NISHISAITAMA PROJECT

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近鉄鈴鹿線からの名松線の乗りつぶし

前回からの続きです。

さっそく無事に取り戻せたカバンから財布を出し、改めてSuicaで入場し直してから2駅ほど戻って、旅行再開です。



予定外のトラブルで1時間ほどロスしてしまいましたが、むしろたった1時間のロスで復帰できたのは、運が良かったとしか言い様がないですね。いい流れがこちらにやってきたようです(本日2度目)。

ところで、なんで井田川駅もとい加佐登駅で下車したのかというと、それはこの近くにある近鉄の路線に乗るのが目的だったりします。



地図を見ると明らかなとおり、ここから数キロ先に近鉄鈴鹿線が走っていて、前々からこのルートで乗ってみようかなと思っていたのです。しかし、特に良い景色があったり特徴的な何かがあるわけでも無い平凡な路線であることは地図を見るからに明らかなので、失礼ながらわざわざ関東や広島から遠出してまで乗るような路線でも無いだろうと放置され続けていたので、今回、doveplusを活用して一気に乗り尽くしてしまおうと計画していたのでした。



真っ暗な中、交通量の多い国道1号線を横断するのは危ういだろうと判断し、doveplusを抱えて横断歩道を渡っている図(国道25号線との重複区間でもあるけど、誰も気にしない)

以前、この辺を車で走ったときに、いわゆる名古屋走り的な運転をする車やトラックに何度も遭遇していた経験から、無用なトラブルに巻き込まれるような事態は可能な限り避けたかったのです(たとえば、ちょうどこの交差点のすぐ近くで、既に赤信号になりかけていたのに、後ろからクラクションを鳴らしつつ、右折レーンから強引に左折したトラックに追い越された経験がある)。

まあ、最近トラブル続きですし、事前に回避できるトラブルはできるだけ回避し、念には念を・・・ですね。



鈴鹿川を渡って鈴鹿の中心地へ向かいます。



加佐登駅から20分弱で平田町駅に到着! こういう数キロ程度の移動は折りたたみ自転車が最適ですね。何度でも言います笑



人生初の近鉄鈴鹿線ですが、近鉄自体、乗るのも久しぶりかも。

真っ暗な鈴鹿市内をゆっくりと進んで行き、特にこれといったイベントも発生せずに、終点の伊勢若松駅に到着です。



ここで近鉄名古屋線に乗り換えて、松阪へ。



事前に予約しておいた駅近くのビジネスホテルに駆け込み、この日はこちらで1泊!

宿には温泉&サウナ付きの大浴場があった上に、正月から今日まで豪遊しすぎていたことも考え、この日は飲み屋街へ繰り出すことも無く、さっさと風呂に入り、大人しく部屋で軽く酒を飲んで就寝となりました。松阪に来たら肉を食べたくなるに違いないですし笑

・・・

そもそも、なんで松阪に泊まったかというと、それはこれから紹介するJRの路線に乗るためだったりします。その名は、名松線(Meisyo-Line)。



名松線松阪駅から伊勢奥津駅までを結ぶJRのローカル線で、全国的に見ても乗るのが難しい路線の一つだったりします。どう見ても大赤字だろうし、東海道新幹線のおかげで資金に余裕があるJR東海だからこそ運営することができているような路線であり、仮にこれがJR北海道JR四国の持ち分だったりしたら、とうの昔に廃止されていたのではないかと思われるぐらいの、超閑散路線です。

とまあ、根拠のない主観的な解説はこれぐらいにして、乗ってみましょう。



全国屈指のローカル線と言われるぐらいの名松線も、松阪駅からしばらく住宅地を通り、その気になればもう少し集客ができそうな気がします。ただ、その区間近鉄を代表する幹線の一つである近鉄大阪線近鉄山田線が併走して、ほとんどの人はそちらを使うようです。

そりゃまあ、近鉄の方は複線電化で1時間に何本も電車は来るし、駅によっては大阪や名古屋まで乗り換え無しで行ける特急や急行も走っている一方、名松線は2時間に1本、路線バスとそれほど大差がない1両編成の気動車しか走っていないローカル線ですから、特別な理由がない限りはこちらを使う人はほぼ皆無かと思います。

しかし、今回乗った始発の家城行き列車は2両編成で、家城駅の近くにある高校へ通う高校生で大入り満員でした。この高校が統廃合とかで無くならない限りは、少なくとも家城駅までは存続しそうな気がしますが、どうでしょうか。



名松線で唯一の交換可能駅である家城駅で乗って来た列車は運転を終え、先へ行きたければ伊勢奥津行きに乗り換えです。ここから先は1両編成となり、乗客も自分含めて2名となりました(もう一人は地元民)。ちなみにこの日は平日だったので、休日になれば乗る事が目的の乗客がもう数名いるとは思いますが・・・



家城駅を出ると、中国山地を行く鉄道路線のような風景に一変します。この辺は2009年に発生した台風による災害で、復旧まで7年近くも要したという区間でもあり、今こうして鉄道で移動できているのが奇跡とも言えるかもしれません。

そんな廃止前提の路線を無事に存続してくれたJR東海に感謝しつつ、ゆっくり進む名松線に乗る事、30分ほどで、終点の伊勢奥津駅に到着です。これで、JR東海の路線は完乗です!



あんまり終着駅っぽく無い雰囲気の伊勢奥津駅



この先もっと延びるはずだった線路が、ホームの先端で途切れています。



駅の裏手には、おそらく蒸気機関車が使っていたのではないかと思われる給水塔なども残っています。

なお、今更ですが、名松線の名称(!)が「張」と「阪」から取ったところからも分かるとおり、当初の計画では、ここから名張まで路線が延伸するはずでした。でも、すでに近鉄がほぼ併走する区間に立派な線路を敷いて、おまけに豪華な特急電車などをガンガンに走らせているので、この幾度となく廃止となりかけた名松線の線路が延びることはもうあり得ないでしょう・・・

・・・というわけで、名松線が走るはずだった未成線区間を、自らの足というかチャリで走り抜けて、名張までの道のりを繋いでみたいと思います!

続きは次回へ。

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