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祝島に行ってきた

山口県は上関町の沖合に、祝島という離島があります。

この辺の離島の中では比較的有名で、離島巡りを主な目的としていない人でも立ち寄ることがある島であり、フェリーが1日に2~3便しかないことを除けばアクセス的にも悪くないので行きやすい島でもあるのですが、コロナ禍以降しばらく「渡航は自粛願います!!!」的なアピールが異様に強く、どうも行く気になれなかったのです。

ところがあれから数年経ち、アフターコロナという単語すら聞かれなくなった昨今、久しぶりに祝島について調べてみたら、いつの間にかに自粛のお願いもなくなっていたので、行ってみることにしました。

祝島へ渡るには山陽本線柳井港駅からフェリーでダイレクトにアクセスするか、あるいは室津半島の先端にある室津港からフェリーに乗り込むかの二択となり、室津港へ早朝アクセスする手段を持っていない私は、素直に柳井港駅まで電車で行き、そこからフェリーに乗り込んでみます。



柳井港駅は駅の目の前にフェリー乗り場があり、フェリー利用者にはかなり便利な駅です。



駅前のフェリーターミナルからは、祝島の他、平郡島や松山へ渡航することができ、実際に数年前、ここから平郡島へ渡ったこともあります。

 

ic-yas.hatenablog.com





今回はこちらで祝島を目指しましょう。

柳井港から出港する朝の便は、広島方面から来る山陽本線と接続していて、スムーズに乗り換え可能なのが良いですね。

ただ、こんなに天気の良い連休中の休みなのに客がゼロなのが気になりますが(とはいえ、この区間は旅客よりも小荷物輸送がメインっぽいので、あまり問題は無いような気がする)。



平郡島や八島など、かつて渡航したことのある島々を眺めつつ、柳井港から祝島まで1時間10分の船旅です。

祝島自体はそこまで本州から離れている島ではないのですが、柳井港室津半島の付け根になり、このフェリーは室津半島の先端を経由し、さらにその先にある長島にも立ち寄りつつ祝島へと向かうため、瀬戸内海の離島フェリー航路にしては距離のある航路になっています。



途中の室津港に寄港すると、ここから15名ほど乗客が乗り込んできました。

やはり皆さん、室津までは車で移動して、そこからフェリーに乗り込むようで・・・室津港からだと祝島までのフェリー代は約半額になり、複数名で渡航する場合は金額的に有利である他、3往復あるうちの始発と最終は室津発着ということを考えると、日帰りで祝島に長時間滞在するためには、こちらから乗り込んだ方が良いわけですね。

逆に柳井港からフェリーに乗り込むと、第2便での往復以外選択肢がなく、島の滞在時間が1時間半しかないので、がっつり楽しみたいときは時間が足りない気がします・・・まあ、今更ですけども。

・・・

室津港を出てから、さらに室津半島にくっついている長島にあるいくつかの港に寄港しつつ、30分弱の航海を経て、ついに祝島に接岸!



これだけ見ると、伊豆諸島のような太平洋にある離島のようにも見えます。

実際に、祝島は太平洋につながる豊後水道の北側の延長線上にあり、付近の波は瀬戸内海にしては高めで、しまなみ海道あたりの離島とは雰囲気がかなり違います。



ではチャリを取り出し、島内を散策してみましょう。



さっそく第一島猫発見。祝島は猫が多い島としても取り上げられることが多く、特に港周辺の猫密度は高めです。



こちらは猫の集会中。島の猫らしく近づいてもあまり逃げようとしない友好的な猫たちでした。



さて、地図で調べてみると、島の北側を通って5kmぐらい先まで続く県道があるようなので、そちらを走ってみましょうか。



意外と山の中腹ぐらいまで家が建っていて、集落の規模は大きめ。上の方はチャリだと厳しそうだし、今回は島内の道をくまなく走ることは厳しそう・・・



粗大ゴミ置き場や下水処理場的な施設を抜けると無人地帯になります。それでも、ときたまカブに乗った地元の人ともすれ違ったりするので、前回訪問した斎島のような無人島っぽい感じはあまりありません。

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フェリー乗り場から5kmほどで三浦湾に到着。海や山の色合いが、九州の離島のような感じです。実際に大分県も近いですし、九州との境目にある島でもあるんですが。



そろそろ終わりが近そうです・・・



県道の終着点に到達。この先は道がないので引き返しましょう。ちなみに向かいに見える三角形の島は小祝島という無人島です。

適当にその辺の岸壁で軽く昼食休憩を取り、来た道を戻ります。



帰って来ました。


まだ時間があるので、猫と戯れようかと考えつつも、ここは可能な限り集落内を走ってみます。



高台にある小学校から見た本州方面の風景。ちょうど向かいにある工業地帯は光市で、牛島や長島などもよく見えます。

本当はここから歩いて1時間ぐらいのところにある祝島では有名な名所でもある棚田も見ておきたかったのですが、前述の通り、公共交通機関を使用した日帰り渡航だとどうやっても時間的に間に合わず断念・・・

そうこうしているうちに、あっという間に帰りのフェリーの時間になってしまい、急いでフェリー乗り場へ行き、フェリーに飛び乗って柳井港へと戻ります。

・・・




そして、柳井港駅から山陽本線で帰りました。

今回は天気にも恵まれたおかげで、短い時間ながらもかなり楽しむ事ができましたね。当初は祝島にはどうもとっつきにくい印象があったのですが、実際に行ってみればフェリーの関係者も島民の皆さんもフレンドリーな人が多く、なかなか過ごしやすい島でした。

今回は立ち寄れなかったスポットがあったりしたので、いずれまたチャンスがあれば渡航してみたいところではあります・・・!

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