NISHISAITAMA PROJECT

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近鉄特急に乗って伊賀鉄道乗りつぶし

前回からの続きです。

 

名松線未成線巡りを終えたあとは、名張駅から3つ隣の伊賀神戸(Iga-kambe)駅まで移動し、そこから伊賀鉄道を乗り潰す予定だったので、さっそく乗ってやろうかと喜び勇んで近鉄の電車に乗ろうとしたら、あろうことかタッチの差で急行が出発してしまい、その次の鈍行だと伊賀鉄道との接続が悪くて1時間以上待たされることが判明。

もう伊賀鉄道は諦め、大阪上本町まで行ってしまおうかとも思いつつも、すでに伊賀鉄道の反対側の終点に接続しているJRの乗車券を買ってしまった手前、それを破棄するのは勿体ないし、そもそも今回は伊賀鉄道乗りつぶしも兼ねているので、改めてスマホとともに調査を開始。



いろいろ調べてみた結果、どうやら10分後ぐらいに出る特急に1駅だけ乗れば、その後のスケジュールもうまくいくとのこと。とはいえ、近鉄の特急は他の大半の大手私鉄とは異なり別料金なので、そんな1駅だけに特急料金払うのはいかがな物かとさらに悩みつつも・・・



これ乗らないと予定が破綻するし、乗るしかないね!

ついこの間も、似たようなことをやった記憶がありますが、たった520円を追加で出せば1時間以上も行程を早めることができるし、冷静に考えれば安い投資です。

距離的には10km弱なので、上野から品川、大阪から尼崎ぐらいですね。つまり、その程度の距離を特急で移動するとは何たる贅沢な旅。贅沢ではあるけど全然優雅ではないですね・・・

ic-yas.hatenablog.com


↑このときも1区間だけ特急に乗りました(出雲市宍道よりも短距離でした)

大阪から来た賢島行きの特急に名張駅から飛び乗り、たった3駅先の伊賀神戸駅まで高速移動開始。



6分後、伊賀神戸駅到着! もっと乗りたかった! こうなったら、次回チャンスがあれば大阪から「しまかぜ」や「ひのとり」に乗って、がっつり近鉄を乗り尽くしてやりましょう笑

www.kintetsu.co.jp

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近鉄特急の余韻に浸ることもなく、急いで伊賀神戸駅では伊賀鉄道にお乗り換えです。

これから乗る伊賀鉄道は、かつては近鉄の路線でしたが、紆余曲折あって今では別会社の路線になっていて、JRから経営分離した第三セクター路線みたいな位置づけです。ちなみに先程乗った名松線と同様、伊賀鉄道も乗ったことが無かったので、今回はこちらを乗るのも目的の一つでした。

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これは想像を超えるド派手なラッピング・・・中身は小学生時代によくお世話になっていた昔の東急の車両のようで、なんとなく見覚えのある車内でした。



伊賀鉄道と言えば、忍者列車が有名です。伊賀国が忍者の国でもあるので、それにあやかり、一部の電車も忍者になってます。

車窓に広がる田んぼや畑、そして簡素な無人駅が短い間隔で続き、さらにはJRでは考えられないような軒先すれすれをゆっくりとすり抜けていくようなところもあり、JRや近鉄などに比べてもローカル私鉄な雰囲気が満載の電車に乗ること30分で、この電車の終点である上野市駅に到着。

ここから先へ行くためには向かいの電車に乗り換えとなります。



乗り換えた先の電車は忍者電車。網棚の上には、よく見ると忍者の姿が。



賛否両論ありそうですけど、インパクトという意味では間違いなく成功していると思います笑

上野市駅を出た伊賀鉄道は、あっという間に終点の伊賀上野駅に到着。この区間は、主に関西本線の列車に接続するためだけに走らせているような感じで、それに合わせてダイヤも1時間に1本しか走っていないようです(伊賀神戸駅から上野市駅までの区間は昼間は30分おきに走っている)。



伊賀神戸駅では自己主張せずに大人しかった伊賀鉄道は、こちらのJR伊賀上野駅では大々的にアピールしまくりです。推測ですが、近鉄にくらべJRの駅は近畿圏外の日本全国から乗り鉄やら、その他観光客や出張者が集結してくるだろうから、こうやって宣伝もかねていろいろ設置しているんでしょう。

まあ、単純に伊賀鉄道の中心地である上野市駅が近いだけという理由かもしれませんが。



数分の接続で、加茂行きの列車が到着。路線カラーが紫なので、芸備線みたいな印象を受けますね。三次より東を走る車両と同じ型式ですし。

1日ぶりに関西本線に乗り込み、西へと進んでいきます。

関西本線の亀山〜加茂間はローカル線とは言え、かつては幹線として様々な列車が走ったことから、当時の繁栄を偲ばせるようなところが見え隠れしています。一時期は山陽本線の一部だった岩徳線と似たような感じなのかもしれません。



いまでは1〜2両編成の短い列車しか行き違いしないのに、駅構内は長大貨物列車や10両編成ぐらいの特急同士がすれ違いできそうなくらいの余裕を持った造り。活用できていないのが勿体ない。



こちらは木津川を渡る木津川橋梁。なんでも明治時代に造られた鉄橋で、一般的な△と▽が交互に続く小さいトラス橋の上に、別のアーチ状のトラス橋をあとから継ぎ足ししたという、珍しい見た目が複雑でかっこいい・・・! 別アングルからマジマジと眺めてみたい!

つまりこれは言い換えると、こういう100年以上前の古い鉄橋などが残ってるくらいには、メインルートから見放されてしまった路線であるという事にほかならないわけなんですけど。

伊賀上野駅から30分程度で、非電化区間の終点である加茂駅に到着。



ここから先は大和路快速となり、電車の長さも8両編成と、普通の都会の電車に生まれ変わります。今回は平日昼間で亀山方面から大阪方面への乗り換えなので混雑などとは無縁でしたけど、逆ルートだと8両編成の快速電車から1両編成の気動車になるわけだし、18きっぷシーズンだとタイミングが悪いとかなり混雑しそうな気がしないでも無いですね(未確認情報)。

この先は少し気分を変えて、隣の木津駅で学研都市線(片町線)→東西線と乗り継ぎ尼崎から神戸線と乗り継ぎ(というか気分以前に、切符がこのルートだった)、姫路駅まで移動し、新幹線で広島へと帰ったのでした・・・

 

・・・


と、普通ならここでめでたしめでたしと終わるのですが、この姫路駅での新幹線乗り継ぎに50分ほどあったので、ここぞとばかりにdoveplusを取り出して、最後の悪あがき



doveplusと一緒に姫路城にお立寄り笑

姫路駅から姫路城は1km近く離れていて、ちょろっと寄り道するには少し遠くても、自転車なら10分かからず行けてしまうので、こういうときは大変便利。まあ、普通ならば駅で新幹線が来るまで大人しく50分待つところでしょうけども、どうも落ち着きが無いというか、じっとしていられない性格なので、どこかに行ける時間が少しでもあるなら、どこかに行きたくなってしまうのです笑



ついでに東側へ回り込んでもう少し姫路城を猫とともに観察。

そのままいっそ、播但線京口駅まで行って姫路駅へ戻ろうかと思いつつも、新幹線との接続時間を調べたりするのがめんどくさくなったので、素直に姫路駅へと戻ります。



去り際に、もう一枚。よく見たら、姫路城が少し左に寄ってしまった・・・



とまあ、こんな感じで松阪を早朝に出発後、名松線乗りつぶしから派生して、名張の山の中をチャリで走ったり、伊賀鉄道に初めて乗ってみたり、挙げ句の果てには伊賀とは何の関連もない姫路城なんかにも立ち寄ったりと、盛りだくさんな1日を終えることができました。

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