世間がお盆まっただ中だった8月中旬のとある日曜日、18切符が手元にあったので、まだ乗ったことがない伊豆箱根鉄道駿豆線という静岡県の三島から修善寺へ向かう私鉄に乗りに行ってきました。ついでに経営のヤバさでは国内トップ5に余裕でランクインしそうな岳南鉄道にも改めて乗ってきました。
ここで乗り換え・・・ですが、こちらは有人改札ではないので、18切符利用時は使えません(たぶん)。なので、反対側の出口から出てぐるっと回る必要があります。
1両編成のこちらの電車で終点岳南江尾を目指します。乗客数は日曜日の午前中ということもあって、10人程度だったかな。以前乗った関東鉄道竜ヶ崎線と良い勝負といったところ・・・
一番後ろの座席(といってもロングシートだけど)から後ろの風景を眺めていると、かつて貨物輸送で賑わっていた頃に使われていたと思われる機関車達が見えます。
もう貨物もないし、特にこれと言った目玉となる観光地もないし、不安要素しかないな・・・
ただ、工場への引き込み線の多くはまだ残っているので、引き込み線を眺めたりするのは楽しいですよ。こういうのを活用して工場見学とか、普段は入れないところをトロッコで走るとか、そうじゃなくても、特別列車で機関車が客車を牽引するとか、岳南鉄道じゃないとできないようなイベントってのも考えればいくらでもありそうなので、今後もアイデアを出して頑張って頂きたいですね。
っと、そうこうしているうちに終点の岳南江尾に到着です。
後ろに新幹線があるのがまた良い味出しています。新幹線からも頑張れば岳南鉄道の岳南江尾駅を確認できるんですよ。
今後も末永く生き延びて頂きたい!
さて、岳南江尾駅からは歩いて東海道線の東田子の浦駅まで移動します。まあ、来た電車に乗って引き返しても良いんですけど、せっかくなので歩いてみましょう。ちなみに一昨年来た時は、東田子の浦駅から岳南江尾駅まで歩いて岳南鉄道で吉原駅に向かうという逆ルートを使ってます。
ただひたすら暑い。正直なところ、真夏と真冬はオススメできません。素直に岳南鉄道を往復することを強くオススメします。
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俺の足で40分弱、東田子の浦駅に到着です。すぐやってきた東海道線に乗り込んで、三島まで行きましょう。
そして三島からは、今回のメインイベントとなる、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えです!
こちらは岳南鉄道とは異なり、地方私鉄であるにもかかわらず経営状況は安定しているようで、実際に乗客の数も電車の本数もそこそこ豊富。やはり三島周辺の住宅街や修善寺を中心とした観光地があるのは大きいのかな?
ばっちりクロスシートの座席を確保しご満悦状態で観光名所を調べてみると、途中駅の伊豆長岡駅の近くにある韮山反射炉が世界文化遺産に登録されたとのこと。じゃあ行ってみるか! ってことで伊豆長岡駅を目指しました。
降ります。ここから20分ほど歩くと韮山反射炉があるらしい・・・この炎天下の中を歩くのか! 歩きましょう(あとあと調べてみると、1時間おきにシャトルバスが出ているようなので、こちらに併せて来てみると良いみたいですね)。
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これが反射炉か! というかそもそも反射炉って何かと思いきや、いわゆる製鉄所の高炉の原型になったものなのですね。これを江戸時代に作ったというから確かにすごい(詳細はこちら)。
この反射炉で作った大砲なんてのも展示されています。
なかなか面白いけれど、観光客が多いのがちょっと残念かなー。大変興味深い遺産なので、涼しくなったらまた改めてじっくり見に来よう。
伊豆長岡駅に戻り、駿豆線の残りの区間の修善寺方面に向かいます。伊豆長岡駅から15分ぐらいで終点の修善寺に到着です。
もっと古めかしい昭和っぽい駅を想像していたのに、かなり綺麗な駅!
では修善寺を観光しましょう・・・と、駅前の観光案内図を見ると、修善寺温泉まではここからバスで移動する必要があるそうで、そこに行ってしまうと帰宅が遅くなってしまうからパス。じゃあ駅前でも散歩しましょうかってことで適当にぶらぶらと。
てかさっきから炎天下の中を歩き回っているので、清流のせせらぎでもぽけーっと眺めようと近くの川まで移動したところ・・・
うお、降りられない! ってか、降りられるかもしれないけど日陰がないからパス!
じゃあ今度は、森の中に入って涼もうか! と、近くの山に登ってみたところ・・・
眺めが良い! 暑いけど!
こうしてみるとけっこう狭い街なんだなぁ。おっと、そろそろ狙っている帰りの電車が発車してしまうから戻りましょうか。
何を狙っているのかというとこれ
踊り子!
特急踊り子は駿豆線内に限っては特急料金不要で乗れるとのこと。これはもう乗るしかないよな! ってことでこれに乗るために時間をつぶしていたのです。
こちらに乗って帰りましょう。忘れていましたけど、JR区間は18切符で移動なので乗れるのは乗車券を購入している三島駅までですよ。