NISHISAITAMA PROJECT

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祖母山登山

昨年の春、大分県と宮崎県の県境にある障子岳という山に登ったときのこと、山頂から見えた祖母山にアタックしてみたくなったので、志布志線・日南線巡りを遂行した翌日、天気も良かったと言うこともあり、登ってみることにしました(と書くと、その場の思いつきのように見えるけれど、実は元々登る予定で事前に準備していた)。

ic-yas.hatenablog.com

祖母山と言えば、九州の山では珍しく日本百名山に指定されていて、標高は1756メートルほどの山。登山ルートによっては、かなり標高の高いところまで車でアクセスもできてしまうので、ルートを選べばそれほど厳しい山ではないのですね。

今回は宮崎県高千穂町五ヶ所にある北谷登山口からアタックしてみます。おそらくここを起点とするルートが最も簡単に登れそうな気がします。



大野川源流の碑。

大野川と言えば大分市内を流れる川で、大分県で完結している川という認識だったのですが、いざ改めて調べてみると、源流は宮崎県の高千穂にあり、熊本県を少し流れたから大分県へと向かっていたことが判明・・・この辺一帯は阿蘇カルデラの影響もあって地形が極めて複雑で、阿蘇山から多少離れた地域であっても、どの川がどこへ接続しているのか、ついで言うと、どの辺が何県の何市町村なのかが全然把握しきれていません。

北谷ルートはかなり短い間隔で現在の標高や、残り距離などの案内があるため、安定したペースを保ちながら登っていくことができます。



山頂まであと4.24km。



登山口から良く整備された植林の道をぐんぐん上っていくと、標高1300メートルの稜線に出ます。地図で確認する限りでは、ここまで登ってしまえば、残りの大半は緩やかな登りにな予感がします。

標高1300メートル地点から40分で、大分・熊本・宮崎の三県境のポイントが現れます。こちらは標高1480メートル。



特に眺めが良いわけではないピークであっても、3つの県境となる場所は、日本中探してもそう多くはないので、なんとなくありがたみがあります(九州ではここを含め3ヶ所しかない)。

県境からしばらく行くと、突然、広々とした草原に出ます。



ここは国観峠というところで、広場の端の方には簡易的なヘリポートなどもあります。キャンプ場として整備してくれたらここにテントを張って一晩明かしてみるのも良さそうなところ(現状だと、トイレや水場が一切無いけど)。

国観峠を越えたらラストスパート、祖母山本体の急な登りが続くようになります。



植生が変わってきました。草原の中を歩いているような感じで悪くないですね。

そして、国観峠から1時間というスローペースで、祖母山の山頂に到達!



山頂は西側の一部が木々で隠れているため、だいたい240度ぐらいの大パノラマ。



久しぶりに目線より下に雲が広がる風景に出会えました。天気も良いし空気も澄んでて素晴らしい眺め。切り取って仕事PCの壁紙にしたいぐらい。

ちなみに上の写真でいう右下のごちゃごちゃっとしたところが大分県豊後大野市尾平鉱山で、大分県側から登る場合のメジャーな登山口です。登山云々は抜きにしても、鉱山跡もあるらしく、それらの見学も兼ねて訪問してみたい場所の一つ。

中央に見えるのは傾山でしょうか?(違うかも)

この一帯は祖母傾国定公園というぐらいには、祖母山と双璧をなす代表的な山であるので、あちらも機会があれば登ってみたいです。

「みたい」「みたい」って、まだまだ訪問したこと無い場所だらけですね笑

・・・

そろそろ帰りましょう。帰りは別ルートで北谷登山口を目指します。



高千穂に向けて下っていきます。

今回下りに使ったルートは風穴ルートとも呼ばれ、急斜面を一気に下っていく最短ルートとなります。特に道中にある、名前の由来にもなっている「風穴」は必見です。



実際に数メートルほど中に潜ることも可能です。



写真だと絶対に伝わらないのですが、風穴の中はかなり涼しく、変な虫などもいないので、休憩するにはちょうど良い空間です。冷たい風も吹いていて、まさしく天然のクーラー。



登山道は風穴のある岩場の中を突っ切るように設定されているので、見逃すことはまずないかと思います。

風穴を過ぎると、沢沿いの爽やかな道となり、やがて林道と合流します。



林道を数百メートル歩けば出発地点、すなわちゴールインです。無事に戻ることができました!

前々から登ってみたかった祖母山、期待通りというか期待以上に良い山だったので、これはまた別ルートで登ってみたいところではあります。九州の山なので、気軽に訪問できないところですけど、また近くに立ち寄ったときは無理矢理にでもスケジュールに組み込んで行ってみましょう。

ところでいつも登山のときは国土地理院の地図に線を描いてルート案内しますが、今回はそこまで手が回らなかったので、時間ができたら時間差で更新したいと思います。

 

 
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