NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

神之瀬川サイクリング

前回からの続きです。

現在は庄原市の一部となっている旧・高野町は冬になると広島県だというのに最高気温が氷点下を下回り、雪もドカドカ降る、いわゆる豪雪地帯の1つであるため、この気温が連日35℃を超えるような8月の真夏でもかなり涼しくて快適です。夏場はこの辺でテレワークなどやったら仕事もはかどりそうですね。余計な誘惑も少なそうですし笑



神之瀬川に沿って進んでいくと、高暮という庄原市側の最後の集落に入っていきます。



この先は無人地帯となるため、2車線道路もここで終わるようです。

そろそろ昼食でもと適当な木陰を探してみたところ、川の反対側に小学校らしき建物を発見したので、ちょいと訪問してみます。



調べてみると、かつての高暮小学校の跡地で、現在は研修施設のような形で活用されているようです。そんな校庭でランチタイム。



校庭脇のベンチにて、道の駅たかので購入したカレーパンにかぶりつく図。食べかけで申し訳ない笑 

高暮の集落を越えると携帯電話も圏外となる無人地帯となり、高野町と現在は三次市となる旧・君田村を結ぶ県道456号線は使う人もかなり限られているようで、お盆のハイシーズンだというのに、結局1台の車ともバイクともすれ違うことはありませんでした。



これが国道なら間違いなく酷道マニアが各地から喜んでやってきそうなくらい荒れた県道です。

そんな居住する住民はおろか、通過する人すらまばらな誰もいない山奥なので、いつも以上に慎重に進んでいく必要があります。パンク程度ならまだしも、落石や倒木などで転倒して怪我したり、崖から落ちたら、命に関わるレベルの区間ですね・・・



藤渕橋を渡ると、神之瀬川の流れが穏やかとなり、高暮ダムが形成する神野瀬湖が見え隠れしてきます。



さらに進んでいくと高暮ダムの本体が出現。



このダムは戦前から建設され、完成したのが昭和24年というかなり古いダムで、最近のダムではあまり見られない細かい造形などがところどころにありますね。



ダムの高さが70メートル近くあるのに手すりが低く、それにダムの堤頂の幅が通常のダムに比べて狭く、高所恐怖症の人だとかなり怖さを感じるかもしれません。



高暮ダムを過ぎれば、すぐに三次市へと入っていきます。道路の方は相変わらずの荒れ具合ですけども。

神之瀬川沿いの県道を進んでいくと、こんな看板を発見。



茗荷谷鉱泉


案内によれば、眼下を流れる神之瀬川の川底から鉱泉が湧いているようで、確かに川底を見ると泡が浮き上がってくるのが確認できます。もう少し市街地に近ければ、その鉱泉を良い感じに集めて温泉にできそうな気もしますが、人里からかなり離れた山奥なので、特にこの鉱泉を楽しむような施設などあるわけもなく、それに鉱泉ということは沸かさないと入浴できないことから、河原に穴を掘ったら温泉になるというわけにもいかないし、何かと残念なところではあります。



茗荷谷鉱泉からさらに行くと突然道が2車線になり、一帯が明るくなりました。君田村最奥のこの辺は櫃田という地域で、路線バスこそないものの、それなりに人は居住している携帯がつながる地域なので、ここまで降りてくれば、とりあえずは一安心ですね。



沓ヶ原ダム。ダムというよりも堰のような小さいダムで、これもできたのは高暮ダムと同じ時期。国土地理院の地図を確認すると近くに温泉マークがあるのですが、実際にはどこに温泉があるかは確認できず。



標高が低くなってきたことに伴い、高野町付近では涼しかった気温もぐんぐん上昇中です。でもまあ、都会に比べればそれでもまあまあ快適。



高暮ダムから20km、やっと君田温泉まで降りてくることができました。

良い感じに汗もかいたし、ひとっ風呂浴びてから帰ろうかと一瞬考えたのですが、ハイシーズンで駐車場は満車、しかも天気予報を見るとゲリラ豪雨の雨雲が迫ってきていたこともあり、温泉は諦め、三次駅を目指して突き進みます(余談ですが、君田温泉は今年の10月に閉店するらしく、貴重な広島の温泉がまた一つ無くなってしまいます)。



ここまで付き合ってきた神之瀬川とも別れ、小さい峠を越えれば、三次の市街地はあと少し・・・

峠を越え、今度は西城川沿いに走って行けば、ついに最終目的地の三次駅に到着です。雨が降る直前でのギリギリの到着!



今回は18きっぷを使用していなかったのと、次の広島行きの芸備線は、新見・備中神代駅からの列車や木次線と接続している大混雑が予想される列車だったことから芸備線には乗らず、広島市内と三次や庄原を結ぶ高速バスを利用してみます。

バスだと芸備線より少し割高でも充電可能なリクライニングシートがあり、荷物もトランクにしまえるので、条件によってはこちらの方が快適だったりしますね。それに快速みよしライナーとは時間的にも大差ないですし(自分の場合は広島駅まで乗らず、手前の安芸矢口や戸坂で降りるので芸備線の方が便利で運賃的にも安いですけど)。



自宅最寄りの中筋駅を経由しないバスだったため、広島バスセンターまで行き、今回は途中で飲酒もしていなかったことより、バスセンターからは再びdoveplusを取り出して、自宅までチャリで数キロ漕いで適当に帰りました。


庄原ライナーで行く庄原輪行サイクリング。まさか高野町へ行くツアーに飛び入り参加&途中離脱で、ここまで充実した楽しい1日を過ごすことができるとは思ってもいなかったので、本当に楽しかったですね。

今後もこういう不意に訪れる貴重なチャンスを逃さぬよう、しっかり事前に準備して、いつでも幸運をつかめるよう精進していきたいと思います(プライベートに限らず仕事でも・・・)。

 

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