じ。港から離れた斜面の上の方は特に廃墟率が高めでした。



すでに廃業していそうな、たばこ屋。営業していたら、ここでたばこの一箱でも買ってみたかった(喫煙歴無しの非喫煙者です)。



港の近くだと廃墟率は低めです。この狭い路地の感じが離島って感じがあって実に素敵だし、戦前から高度成長期前後に造られた感じの古い家屋が多かったです。



猫もいました。



猫遭遇率としては、多くもなく少なくもなくといったところ。

島猫のわりには警戒心が強めなので、猫の島を目的とした渡航はイマイチかもしれません。まあ、しまなみ海道近辺は、どの島も似たような感じだし、猫が目当てなら島には渡らず尾道駅周辺を徘徊していた方が良いと思います。



キジトラや黒猫なんかも出合えるとはいえ、基本的には茶トラが7割といった具合でした。

・・・

残り時間を猫と遊んでいたら、帰りのフェリー出航の時間が近づいてきたので船に飛び乗ります。



因島へ戻る最終便。帰りの便は釣り客が数名いる程度でした。

1時間かけて因島へと戻り、三原行きのフェリーへ乗り換えます。



行きがけに利用したときは時間が無くてほぼスルーしていた土生港のフェリー乗り場。昭和の鉄道駅のような雰囲気や窓口の感じなども含め、味わい深くて痺れます。

三原行きの切符を買って、高速船で一気に三原へと向かいます。



因島は西瀬戸道というか、しまなみ海道で架橋されている島ではありますが、それでもいくつかの航路は健在です。でも、少しずつフェリー航路が廃止されつつあることから、数十年後には観光向け路線を除くと全廃されてしまう可能性もありそうですね・・・

鉄道路線は廃止されそうな雰囲気が出てくると、ニュースサイトで取り上げられたり、全国各地から葬式鉄が押し寄せたりするんですが、フェリー航路についてはそういう情報もあまりまわってこないため、気がついたら無くなっていると言うことも多いし、今後も緊張感を持って最大限注視して行きたいところ。

などと考えつつ、半分寝つつ、気がついたら三原港に接岸していました。



三原港から歩いて数分で、三原駅にたどり着けます。三原は駅と港が近い!



夜の三原駅は初めてかも? 

ちょいと夜遅くなってしまったし、駅弁と共に電車内で一人で打ち上げでもしようかなと駅構内をうろうろしていたら、駅弁自販機を発見!



時刻は19時半をまわっていたからか、ほとんどの駅弁は売り切れていたのですが、山陽新幹線開業50周年たべくらべ弁当なる駅弁が残っていたのでそちらをチョイス。ついでに駅ナカのコンビニでビールも買って準備万端状態で、新幹線ではなく在来線で帰ります。

 



これはもしや、新幹線で食べるべきだったのでは・・・と思いつつも、客もまばらな夜の山陽本線車内でビールを飲み始めたらわりとどうでも良くなってきたし、これはこれで正解だったのでしょう。



なかなか美味い駅弁でした。

タコの煮物や唐揚げ、穴子などの酒の肴になりそうな食材が多めなのも評価高め。

とまあ、そんな感じで1時間以上かけてゆっくりと広島市内へと戻ったのでした。

・・・

引っ越しまで残り1ヶ月。広島在住中に、「しまなみ海道」や「ゆめしま海道」へ行くことはもう無いかもしれませんが、今回素通りしてしまった高井神島には行っておきたいし、そうでなくても、あの辺をチャリで走り回ってみたいところではあるし、天気と予定が合致したら最後の最後にもう一回ぐらい強行訪問するかもしれません。

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