前回からの続きです。
鹿島にある広島県最南端で一休みしたところで帰りましょう。桂浜温泉からここまで、ほぼ一本道だったので、帰りも全く同じルートで戻ることになります。
行きがけは広島県最南端しか見えていなかったのであまり気づかなかった鹿島の段々畑。茶色い小石を積み上げて造られたであろう段々畑は壮観な光景であり、なかなか見応えがあります。
鹿島大橋を渡って倉橋島へと戻りましょうか。
鹿島大橋から南東方向の眺め。
向かいに見える島は、愛媛県にある忽那(kutsuna)諸島の中島や怒和島ですね。あの辺も行ってみたいのですが、広島県側からだと、一度松山に船などで渡ってから、さらに別の船に乗り換える必要がある手間があって、距離の割に行きづらいところ・・・
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全く同じルートで桂浜温泉まで戻り、温泉には目もくれず、さらにバスで通ってきた道を逆走していくようになります。
倉橋島の中央を一気に抜ける道を使ってショートカット。登りがキツい!
トンネルを抜け、釣士田(ryoushida)の街を通って倉橋島の西側を北上して行きます。
すると、目の前には巨大な早瀬大橋が見えてくるので、もちろんこれを渡ってみましょう。この橋は江田島と倉橋島を経由して本州を結ぶ、唯一の橋なのです。
鹿島大橋と同じトラス橋でも、デザインが微妙に違いますね。この違いはどこから出てくるのか・・・土木建築系が専門の知り合いがいれば聞いてみたい。
気合いと根性で橋の上まで登って対岸へと渡ります。巨大な離島架橋は橋上からの眺めが良くて好きなのですが、航行する船舶のために大抵は高い位置に造られているので登るのが大変。正直なところ、有料でいいので歩行者・自転車専用の渡船が欲しい笑
早瀬大橋を渡って江田島に上陸したあとは、島内にいくつかある広島港へ行けるフェリーや高速船の乗り場を目指すことになります。我がdoveplusは折りたたんで輪行袋に入れてしまえば高速船にも乗ることが可能なので、早瀬大橋から最も近い中町桟橋を目指してみることにしましょう。
江田島の島内は交通量の割に道幅が狭いところも多々あり場所によっては危険であることから、できる限りマイナーな道を選んで走ります。この交差点では、島民に大人気の県道44号線は避けて、国道487号線へ迂回します。国道の方が立場が下なのか・・・
名も無き峠を越えて行きます。適度に歩道も整備されている上、車通りも少なく自転車的にはこちらを通った方が安全かつ快適ではないかと思います。
再び海沿いの道となってしばらく行けば、元・能美町の領域へと入っていきます。江田島も倉橋島と同様、海岸線がかなり入り組んだ島で、風景もめまぐるしく変わり、走っていて楽しめますね。それでいて平坦な道が多いのも助かります。
途中で沖美町方面へ行く道と分かれ、再び低い峠を越えれば・・・
鹿島からおよそ35kmで広島港へ行く高速船が発着する中町桟橋に到着です。地図上では遠いと思っていた鹿島も、いざこうして走ってみると、案外遠くなかったような気が。
ここで輪行袋にdoveplusを突っ込んで高速船に乗り込めば、広島港に向かって一直線!
さて、この後どうしようか・・・
今日は十分走り通したので広電で帰っても全然ありというか、むしろそうすべきかもしれないのですが、高速船でしっかり休憩も取れたし、飲酒もしてないし、この際だから自宅までdoveplusで走り抜きましょう!
飲酒と言えば、広島港(宇品)に来たら立ち寄っておきたい酒屋があるので、そちらにお立寄り。
酒商山田。広島市内に何店舗かある酒屋さんで、特に日本酒の品揃えは大変素晴らしく、ことある毎に理由を付けて訪問しています(よく行く店は八丁堀店)。
こちらで、日本酒を2本ほど調達してから、およそ12kmの道のりを一気に走り通して自宅へと帰ったのでした。
今回訪問した鹿島、JRと路線バスで訪問するとなると、かなり遠く、地の果て感すらあった一方で、逆に自転車と船で鹿島から江田島を経由して広島市内へ直接向かってみると、案外近かった印象を受けました。
しまなみ海道やとびしま海道といった架橋されている瀬戸内海の島々は比較的開発が進んでいて、それなりに観光客やサイクリストで賑わっている島も多いですが、倉橋島や鹿島は架橋されている割には、それらの島に比べれば静かで落ち着いた他にはない独特の雰囲気もあったし、機会と気合いがあれば、また日を改めてゆっくりと訪問してみたいところですね(次回は逆ルートで行って、最後に温泉入って帰りたい笑)。