NISHISAITAMA PROJECT

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桂浜から高知海岸を走って須崎へ

前回からの続きです。

桂浜から先は特に予定も計画も無く、なんなら高知市内に戻って街ブラしつつ、土讃線に乗って本日の宿泊地へ行こうかとも考えていたのですが、桂浜へ向かう途中に見えた直線的な高知海岸沿いの道路、通称・黒潮ラインがとても良さげだったので、この黒潮ラインをひたすら西へと走ってみることにしました。



この日は風も穏やかだったし、海沿いを走るには最高のコンディション。

これはもう、街ブラなんかではなく、気力と体力が続く限り、この道を行けるところまで走り通すしか無い! (←旅行と飲み会に関しては体育会系なノリな人)



どこまでも直線が続く道。

広々とした歩道もあって、doveplusで走るにはこれ以上無いぐらいの素晴らしい道でした。これで、風が強かったりしたらまた印象は変わるんでしょうけれども、この日はほぼ無風状態でこれ以上無いぐらいの、最高のコンディションでした。



人がいない湘南の道って感じです笑

桂浜から10kmほど進んで行くと、高知では四万十川の次ぐらいに有名な川、仁淀川を渡る仁淀川河口大橋が見えてきます。



仁淀ブルーと呼ばれている場所があるぐらい、仁淀川四万十川と同様、かなり水の綺麗な川なので、機会があれば川沿いにdoveplusで走ってみたいところではあります。



河口なので川というより、ほぼ海ですね。いずれにしてもめちゃくちゃ綺麗な川です。


川を渡れば土佐市となり、桂浜から続いた直線的な道路はこのあたりまでとなります。

土佐市の南端の街、宇佐までやってくると、対岸の半島へと架かる宇佐大橋が少しずつ見えてきます。



宇佐大橋を渡ると対岸の横浪半島へと渡ることができ、半島の中央部分に整備された横浪黒潮ラインという、かつての有料道路を伝って須崎へと行くことができます。

なんでも、この横浪黒潮ラインは景色の良い箇所がいくつもあり、ドライブコースとしてもオススメされていました・・・が、調べてみると、半島の中央部分の山の上を行くようなので、坂道が苦手なdoveplusにはかなり厳しい予感。

高知市内から桂浜を経由してここまで既に30km近く走っているため、体力的にも山岳コースは少々難しいような気がしたので、ここは断腸の想いで宇佐大橋は渡らずまっすぐ最短ルートで須崎を目指すことにしました。



とはいえ、この最短ルートに魅力が無いかと言えば、決してそんなことは無く、複雑に入り組んだ浦ノ内湾を存分に眺めることができるので、これはこれで面白そうではあります。

宇佐大橋の分岐から少し行くと、須崎市との市境に到達します。



メインのルートは横浪黒潮ラインとなっているようで、こちらの最短ルートはあんまり車も通らず、逆に自転車的には走りやすい道かもしれません。設置されている標識のフォントも古く、道路も険しい道と書いて「険道」が続きそうな予感がします。



かなり奥まったところまで続いている浦ノ内湾は、一見すると山奥のカルデラ湖のような雰囲気すらある静かな海です。

ところでここに来て初めて知ったのですが、この浦ノ内湾には須崎市営巡航船という渡し船的なフェリーが運航していて、自転車を乗せての乗船も可能とのこと。この船に乗って海から横浪半島や浦ノ内湾を眺めてみるのも楽しいかもしれませんね・・・というか、時間が合えば乗ってみたかった!

www.city.susaki.lg.jp

 

鉄道や路線バス・高速バスはファンやマニアも多く、かなりマイナーな路線でもネットで探せば情報がすぐ見つかるのですが、こういう小規模なフェリー情報は絶対数が少なく、まだまだ未知の世界が広がっています。だからこそ船旅は面白いんですけどね。




この浦ノ内湾沿いの道路は基本的には海岸線に沿って忠実に敷かれているため、峠越えみたいなアップダウンもなく、doveplus的には走りやすい道でした。



道中、(確か)一箇所だけ小さい峠越えがありましたが、言い換えればdoveplus的に厳しい登りはここぐらいだったわけで、とても走りやすかったです。 



宇佐大橋の分岐から14km、横浪半島を存分に楽しんできたと思われる横浪黒潮ラインと合流し、一緒に須崎に向けて進んでいきます。

鳥坂トンネルを越えて、セメント工場の脇を一気に進んで行くと土讃線の線路が現れ、その線路に沿ってしばらく走ると、今回の最終目的地である須崎駅へとたどり着けました!



高知市内を出て桂浜を経由して須崎駅まで54km。海あり山ありで、なかなか楽しいサイクリングでした。




さて、ここから先は土讃線に乗って先へと急ぎましょうか・・・と、時刻表を確認したところ、どうやら予定よりもかなり早く須崎駅に着いてしまったようなので、次の特急がやってくるまで1時間ぐらいあります。それならばと、近くの海岸線にでも出て時間を潰すことにしました。



須崎駅から数百メートル離れたところにある、富士ヶ浜。

太平洋に面しているはずなのに、堤防があるためか、地形的に何かに守られているからか、大変静かな砂浜でした。まあ、横に工場か何かがあり、不思議な機械音が響き渡っていましたが、それはそれで良いアクセントになっているような気がします笑

今朝は4時起きで、ここまで一睡もせずにやってきたこともあり、波の音を聞きながら小石の海岸で大の字になっていたら、いつの間にか寝落ちしてしまいました。そんな感じで30分ほど昼寝をし、頃合いを見計らって須崎駅へと戻ります。



本日乗るのはこれ・・・ではありません。

やたら駅が賑やかだと思ったら「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」という観光列車が止まっていました。観光列車に合わせて、須崎市観光協会らしき人たちがいろいろイベントを開催していたようです。

www.jr-shikoku.co.jp


チャンスがあればこういう列車にも乗ってみたいところですが・・・・



私が乗るのはこちら。観光列車でも何でも無い普通の特急、あしずり7号。


あしずり7号は、特に観光案内などすることもなく、黙々と、そして、ものすごい速度で土讃線を走り抜けます。土讃線の終点の窪川駅からは、そのまま土佐くろしお鉄道に乗り入れ、途中で一回ループしつつ、海岸線に沿って中村駅までガンガン飛ばして行きます。



中村線の若井駅から西へ行くのはこれが2回目・・・いや、3回目といっても良いかもしれません。ただ、初回は人身事故に見舞われ代行バスでの移動、2回目は天気が悪くて眺めが最悪、そして今回は日が暮れかけてしまいましたが、やっとまともな車窓が楽しめたような気がします。ここまで長かった・・・!



定刻通りに中村駅に到着です。宿毛線を行く宿毛行き列車が接続待ちしていますが、これには乗らずに今日の移動はここで一旦打ち止め。



そしてあらかじめ予約してあった宿へと直行し、高知遠征1日目が終わったのでした。

続きます

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