NISHISAITAMA PROJECT

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北広島サイクリング

北海道北広島市に行ってきました!

というわけではなく、広島県北広島町の方をぐるっとチャリでまわってきました。いつかはやりたい北海道の輪行旅・・・

最近は海の方ばかり走っていたので、たまには山の方も行こうぜ!ということで、自宅から近いわりにはあまり行ったことのない、豊平の方までバスで移動してから自宅へと帰るような計画で行ってみました。豊平ってのがまた北海道っぽい地名だこと(札幌市に豊平区がある)。

まずは自宅最寄りのバス停から豊平行きのバスに乗って終点まで移動します。

このバスで輪行するのは2回目で、4年ほど前にも一度やってますね。

ic-yas.hatenablog.com

今回は終点までの乗り通しました。豊平までは広島バスセンターから1時間半、可部線の廃止代替路線である三段峡行きに比べれば短い路線とは言え、なかなかの長丁場です。



ちなみに、地元の老人客以外がここまで乗り通すことはほとんど無いからなのか、降りようとしたときに「ここで本当に降りるんですか?」と言われる始末。

「終点まで乗り通すのが目的なのだよ」と心の中で返答しつつも、爽やかに「はい!」とだけ答えて下車します。

毎年のように減便や廃止路線が増えている広島の山間部のバス路線、この路線も近いうちに広電の管轄から外されて、地元のコミュニティバスに格下げされてしまうかもしれません。



では出発!




これから走る国道は、中国地方の酷道マニアの間ではそこそこ有名な国道433号線



豊平町の西の方は標高500メートル前後の高原地帯であり、さらにまわりの山の標高は千メートル前後で、意外と山深い山村という感じがあまりないですね。山の上にある高原の村という雰囲気です。

厳密には村というか旧豊平町で、現在は北広島町ですけど。



突然の分水嶺

広島は分水嶺が県境にはなっていないので、ここを越えたから島根県になるというわけではありません。というか、ここを越えても同じ町内、北広島町です。



記念碑があったので記念撮影。文字が見づらい。

分水嶺を越えて下り坂を一気に進んで行くと、大朝への分岐点が現れました。



まっすぐ千代田の方へ向かっても、この調子だとかなり早めについてしまいそうだということで、ここは北広島町最北の町、大朝方面へ寄り道してみます(厳密には、この1本次の交差点で曲がりました)。



再び分水嶺越えのような峠道を越えていきます。船峠というらしく、その由来は全く持って不明。



大朝までやってきました。

ここで左折すると大朝駅があり、そこまでいってみようかなとも思いましたが、往復で5kmぐらいありそうだったので今回は立ち寄らず、まっすぐ千代田へ向かいましょう。

ja.wikipedia.org


なお、大朝駅は鉄道駅ではなく、かつてのJRバス広浜線の自動車駅であり、現在も「大朝駅」として残っているとのこと(JRバスは2022年に廃止になりましたが)。これはこれで興味深いので、いずれ訪問してみたいところではあります。

どうでも良いですけど「オオアサ駅」って札幌の地下鉄にもありますね。札幌の地下鉄駅は大麻駅と書きます。タイマじゃないですよ。



浜田道や国道は、山越えのほぼ直線道路でチャリ的には登り坂が厳しかったことから、アップダウンがほとんど無さそうな江の川沿いの裏道を進んでみることにしました。

この江の川はとにかくグネグネした川で、こんな川に沿って移動する人などそう多くなく、国道や浜田道などにくらべると交通量はほぼ皆無。チャリ的には実に走りやすいルート発見!といったところでしょうか。

そういえば江の川に沿って敷設された三江線は廃止になりましたし、それぐらい江の川は現代の人の流れに全然マッチしていない川なのです。



ご無沙汰だった国道433号線が合流してきました。

しかし、国道が合流したから道が良くなるかと思いきや、むしろ道が狭くなったあげく、ガードレールがなくなるという有様。その辺はさすが、中国地方を代表する酷道の一つと言えます。


途中で国道433号線と別れ、一人さみしく江の川に沿って進んで行くと、県道5号線にぶつかります。



この辺からは、2020年に走行したルートとほぼ同じ。チャリのみならず、車なんかでも良く来ている場所でもあるため、あとはもう良く知っている道を走るだけ。



旧・八千代町、現在の安芸高田市へと入り、土師ダムが造る八千代湖が見えてきました。あの赤い橋を渡った対岸からサイクリングコースが整備されているので、せっかくのチャリですから、そこを走りたいと思います。



湖に沿って自転車道が整備されています。

都心から近い場所でない車社会な地域の場合は、こういう自転車道は利用者も少なく、下手すると整備すらされていない場合が多いのですが、ここはそんなことも無く、コースは綺麗に整備されている他、左右の木々の枝打ちもしてあるし、それでいて随所で湖を眺めることができるなど、なかなか良い感じのサイクリングコースになっています。ただ、肝心の利用者は少ないですが。

レンタサイクルも充実しているし、これでもう少し交通の便が良ければ人気スポットになっていただろうに・・・

サイクリングコースを抜けて1kmほど走り通すと、土師ダムの本体に到着します。



この先は、江の川に沿って川を下って芸備線の甲立駅・向原駅へ向かうか、あるいは7kmほど登って上根峠を越えてから可部へと下ってそのまま自宅へ直行するかの2ルートとなります。

距離的には芸備線の駅に向かった方が若干近めですけど、帰りの芸備線のダイヤに合わせてチャリを必至に漕ぐよりも、そのまま自宅へ帰りたい気分だったので、気合い入れて上根峠への登り坂を進んでいきます。このルートは途中まで登りである反面、自宅最寄りまで行くバス路線とほぼ同じだし、可部まで行けば可部線も利用可能なので、何かと不自由しません。



上根峠も陰陽分水嶺の一つで、ここを越えると再び瀬戸内海側となります。

面白いのは、分水嶺なのに普通の住宅地のど真ん中なんですよね。しかも旧道だとその案内すらないので、知らなければここが分水嶺だとは気づけないと思います。

そしてそのまま、上根峠から一気に坂を下ってその勢いのまま自宅へと20kmの道のりを、帰ったのでした。



今回は約70kmという久しぶりのdoveplus的には長距離サイクリングでした。

70kmだとしまなみ海道と同レベルで、まだまだ気合いと根性でカバーできる範囲ではありますが、この距離を超えると目に見えて身体への負担が増大するし、今回は峠越えも3回あって距離以上に体力を持っていかれたので、そうなるとBromptonみたいなチャリが欲しくなります笑

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