NISHISAITAMA PROJECT

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小天橋から城崎温泉へ駆け抜けてみた

前回からの続きです。

まだまだ陽は高い! ここで終わりにしてしまうのは勿体ない! 今日はとことんやってやるぜ!! 

というわけで、無駄にテンション高い状態で、一人孤独に小天橋駅で降りました。



今回の丹後あおまつ号売店が営業していなかったバージョンだったので、次回は売店アテンダントさんから特製ビールでも買って、それをカウンターで飲みながら移動してみたいところ。それやるとチャリ乗れなくなりますけど。



そんなことより小天橋駅です。

というか宮津線にこんな駅あったっけ? と思って調べてみたら、北近畿タンゴ鉄道から京都丹後鉄道の宮豊線に変わった際に、丹後神野駅から小天橋駅に名称変更したとのこと。

正直なところ、ここから小天橋まではかなり離れているし、丹後神野駅の方が語感的にもしっくりくるような気がするのですが、地元の人がこっちが良いというならば、それはそれでありだと思います。

では、doveplusを再び取り出し、駅の由来にもなっている小天橋に行ってみましょう。



駅前の道を北に向けて、久美浜湾に沿って反時計回りで進んでいきます。

この久美浜湾も天橋立のところにある阿蘇海と同様に砂州に囲まれた内海なので、湖のような静けさがあります。そういえば瀬戸内海や太平洋だと、こういう潟湖みたいな湖ってあんまり無いですよね。日本海側にできやすい理由って何なのだろうか?

とまあ、そんな高校の地理B的な事を考えながらチャリを漕ぎつつ、しばらく進んで行くと久美浜湾にせり出した、眺めの良さそうなところがあったので立ち寄ってみます。




京都にこんなところがあったのか!


そのまま、砂州の上に続く道を進んでいくと、その先端には海水浴場があったので、立ち寄ってみましょう。



これが、海の京都・・・!!

インバウンド外国人はおろか日本人観光客も皆無で、本当に誰もいない海岸でした。

さすがに夏休み期間中は海水浴客が多そうですけど、それでも同じ京都府京都市内からは車で飛ばして2時間、電車でも京都駅から特急で2時間以上かかるような場所ゆえに、観光客で身動きが取れなくなるようなことはないような気がします。



ところで肝心の「小天橋」という場所はこの辺一体を指し示しているようであり、そういう橋が物理的に存在しているわけでは無いのですね。

写真に写っているのは、湊小橋で、その後ろには車も渡れる湊大橋がありますが、てっきりそんな流れで、Shouten bridgeがあるものだとばかり思っていて、「よーし、橋の写真も撮っちゃうぞー!」と意気込んでいたのに肩透かしを食らいました笑

ほんと、この日本国内、まだまだ知らないことだらけでございます・・・



内海の静かな感じ、何かに似ているかと思ったのですが、あれですね。昨年に訪問した、高知の浦ノ内湾の雰囲気に近いです。まあ、浦ノ内湾ほど入り組んでいないとはいえ、久美浜湾の西側はそれなりに入り組んでいて、さらに併走する府道も道幅が狭く、それっぽい感じがありました。

ic-yas.hatenablog.com
ここで、地図で確認するとこの先で三原峠という小さい峠を越えて城崎温泉まで直行できる裏道があることが判明。本日3度目の峠越えに挑みましょう。ここまできたらぶっ倒れるまで、とことん付き合ってやりますよ!



薄暗い森の中、さすがにもうもたもたしていたら日も暮れてしまいそうだし、さっさと峠を超えた先にある温泉に入りたかった気持ちも強かったので、特に写真などを撮ること無く急ぎ足で駆け抜け、なんとか三原峠に到達。



酷い国道が酷道、酷い県道だと険道などと一部では呼ばれているやつの府道バージョンに「腐道」なる表現があります。

大都会の京都や大阪にそんな酷い道などないだろうと思っていたら、こんなところにあったとは・・・これはまさしく腐道。夜中に走ったら危なそうな道でした(余談ですが、大阪府には暗峠という酷道が、京都市内には国道477号線という酷道があります)。



そのまま兵庫県へと侵入し、温泉を目指して一気に駆け抜けます!



ひたすら田んぼの中をまっすぐと延びる道。



今朝方、播但線を走る気動車の車内からぼんやり眺めていた円山川の、最も河口側にある港大橋で対岸へと渡りましょう。もうここまで来ると、川と言うより完全に海であり、実際に遠くには日本海がちらっと見えています。



どうやらこの港大橋、車道の方は可動橋のようです。歩行者・自転車向けの橋は一段高いところに架けられていて、可動ギミックはありませんでしたが。

そして、港大橋から3kmほどで、何とか目的の城崎温泉に到着!



雰囲気の良い夕暮れの温泉街を、大人の余裕でゆったり優雅に堪能したいところは山々ですが、時間も無いし体力も限界に近いし、もう汗だくのボロボロなので、間髪入れずに温泉に入ります!



10年ほど前にも訪問した一の湯。またここに入りたかったんですよね。

他の外湯にも興味あったんですけど、今回は冒険せずに実績のあるこちらへ入るため、doveplusを近くの市営駐車場の横の空きスペースにくくりつけて、温泉に突撃し、本日の疲れをまるっと洗い流します。少し熱めの温泉が肉体疲労に良く効きます!

城崎温泉や一の湯については、前回訪問した時のブログ記事を参照のこと・・・

ic-yas.hatenablog.com

ただ、この日の宿は城崎温泉ではなくお隣、豊岡に確保していたことから、これから豊岡へと移動となります・・・が、城崎温泉駅でダイヤを確認したところ、なんと豊岡行きは1時間待ちで、特急すらこないという有様。



鉄道むすめ「城崎このり」に大歓迎されていますが、もう次の目的地へいかなければならぬ・・・鉄道むすめ以外にも、駅メモの「但馬ひょうこ」の立て看板もあって何気に賑やかで、今から20年ぐらい前では考えられないぐらい、当たり前になった二次元ワールドが広がっていました。




さて、1時間あるなら城崎温泉の近くの居酒屋で時間をつぶそうかとも考えつつも、地元民向けの歓楽街があるであろう豊岡へ移動したほうが良さそうだと考え、doveplusに乗って移動することにしました。一日の〆の温泉を楽しんだあとに10kmもチャリには乗りたくなかったのですけど、電車が来なければ仕方あるまい・・・

・・・

車が少なそうな円山川の対岸へと渡り、川沿いの道をさかのぼって行きます。



城崎温泉と豊岡の中間地点には、玄武洞という名所がありました。しかしながら、17時には閉園してしまい、残念ながら中に入ることは叶わず。

外からちらっと見た限りでは、見事な岩肌か何かが見えたし、これは日を改めて訪問してみたいところではありますね。



城崎温泉から約10kmの道のりを走り抜け、豊岡の市街地の明かりが見えてきました。

そしてそのまま、あらかじめ予約しておいたビジホに直行して荷物を整理しつつdoveplusを部屋に放置し、軽く着替えてから財布とスマホだけ持って豊岡の夜の街へと徒歩で繰り出します。



適当に飲み屋街を徘徊しつつ、なんとなくの直感で訪問したのはこちら、酒彩 奏さん。

1Fの方の居酒屋です。

www.kanade-toyooka.com

 

カウンターが空いていたのでそこにお邪魔させて頂き、ビールを注文。




今日はもう盛りだくさんすぎたあげく、最後に熱々の温泉まで入ったおかげで、ビールが一瞬で蒸発!



店のマスター曰く「今日はもうあらかた魚が出ちゃったから、海鮮系だとちょっとしか出せないよ」とのことで、お任せで盛り合わせにしてもらいます。鯛みたいな白身魚が特に美味しく、日本酒も進みます。

この他にも、一人用に料理と値段を調整してくれたりと、いろいろ楽しむ事ができました。こんなどこの馬の骨ともわからん飛び込みの一見さんな部外者なのに、ここまで丁寧に対応してくれて、本当にありがたい限り。



最高の日本酒とともにいただく、今が旬の大きな岩牡蠣。見た目も美しいし、このサイズは素晴らしい。まったくクセがなく、当然ながら美味い! たぶんこれ、牡蠣が苦手な人でも食べられますね(自分が子供の頃、牡蠣が苦手だったからわかる)。

とまあ、良い感じに飲み食いしつつ、夜も更けていったのでした。

 

・・・

 

最後に、本日後半の行程を提示しておきましょう。


 

天橋立に行くまで40kmほど走ったあとに追加でこれですから、合計で70kmは走ったことになります・・・!

 

振り返ってみれば、午前3時半に起きて一睡もせず、朝から晩まで精力的に駆け巡り、城崎の温泉に入ってからうまい酒と飯を楽しみ、気がついたら夜の10時。とても長く、充実した一日でした! 普通の人なら3日ぐらいに分けて、ゆっくり楽しむ行程ですね!

明日のお話は次回へ。

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