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てつのくじら館に行ってみた

2月下旬の3連休。せっかくの連休であるにも関わらず、翌週に予定している宿泊旅行を考慮して、特に遠出の予定などもしていなかったのですが、事前の予報では雨が降るはずだった土曜日の天気が意外と良かったので、呉に行ってみることにしました。

自宅最寄りのJRの駅から電車に乗ること30分弱、やってきたのは呉線の吉浦駅です。呉駅の少し手前の駅ですね。



吉浦駅はJR呉線を走る快速安芸路ライナー呉市内では最初の停車駅。

別に今回はわざわざ呉駅で降りなければならない理由もないし、doveplusという足があるなら、普段降りない駅でみるのも楽しめるかと思います。



吉浦駅の古さも然る事ながら、国道を挟んで反対側の商店街のアーケードもなかなかすごい雰囲気。昔は賑やかな街だったんだと推測できます。

国道より1本海側の旧道っぽい道路を駆け抜け、呉の中心地へと向けて走っていきます。



呉は坂が多い上に、どの道も交通量が多いため自転車的には走りにくいのですが、吉浦から呉にかけてに関して言えば例外的に気軽に走るにはなかなか良いですね。平坦なところは少なめですが。

そんな感じで海を眺めながら走っていると、目の前には巨大な潜水艦が現れます。



「てつのくじら館」と呼ばれるこちらの潜水艦。実態は海上自衛隊の史料館になっています。

この辺には主に松山行きのフェリーに乗るために良く立ち寄っているわりには、こちらにはまだ訪問していなかったこともあり、良い機会なので入ってみることにしました。なお、入場料は無料です。

www.jmsdf-kure-museum.go.jp


巨大な潜水艦の裏には3階建ての建物があり、2階には掃海艇の活動についての展示があり、3階には潜水艦についての様々な紹介がありました。特に2階の掃海については知らないことが多く、これはもっと早くここで学んでおくべきでしたね。一応、親戚に自衛隊関係者が何人もいるのに、まったく知らなかったとか・・・



ちなみに掃海とは、主に機雷などの海上や海中の危険物を取り除いて海の安全をはかること。

展示の大半は第二次世界大戦直後から現在に至るまでの機雷との戦いに関する活動の歴史や、そもそも機雷とは何なのかみたいな展示が豊富にあり、これがなかなか見応えありました。というか、機雷は海に浮かんでいる物よりも、↑の写真のように海中に沈んで近づいたら爆発するような物の方がむしろメジャーで、これらをレーダーなどで探し出して、命懸けで取り除く作業は本当に大変そうです。

また、3階は潜水艦に関するいろいろな展示があり、それらを一通り見て学んだあとに、「てつのくじら館」に入るときに見えた「潜水艦あきしお」に入ってみて、体験することができるのがかなり面白いです。

こちらは2004年まで実際に使用されていた潜水艦であり、内部の船員の居住スペースから操縦室なども一通り見ることができるのでオススメです。おそらく、潜水艦の内部に入れるような施設など、日本全国探してもそうそう無いのでは・・・?

そんな感じで、さらっと立ち寄るつもりで、がっつり楽しめたので大変満足することができました。さすがに3連休でわりと混んでいたので、次回は改めて平日にでも訪問して見たいところではあります。呉には駅前にスーパー銭湯型の温泉もあるので、それらとセットで組み合わせれば、雨でも1日過ごせそうな気がします笑

この勢いで、てつのくじら館の向かいにある大和ミュージアムにも立ち寄ろうかと思いつつも、そちらもかなり混んでいそうだったのと、大和ミュージアムについては数年前に一度立ち寄ったこともあったので今回はスルーし、もう少しdoveplusで呉を走ってみることに。



江田島や松山へ向かうフェリーが発着する呉港。戦時中には無数の機雷がばらまかれたこの海域で、こうして当たり前のように自由にフェリーで海上を行き来できるのも、命を懸けた先人たちの掃海艇の活躍による物だったのですね。感謝!

今回は船には乗らずに、音戸(Ondo)方面へもう少しだけ行ってみましょう。



中央に見えるレンガ造りの建物は、海上自衛隊 呉地方総監部の建物。一般公開している日もあるらしく、それに合わせて訪問してみるのも面白そうです。抽選っぽいですが。



もう少し行くと見えてくるのが「歴史の見える丘」。

何が見えるのかと言えば、かつてここで戦艦大和などが建造されたというドックを眺めることができます。実際のドックは埋め立てられてしまったようですが、上屋だけは当時のままだとか。

さらに進んで行くと、「アレイからすこじま」にたどり着けます。こちらは実際に係留されている潜水艦などを、それなりに近い距離で眺めることができるので、てつのくじら館に訪問したならば、その勢いでここまで来てみると良いかもしれません。



潜水艦が動いているところも見てみたい気がしますが、それは難しそうな気が・・・



航行中の潜水艦にはちょっと乗ってみたい反面、あの狭い空間で何日も過ごさなければならないとか、やっぱ大変だなぁなんて眺めながらしみじみ思ってました。

余談ですが、歴史の見える丘もアレイからすこじまも、呉駅から路線バスでアクセス可能ですので、呉に訪問した時はバスを活用して訪問してみると良いでしょう。本数もそれなりにあるので、ふらっと立ち寄ってみることは可能ですし、時間がないときはタクシーで一気にまわっても良いかもしれません。



アレイからすこじまの時点で、良い時間になってしまったので、その後は音戸方面には行かずに来た道を戻り、適当に呉線で帰りました。

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