前回からの続きです。
線路沿いにしばらく進むと、小湊鐵道の養老渓谷駅が現れ、その横道を少し行けば、養老渓谷と呼ばれる観光地に到着します。
実はここに来るまで知らなかったのですが、養老渓谷の見所は広範囲に分散しているとのこと。なので、最初は手前の駐車場に車を止めてちょろっと眺めればOKと考えていたのに、どうもそれでは、養老渓谷楽しむためにはふさわしくないことが判明。
しかも、昨年の台風の影響で遊歩道が通行止めになっていて、満足に散策すらできない状況でもあります。
入口に掲げられていた地図によれば、遊歩道を通って弘文洞なる場所に歩けると書いてありましたが、この先は立ち入り禁止ゆえに行くことかなわず。仕方なく車に戻って、逆ルートで攻めてみることにします。
逆ルートの入口へ移動し、改めて遊歩道を歩いて行きます。反対側からなら数分歩くだけで、目の前には弘文洞が現れるというわけです。なんでも、明治時代に山をぶち抜いてトンネルを掘って、そこに川を流したという「川廻し」というやつで、トンネルの中を川が流れているらしい。
とのことで、実際に行ってみたところ・・・・
普通の峡谷じゃないですか! っと、さらによく調べてみたら、かつては実際にトンネルがあってそこを川が流れていたようです。ところが、1979年にトンネルの上部が崩落して、このような形になったとか。なるほど、早とちりしすぎました笑
ただし、弘文洞については期待していたのと違う光景ではありましたが、この弘文洞へ行く途中にくぐった向山・共栄トンネルが、これがなかなか良い感じのトンネルだったので、結果オーライでした。
遠目で見ると、千葉らしく言えば「落花生の殻」のような形をしている素掘りのトンネルで、特徴としては車両一台分の幅しかないのに、異様に天井が高いトンネルなのです。さらには右上には謎の横穴なんかもあって、これはこれで興味深い・・・
元々は上段のトンネルしかなかったところ、それを掘り下げて下段のトンネルに繋げたという特殊な経緯があり、こういう珍しい形になったらしいです。ちなみにトンネル名の「向山・共栄トンネル」のうち「向山トンネル」が写真でいう手前のトンネルと、奥側の高い部分のトンネルで、「共栄トンネル」が奥側にある低い位置の新しいトンネルになります。
こんな上下に分裂したトンネルは、他ではまず見ることができないトンネルだし、わざわざ見に来る価値はありますね!
トンネルに満足したところではある一方、やはり本来の目的の「川廻しで掘られた川のトンネル」は見てみたいし、他に何か無いかなと探してみたところ、どうやら少し先の道の駅っぽいところにいけば、トンネル状の川があるらしいとの情報をつかんだので、次はそちらへ向かってみました。
遠見の滝。
滝自体は大したことなくても、この滝の裏にある洞窟は房総半島ならではの風景。
この時点で午後2時すぎ。実はこの日は17時半から練馬で高校時代のメンツで飲み会が開催される予定でもあり、そろそろ戻らないと厳しい時間でした。そんなわけで、最後に適当に滝でも見て帰ろうとのことに。
何か手頃でよさげなスポットはないかと地図を見てみると、すぐ近くに粟又の滝なる滝を発見。まあ、低山が連なる房総半島だし大したことない滝だろうと、失礼ながら全く期待などせずに向かったのですが・・・
緩やかな傾斜を滑るように流れる見事な滝(写真がうまく撮れなくてアレですが)。
マイナスイオンが無限に生成されるような豪快な滝ではありませんが、落ち着いた優雅で美しい滝だと思います。関東の冬場は雨が少なく、そのため水量も乏しいのが残念ではありますけど、雰囲気的には梅雨の時期などに来れば見事な滝を堪能できそうですね。
これは粟又の滝の上から滝壺を見下ろしている図。真夏だったらウォータースライダー的な感じで楽しめそうな気がしないでもないです(やるなら自己責任で)。
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と、ちょろっと見てすぐ立ち去るつもりが、長居してしまったため、急いで東京へと戻ります。
途中で久留里線とすれ違いました。久留里線は近いうちに末端部分が廃止になるらしいし、もう少し時間があれば末端部分だけでも乗っておきたかった。
アクアラインを法定速度でぶっ飛ばしていきます(少し渋滞気味だったので、そんなに飛ばせず)。
時間が無いとか言っているのに、海ほたるPAにお立寄り。
NEXCO東日本のハイウェイスタンプも回収していきますよ・・・本州だとこれが一発目になるし、間違いなくフルコンプリートはできそうにありません笑
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房総半島の中央にある粟又の滝を15時ちょうどに出発し、海ほたるPAに立ち寄りつつも、なんとかギリギリ17時半に練馬に到着(ドライバー以外は笹塚駅で車を降りて電車で移動)。わずか2時間半で養老渓谷→練馬を移動できてしまうとは、アクアラインの力はすさまじいですね。そりゃ房総半島の特急がどんどんなくなるわけだ。
時間通りに飲み会スタート。
そして、気が済むまで飲み食いして解散となりました。
高校を卒業してもうかなり経つけど、ノリは全く当時のままでしたね!(高校時代に飲酒はしてませんよ念の為)
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翌日は出発時間ギリギリまで新宿を散策したり・・・
マルイアネックスは、なんだかんだで関東に帰省したら必ず立ち寄っているような気が。
新宿でのお買い物を終えたあとも、まだまだ時間があったのでアキバも散策。
こっちは数年前に比べてインバウンド外国人が増えすぎて、かつてのオタクタウンの雰囲気がよりいっそう薄れてしまった感はありますが、それでもPCパーツ屋やアレなゲーム屋、よく立ち寄っていた飯屋などは、だいたい以前のままで一安心。
福岡市周辺に引っ越して福岡空港が近くなったとか言ってたのに、今回は新幹線で帰りました・・・・
なぜなら新幹線のEX早特7が意外と値引き率が良く、飛行機の格安チケットを取得するのにあれこれ考えるのがめんどくさくなって、結局新幹線で帰ることにしたのです。
午後便のLCCは遅延するイメージある以前に埼玉西部からだと成田はかなり遠く交通費もかかるし、かといって羽田発のJALやANA、スカイマークやスターフライヤーあたりは直前だと普通に2万円を超えるし、そもそも羽田へ行く交通費なんかも考えると、東京駅スタートの新幹線の方が安くて使い勝手も良かったりします。博多まで5時間近くかかりますけども。
なぜか仙台の弁当を食べて博多へ向かうという。
こんな感じで、今年の関東帰省も無事に終わったのでした。