NISHISAITAMA PROJECT

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高井神島でマンガアート

愛媛県上島町には架橋されていない離島として、先月訪問した魚島の他にも、高井神島と豊島の2島があります。豊島は美術館があるぐらいの無人島なのですが、高井神島は魚島と同様の有人島でもあり、以前から渡航してみたい島の一つでもあったので、記念すべき広島在住最後の離島として、行ってみることにしました。

そんな高井神島へ本州側から渡るには、尾道からのアクセスが一般的です。

広島市内から公共交通機関を使うとなると、JR尾道駅からバスを使う方法ぐらいしかなく、今回も同様のルートで向かいました。つまり、前回の魚島へ行ったときと全く同じなので、詳細は割愛させてください。

ic-yas.hatenablog.com


ニューうおしま2との、3週間ぶりの再会。

因島の土生港(Habu-port)から約1時間で、高井神島に接岸します。



そうそう、前回との違いと言えば、今回はdoveplusを持ってきているのです。

というのも、高井神島は公共交通機関での日帰り渡航で利用できる唯一の便である2便に乗ると、高井神島到着が11:57、帰りの便が13:15と、滞在時間が1時間17分も取ることができるのです。それに加え13時の便で戻れば、ゆめしま海道やしまなみ海道をある程度楽しむ事も可能ということもあって、その後のサイクリングためにチャリを持ってくることにしました。

参考までに同便で魚島まで行って、次の便で帰る場合は魚島滞在時間が40分ほど。そうなれば島内散策に使える時間は30分ぐらいしかないので、あまりオススメできません(その次の最終便で戻ると土生港着が18:25なので、そこからしまなみ海道などをサイクリングするには非現実的ですね・・・)。



では島内を走ってみましょう・・・と言いたいところですが、高井神島はお隣の魚島に比べると小さい離島で、チャリで走れる範囲はかなり狭いです。



チャリで走れそうなところは、フェリー乗り場と港周辺ぐらいで、よほどのことがない限りはチャリを持っていく必要は無いかと思います。

チャリにまたがって30秒ほど走ると・・・



ざわ...



高井神島の港に面した建物の多くは、こんな感じでペインティングされています。



事前に調べたときは鄙びた漁村にマンガアートなどは浮いてしまうのではとも思っていましたが、実際に見てみると、いろいろ考えてデザインされているからか、いい感じに風景に溶け込んでいて違和感がないのが面白いところではあります。

しかも、壁一面に大きく描かれている作品も多く、意外と見応えがありますね。



パンツ。



この日は弓削島あたりから遠足だか帰省だかでやってきたと思われる男子小学生の集団が走り回っていました(女の子もいたかも)。こういう限界集落っぽいところでも、元気な子供が何人か遊び回っているだけで、雰囲気が明るくなる気がします。



無人島でもないのに、こういう島の印象を大きく変えてしまいかねない壁画アートにOKを出した島民の決断力がすごい。新しいものを受け入れる土壌ができているような場所は部外者が気軽に訪問しても歓迎してくれそうですし、好感が持てます。

さて、港周辺を一通り見物したところで、時間の方はまだまだたくさんあります。他に行くところもないし、少し集落の中にも入ってみましょう。



ちょっとでも中に入ると、狭くて急な坂ばかりでチャリでは太刀打ちできません。



高井神小中学校。生徒数は0名。

子供はいなくても、維持管理はされているようで、再開しようと思えば再開できそうな状態でした。



学校の横のメインストリートはこんな感じ。通学するだけで足腰鍛えられそう・・・



集落から少しでも離れたところはこんな感じで柵が設けられていました。たぶん、出入りするときだけ柵を開け閉めすれば良いとは思うのですが、前回の魚島や、その前に訪問した斎島では「山の中はイノシシ出るよ!」と言われたし、平郡島に行ったときなどは実際にイノシシに遭遇したことすらあったので、ここは素直に戻ります。

まあ、見た感じその先は廃道みたいになってて行っても何も無さそうでしたし・・・



港に戻る途中に、漫画神社なる建物を発見。



ここに掲げている色紙と一致する壁画を全て探そう! みたいなイベントやったら、それはそれである種の謎解きゲームみたいな感じで楽しめそうな気がします。イベントそのものよりも、広島や愛媛以外の人が高井神島へ渡航する難易度の方が高そうですけど。



残り時間は、漁港の堤防の上で行きがけに買ってきた握り飯を食べつつ、時間をつぶします。



そして帰りのフェリーに乗り込んで、高井神島を後にしたのでした。

高井神島は島のサイズが小さく、フェリーのダイヤ的にも立ち寄りやすいうえに、島全体がちょっとした美術館的な感じもあるので、ふらっと立ち寄っても楽しめるかと思います!

続きます。

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