宣言通り、ついに広島から福岡へ移住しました!
やっと引っ越しの後処理も落ち着いてきたところですし、引っ越し途中に立ち寄った門司港について軽く紹介したいと思います。
12月下旬の木曜日、8年以上住んだ広島のマンションを離れ、不動産屋へ鍵を返却し、片道切符を手にして向かった先は新下関駅。
ここから先は在来線で移動します。
在来線の山陽本線へ乗り換え、関門トンネルをくぐって門司駅まで移動し、今度は鹿児島本線に乗り換えて門司港駅へ。
しばらくお世話になります。
広島市から引っ越し先の福岡市郊外までの距離は300km程度。この距離になると、引っ越しは3日かかるため、どこかで2泊する必要があります。
本来ならば引っ越し先の近辺に宿を確保するところなのですが、博多周辺のホテルは東京ほどではないにしろ、そこそこ高騰してて泊まりにくかったので、お手頃価格だった北九州市に滞在することにしたのです。
3日間お世話になった、ルートイン門司港。部屋から関門海峡や関門橋も見えるし、最上階には大浴場もあって快適でした(欲を言えばサウナがあれば完璧だった)。
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翌日は完全フリーなので、門司港駅周辺を散策してみましょう。
門司港駅は関門トンネルができる前までは、九州の玄関口として機能してきた駅で、トンネルが開通してから90年近くたった今でもその痕跡は残されています。
そんな中、向かった先は・・・
九州鉄道記念館。
この手の鉄道博物館的なところに来るのはかなり久々。
メインの建物は、明治時代に九州に鉄道を敷設した九州鉄道の本社ビルを当時の状態で利用しています。九州鉄道はJR九州のご先祖様ですね。
九州と関西を昼夜往復していた特急。
見た目は特急車両でも、中身はリクライニングもない(と思う)ボックスシートなので、これで関西と九州を在来線の線路を使って往復するのは厳しそう。ちなみにこの特急は昼間はボックス4人掛けシートで走行し、夜になると3段ベッドになる優れもの・・・とのことですが、便利なように見えてどっち付かずな設計で、評判はよろしくなかったと聞いています。
実際に10年以上前に3段ベッドで大阪から新潟まで移動したことありましたが、かなり天井が低くて窮屈だった記憶があります。今となっては良い思い出ですけど笑
2000年前後まで走っていたブルートレインの車両なども綺麗に保存されています。
すぐ隣が現役のJR九州の車両基地でもあり、車窓からの眺めに臨場感があって、これだけ見たら、駅に停車中のブルートレインに乗車しているように見えます。
しかしまあ、こうして改めてブルートレインの一般的なB寝台を見てみると、上段はバリアフリーではないし、プライバシーについてはカプセルホテルレベルだし、今の時代に、これは厳しいかもしれません。やはり最低限、サンライズ出雲・瀬戸ぐらいの設備は欲しいところではあります。
とはいえ三段ベッドはともかく、こちらのブルートレインのB寝台の方は、今でも現存していたら活用しまくっているとは思いますけどね。どう考えても夜行バスより快適だし。
蒸気機関車は釜に火を入れてから実際に稼働させるまで8時間ぐらい必要とのこと。稼働中も石炭を投入し続ける必要はあるし、長いトンネルの中だと窒息する危険性もあるし、なかなか過酷な乗り物です。
そんな感じで平日朝の九州鉄道記念館を1時間以上かけてじっくり隅々まで見学してきました。朝早くて誰もいなかったし、これは来て良かった! しかも入場料300円は安い・・・!
次に向かったのが九州鉄道記念館の裏手にある住宅地。
住居案内図をマジマジの眺めてみると、左下に線路のような線が・・・
最初は誤植かと思いつつも、おそらくこれは1985年まで運行していた路面電車の西鉄北九州線ですね。40年近く前に廃止になった路線がまだ描かれているとはすごい。
あまり参考にならなそうな40年前の住居案内図ではなく、手持ちのGoogleマップを頼りに住宅地の急な坂を登れるだけ登り、適当なところで振り返ってみると・・・
おお、期待通りの良い眺め。
天気も回復してきたし、これは幸先が良さそうです。
来た道を戻って、門司港レトロの方へ向かって行きます。
これは門司港レトロではなく、門司港にある昔ながらのレトロな商店街。半分ぐらいはシャッター閉まってますが、それでも開いている店もちらほらあって、なんとか頑張ってる感はあります。
そして、本家の門司港レトロへ向かうのですが、キリが良いので続きは次回へ。