三次に来たなら見てみておきたいものがあったので、ちょいとそちらへと行ってみましょう。それは何かというと三江線。
三江線は来年春(2018年3月)に廃止されることが決定されているので、今のうちにもう一回ぐらい見ておきたかったのです。三江線にはもう何度か乗車している上(最近では昨年冬)、最近は廃止間際のいわゆる「葬式鉄」の乗客が多くて乗るつもりはもうないのですが、せっかくなので線路ぐらいでも眺めておきましょう。
三江線が今まで廃線を免れた理由のひとつである並行道路の国道375号線。いわゆる酷道レベルに道が狭い。
式敷駅をすぎたあたりで一般的な2車線の国道になったので、改めて三江線を確認してみると、どうやらあと数分で三江線に抜かれるらしい。ということで待機していると・・・
おお、三江線だ!
これで三江線は見納めだろうと、思って先に進んでいくと、どうやらどこかで三江線を追い抜いたらしく・・・
さっきの三江線だ!
国道の方は少しずつ改良が加えられているため、日を追う毎にどんどん走りやすくなっていく一方、三江線の方は開通した当時よりも経費削減等により線路の路面が悪化しているので、どう見ても車には太刀打ちできなくなっているのです。というか、下手したら自転車の方が場所によっては早いかもしれません。なので、廃止されてしまうのは必然と言えば必然なのですね。
ここまできたなら、あの有名な宇都井駅にも再訪問しておきましょう。昨年の12月に宇都井駅で途中下車し、そこから3時間ぐらいかけて江平駅まで歩いた思い出のルートも、車ならあっという間に行く事が出来てしまいます。
階段を上ってプラットホームへ行くのは初めての経験。そして人生最後の経験。
1日に4本、上下合わせて8本しか来ない区間、なので狙わずにここで列車にお目にかかれる事はまずないでしょう。
宇都井駅はかなり変わった駅なので、廃止後も残しておいて欲しい感じはありますが、メンテナンスが大変そうなので、近い将来閉鎖されそうです。
この眺めが拝めるのもあと僅か。
その後は、国道433号線という広島県を代表する酷道のひとつを通って帰りました。
三江線の式敷駅付近で国道375号線から分岐する国道433号線、しばらくは一般的な道路レベルの国道でしたが・・・
お約束の「大型車通行不能」
そして・・・
これは酷い。ガードレール無しで車一両分しかない狭い道が続きます。
実際、酷い悪路の区間はそこまで長いわけではなく、国道265号線や国道425号線のように、一度入ったらエスケープする事すら許されないような山奥でもないので覚悟を決めて行く必要はありません。とはいえ、酷道区間は終始ハードで個人的にはなかなか熱い酷道だったので、天気が良いときに再アタックしてみたいですね!
峠越えだけではなく、集落内でもこの狭さ。
ここを抜けると浜田自動車道が見えてきます。
そして時間的にも暗くなってきたのでこの辺で切り上げ、その後は国道261号線経由で広島市内へと戻ったのでした。