3連休、ちょいと暇ができたのでどこか行ってみようかと夜行バスのホームページを見ていたら、運良く(?)豊橋へ行くバスがギリギリ確保できてしまったので、18切符片手に東海地方へと行ってきました(どうでも良いけど、昔なら気軽にムーンライトながらで行けたんだよな)。
愛知県を中心とした東海地方の鉄道路線は、運行停止中の名松線(もう復活したかな?)を除くとJRはすべて乗り尽くしていたので、鉄道的にそこまで魅力を感じていなかったのですが、よくよく自分の記録を見直してみると、名鉄を始め、名古屋の地下鉄やその他私鉄各線にはそれほど乗っていなかったことに気づいたので、それらをできる限り乗ってくる事にしました・・・18切符関係ないじゃん。
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今回の旅は練馬駅よりスタートです。
このバスに乗るのは2度目だった気がする・・・3度目だったかも。
関東バスほの国号は4列シートの夜行バスで、この日はほぼ満席であるにもかかわらず、それほど苦痛ではなかったのはシート自体が良かったからなのかもしれません。また乗りたいかと言われれば難しいところですけど。
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翌朝5時半、豊橋駅に到着です。
ここから先は三重県の富田駅までJRで移動します。せっかくなので18切符を有効活用しようじゃあないですか。
始発の東海道線に乗って名古屋まで移動し、関西本線に乗り換え、富田駅まで行きましょう。
なぜここで降りたのかというと、それはこの駅のすぐ近くにある近鉄富田駅が目的だったのです。近鉄に乗るんですか? いえいえ、乗るのは三岐鉄道ですよ。三岐鉄道1日乗車券を購入してさっそく乗車です。
西武線じゃないですか! ってよく見ると微妙に黄色のカラーリングも違います。
とにかく、これに乗ってみましょう。
土曜日だというのに高校生を満載した三岐線、途中の暁学園駅を過ぎると大人も含めてほとんどが下車し、この電車の終点となる保々駅に着く頃にはほぼ客は0人。それでも近鉄富田駅方面に向かう反対列車にはそこそこ客はいたので、地方鉄道にしては乗客は多かったような気がします。
保々駅止まりだったため、いったん電車を降り、後続の西藤原行きの電車に乗り換えです。
途中駅で貨物列車に遭遇! そういえば三岐鉄道はセメント輸送している路線でした。一度ぐらいはお目にかかっておきたいと思っていたので良かったです。
というのも三岐線の東藤原駅付近には大きなセメント工場があって、ここからセメントを運んでいるとの事だそうです。
そしてそうこうしているうちに終点の西藤原駅に到着です。
10分程度で折り返してしまうので、駅を降りてすぐに今来た電車に再乗車です。本当は1本逃して、次の電車で・・・と行きたいところですが、ちょっと訳があってすぐに戻る必要があるのです。
というわけで、伊勢治田駅で途中下車します。
何故このような途中駅で降りたのかというと、それはこの駅の近くにある三岐鉄道のもうひとつの路線に乗り換えることが可能だからなのです。
スマートフォンのGoogleマップで経路を確認し、そのもうひとつの路線の始発駅となっている阿下喜駅を目指します。
ほぼ道なりにまっすぐ移動し、員弁川を渡ります。
遠くで白い煙を上げているのが、先ほど見てきた東藤原近くのセメント工場です。
この橋を渡りきって数分歩いたところにあるのが、今回のもうひとつの目的の三岐鉄道北勢線阿下喜駅です。綺麗な駅ですね。
自動改札を強行突破・・・しようとして思いっきり引っかかりました。1日乗車券の場合は改札横にあるインターフォン経由で1日乗車券をカメラに呈示して改札を開けてもらえます。
そんなことより、乗り込みましょう。
北勢線はナローゲージと呼ばれる軌間762mm(線路の幅)の小さな鉄道で、日本全国を見てもかなり珍しい鉄道路線です。実際に拝見してみると遊園地の乗り物のような感覚すら思えてきます。首都圏だと雰囲気的に近いのが都営大江戸線でしょうか。
これに乗って終点の桑名を目指しましょう。
線路の幅が他より狭いため一般的な鉄道に比べると揺れますが、大きく揺れるような事はなかったのは、しっかりその辺が整備されているからでしょう。
かつては近鉄の一路線だった北勢線。その近鉄が廃止しようとしたところを、隣を走っていた地元の私鉄・三岐鉄道が引き受けて現在に至っている路線で、三岐鉄道に引き継がれたところでいろいろと乗車率向上の策を打ち出して行き、なんとか廃止は免れたそうです。
その甲斐あってか、途中駅から乗ってくる人も多く、廃止になりかけた地方ローカル線とは思えないほどの大盛況ぶりをみせておりました。これなら今後も末永く残っていくのではないでしょうか?
45分ほどの乗車で終点の西桑名駅に到着です。
西桑名から先は・・・というところで切りが良いのでいったんここで打ち止めです。