NISHISAITAMA PROJECT

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国鉄バス雲芸本線と国道184号線の酷道部分走破

広島と島根を結ぶ交通機関の一つとして、かつては国鉄バス雲芸本線という路線がありました。

こちらは、その名の通り出雲国安芸国を結ぶバスであり、実態としては現在でいうところの出雲市駅と三次駅をダイレクトに結ぶ国鉄のバス路線でした。もちろん現在は消滅した路線バスなのですが、コンセプトを引き継いだ路線としては広島と出雲を結ぶ高速バスとして存続し、また、広島市内にJRバスの路線バスで雲芸南線という路線名でわずかながら生き残っています(実態はバスセンターから安佐北区ニュータウンを結ぶ路線バスなので、雲芸本線の「雲」にいたっては全く名を呈していませんが)。

www.chugoku-jrbus.co.jp


そんなこともあって、この雲芸本線というバス路線は完全に消えたかと言えばそうでもなく、三次駅から赤名駅までは備北交通の路線バスとして1日3〜4往復ながらも辛うじて健在であり、かつ乗車難易度としてはそこまで高くないので、この区間だけ乗ってみることにしました(これ以外の区間は、起終点が鉄道駅では無く、地元民が病院などに行くために走らせている町営バス的な扱いで乗車難易度はそれなりに高め)。

まずは自宅最寄りの芸備線の駅から芸備線に乗って三次駅へ。



自宅から鉄道1本で三次まで行けるのは何気に助かる。ついでに広島駅から備後落合駅ぐらいまで乗り換え無しで行けると良いんですけど・・・



広島県北部に位置する三次駅からは備北交通の路線バスに乗って、かつての雲芸本線赤名駅を目指します。赤名駅というのは鉄道の駅では無く、いわゆる自動車駅ですね。広島や島根の山間部にはこの手の駅という名のバス停が点在しています。

名駅島根県飯南町にあるバス停で、路線バスでは珍しく県境越えすることもあって、それだけでも興味深い路線ではあるのですが、この日、乗車した客は思いつきでここまでやってきた自分一人だけ・・・普段のこの便は誰も乗っていない可能性があります。

三次駅を出ると国道54号線を北へと進み、途中の旧布野村付近で、地元の客を1名乗せたかと思いきや、少し先の道の駅布野で再び客は自分一人となり、そのまま県境の赤名峠を越えて、終点の赤名駅へ到着。



それなりに標高の高いところにある街なので、三次駅に比べて気温が4度ぐらい低め。念のため持ってきた雨具を羽織ってちょうど良いぐらいの気温でした。

これからの準備をいろいろとしつつ、待合室の入口に掲げてあった路線バスの案内図を見ると・・・



これはいったい、いつから存在している案内図なんだろう・・・

当然のように三江線の線路は描かれているとして、今乗ってきたバス路線は、雲芸本線として表記されているほか、以前乗った大田市へ行くバスは川本本線、浜田へ行くバスは広浜本線として書かれています。

 

ic-yas.hatenablog.com




さらにいえば、出雲市からはJR大社線が出ているので、少なくとも1990年より前の案内でしょう(「国鉄」部分や早い時期に廃止された雲芸本線の支線路線がマスキングされていて、かつ中国自動車道があるので、ベースは1970年前後に作成されて、最終更新は1980年代後半と推測できます)。

いずれにしても、このような案内が掲げられているとは、ここだけ時代が完全に昭和で止まってますね。そういえばさっき乗った芸備線も昭和50年代前半に製造されたキハ40シリーズでしたし、この辺一帯は未だに昭和の雰囲気が色濃く残っているような気がします。

そうこうしているうちに、いつものdoveplusの準備もできたので出発と行きましょうか。



バス停からちらっと見えた酒蔵、赤名酒造さんの絹乃峯。

一本、買っていこうかと思いきや、本日臨時休業とのことで入手できず(どこかのイベントに出張していたそうです)。まあ、四合瓶とはいえ、酒瓶抱えて何十キロも走ったりするのは肉体的に何らかの影響を与えかねないので、これはこれで良かったのかもしれませんが・・・また日を改めて訪問しましょう。

では、赤名駅へと戻り、国道54号線を出雲方面に向かって進んで行きます。



基本下り坂ということもあってか、かなりのハイペースで進んでいます。言い換えると逆ルートを取ると地獄を見そうな、そんな感じです。

赤名から6kmほど進んで行くと、国道54号線からどこに行くのか不明な国道184号線が分岐していきます。



国道54号線は出雲というよりも、どちらかというと島根の県庁所在地である松江方面へ行く路線である一方、気持ち的に今回はなんとなく出雲へ向かいたかったこともあり、雲芸本線の路線だった国道54号線から国道184号線へ乗り換えてみます。

しかし、なんで行き先を書いていないのか・・・実際のところはよく分かりませんが、一般車には走って欲しくない道だから、というのもありそうです。

・・・はい、そうですね。この先は、いわゆる酷道が待ち構えているのです。

今回のお出かけには、国鉄バス雲芸本線を途中まで追いかける他、この国道184号線を走ってみるのも目的の一つでした。

というのもこの国道184号線、その手のマニアの間では有名な案内図があり、それをどうしても見てみたかったのです。



「これより先、1.1km区間、道幅狭し」

この程度なら良くある立て看板なので、驚きもなんともありませんが、ここより1kmほど行くと・・・



「この先道路が狭くすれ違いできません。カーナビの案内にかかわらず、右折してください」

お国に整備して頂いたありがたい国道ではなく、初めから農道+県道にして迂回してくれという御案内。

距離的には迂回路を通った方が1kmほど遠回りなので、走行時間を考慮しない古いナビだと国道を優先してしまうのだと思われます(国道は狭隘道路である反面、農道+県道は直線的な2車線道路なので、どう考えても迂回した方がはるかに早くて安全に進める)。

しかもこの案内の下にはこんなのも。



これは、災害のために通行できない案内なのか、しょっちゅう災害が起きるからとりあえず設置しておいて、災害発生時に追記される案内なのかが分かりません(九州最凶の国道265号線にも似たような常設の通行規制案内があった)。

ic-yas.hatenablog.com


一応、交通情報で通行規制が無いことをネットで確認してから、国道184号線を直進してみます。

この国道184号線の迂回を推奨されている区間ですが、実際に走ってみると意外と道中に集落が点在し、生活道路として普通に利用されていました。また、道幅も車とバイクのすれ違いぐらいなら問題無いレベルの道が続き(自動車同士のすれ違いは厳しい)、通常の乗用車ならば普通に走行できそうな感じでしたね。酷道レベルで言えば、A~E評価でAが最凶酷道、Eが高速道路だとするとBB+ぐらいでしょうか。



とはいえ100番台の国道でこのトンネルサイズは小さい!

手前の標識によれば、幅4メートル高さが3.4メートルなので、さっき乗って来た一般サイズの路線バスがギリギリ通れるぐらいの大きさ。もちろん、こんなところ路線バスなど走っていませんが(予約制の乗り合いタクシーが走っているかも)。



来島ダムの近くまで来ると集落も途絶え、完全な無人地帯となってしまい、だれも走らないからか路面はそこそこ荒れています。ただ、道路の上を川が流れているような洗い越や、大きな落石なんてのは存在していないため、ナビに惑わされてこっち側に入って来たとしても冷や汗程度で、絶望するようなことは無さそうです。



良い感じのアーチ橋。この辺は見通しの悪いカーブが続き、慎重に進んでいく必要はあります。まあ、普通の人はこんなところ走らないと思いますが・・・



すごい山の中・・・

そのまま走って行くと、先ほど分かれた迂回路と合流し、やっと普通の国道っぽい道に戻ります。



酷道区間で無駄に時間をロスしてしまった感があるので、少しペースを上げて出雲を目指しましょう!

というわけで続きは次回

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