前回からの続きです。
ところで今回宿泊したOMO7大阪ホテルのすぐ東側には、阪堺電車という大阪唯一の路面電車が走っています。
昨年の大阪巡りでは浜寺から天王寺の方へ向かう路線のみ乗車し、阪堺線の住吉~恵美須町の区間は乗りそびれてしまったのです。そんなわけで、今回は残されたこちらの区間を改めて乗り潰してみましょうか。
ホテルを出て恵美須町駅へ向けて歩きます。
萩之茶屋駅周辺に代表される西成の中心とまでは行かなくても、この辺もそれなりに「味わい深い街並み」が広がっています。その界隈では有名かもしれない大隅アパートは月18,000円~で、空室があればその日から住むことが可能・・・!
頭があまりよろしくない、直球ストレートな「どスケベ看板」もあります。
こちらが阪堺線の線路。大阪環状線の内側を走る路線なのに、田舎のローカル線のような感じで線路内に草が生えてます。文字通りに草生えるwww
やってきました恵美須町駅。入口がわかりにくい!
都会の路面電車とは思えないほどの本数の少なさで、東京都内で言えば八高線レベル。実はダイヤを確認しないでここまでやってきたのですが、下手したら30分以上待ちぼうけを食らう可能性がありましたね・・・!
ただ、地方暮らしが板に付いてきたからか、これぐらいの時刻表を見てもびっくりはしなくなりましたわ笑
今回も、前回と同様に最後部座席に座って後ろを見ながら乗車してみます。
新今宮駅前を通過。ここから西成のど真ん中を突っ切っていくと、今池駅にかけて、築堤の上へと登っていきます。
かつてはここで南海天王寺支線という鉄道路線を乗り越えていたからなのですが、現在は廃線となってしまったため、無駄に築堤の上へと駆け上がっただけで、特に何もすることなく再び地上に向けて下っていきます。
しかし、寂れ具合がすごい。
大都会の大阪市内を走る電車とは思えないローカル感。東京の都営荒川線や東急世田谷線では体験できない車窓が楽しめます。
南海高野線の線路をくぐると専用軌道区間が終わり、紀州街道の上を走る併用軌道となります。
この紀州街道は路面電車が走っているわりには道路の幅が狭く、大阪市内方面へ向かう道路は線路の上を車が走るようなスタイルになっているため、車で走る場合は注意が必要かもしれません。まあ、路面電車は走る位置が固定されているバスだと思えばいいんですけど。
しばらく進むと上町線と合流し、住吉停留所に到着。ここで阪堺電車も全路線完乗となりました!
お隣の住吉鳥居前で下車して、電車を見送ります。
住吉鳥居前停留所の目の前には南海本線の住吉大社駅があるのですが、その手前には、8年前(2016年)まで住吉公園駅もありました。10年ぐらい前に訪問したときに、無理にでも乗っておけば良かったと今でも後悔。
いつまでもあると思うな、「親」と「金」と「ローカル線」。
そしてそのまま、住吉大社駅から南海本線に乗って新今宮へと戻ったのでした。
阪堺電車は大阪の下町を肌で感じ取ることができる楽しい路線になっているので、大阪観光のついでにちょろっと乗ってみると楽しめるかもしれません(あべのハルカスの真下からも上町線に乗れるし、こちらは本数も多めで乗りやすい)。特に路面電車の少ない関東近辺の地域の人なら、純粋に観光目的で乗るのもオススメです。
続きます。