NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

とびしま海道ドライブ

瀬戸内海の地図を眺めていたら呉から少し東へ行ったところにいくつもの島々を繋いだ橋があることに気づいたので、レンタカーを手配していってみました。 その名は通称「とびしま海道」。

近くにある「しまなみ海道」は本州と四国を繋ぐ道路として有名である一方、こちらは途中の岡村島までしか開通していないためか、知名度は低めです。

 

広島市内から呉線に沿って進んでいき、仁方のあたりまで行くと、安芸灘大橋が見えてきますので、迷うことなく渡ってみましょう。

とびしま海道しまなみ海道や瀬戸大橋などとは異なり、ほぼ一般道で構成されている道路なのですが、本州と最初の島、下蒲刈島を結ぶ安芸灘大橋だけは有料となっています。こちらが普通車で片道720円、往復すれば1440円と、けっして安い金額ではないのものの、特定の施設で買い物などをすれば帰りの金額が免除されるキャンペーンがあるので、それほど負担にはならないと思います(※2017年現在の情報です)。

こちらが橋の全景。 橋を渡りきると高規格な道路ではなく普通の県道となり、雰囲気的には瀬戸内海に良くある離島の風景が広がっていきます。しまなみ海道のように高速道路で一気に通り抜けるぜ!っていう感覚で来ると怪我するかもしれません。

まるで離島のような(実際に数年前まで離島でした)下蒲刈島の道を走っていくと蒲刈大橋が現れ、それをスルッと越えると上蒲刈島にあっさり上陸できます。そんな感じで隣の豊島も引き続き越えると広島県側最後の有人島である大崎下島へと渡れます。この間、良い景色が続いていたにもかかわらず、真剣に運転していたら写真撮るのを忘れていたので写真は一切ありません!

このまま走り続けていてもしょうが無いので、どこか適当に立ち寄ってみようと思ったところで御手洗という街が見えてきたのでお立寄り。

 

今では静かな離島の集落の一つですが、かつては瀬戸内海を行き交う船が潮待ちするために立ち寄ったという交通の要所だったらしく、当時の面影が至るところに残されています。

 

 

乙女座という戦前に造られた劇場。ここまで来てどこかで見たことあるようなと記憶をたどってみたらこれ、たまゆらというアニメに出てきた劇場でした。なるほど、このアニメは舞台が竹原市だったこともあって、ここに来るまですっかり頭の中から抜け落ちてました。

 

 

かなり古い建物も残されているので、アニメ抜きにしても御手洗の街の中を散策するだけでも楽しめるかと思います。それにそこそこ観光客もいるためか、観光客相手のお店などもあるので、何も無くて途方に暮れる心配もありません。

一通り街並みを拝見したあとは、裏手にある山に登ってみました。舗装された道路があって自動車で登れるとはいえ、道幅は酷道レベルに狭く坂も急なので要注意です。この辺はかつて離島だったという名残ですね。

 

 

たまたま展望台に行ったときに分厚い雲が現れてしまい大変腹立たしいのですが、それでもたくさんの島々に囲まれている瀬戸内海の眺めはいつ見ても良いですね! どうでもいいですけどここも「たまゆら」に出てきたような気がします。

先に進みましょう。 とびしま海道大崎下島に続く小さい島をいくつか越えると岡村島に渡っていきます。

 

 

今まで渡ってきた橋の中では小ぶりなこの橋。実は、この橋には大きな特徴があります。それがこれ。

 

 

なんと県境、しかも中国地方と四国地方の境なのです。

 

 

橋を渡れば愛媛県を代表するゆるキャラの「みきゃん」がお出迎え。 これを見るとそのまま四国へ上陸できそうな気配が否が応でも感じ取れますけど、とびしま海道はここで終わりでこの先はフェリーでないと移動できません。

将来的には架橋を続け、四国へとつながるルートにする計画はあるようです・・・・とりあえず今回は、車で行くことが可能な岡村島の最東端まで行ってみました。

 

 

向かいに見える陸地は左が大崎上島、右が小大下島で、小大下島については距離にして200メートルあるかないかというぐらいの狭さなので、その気になればすぐにでも架橋できそうです。

でも、先ほどの県境の橋ができたのが1995年で、それから20年以上経過しているのに造っていないところを見ると、今後も造られそうにはないですね。 最後に岡村島にあるナガタニ展望台へと行ってみました。

 

 

右奥に「しまなみ海道」が見えます。いずれは行ってみたいと思いつつ、時間的にも遅くなってきたのでここで引き返し、無人販売で売られているミカンを購入しつつ帰宅したのでした。

←新しい記事 / 古い記事→