NISHISAITAMA PROJECT

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doveplusで四万十川をさかのぼり温泉を目指す 前編

前回からの続きです。

翌日は早めに起床し、四万十川に沿ってdoveplusで走ってみたいと思います。

というのも、今回、高知までdoveplusを抱きかかえてやってきた目的と言えば、やっぱり四万十川。これに尽きます。

そもそも、doveplusに乗り始めて以来、漠然と「四万十川に沿って川下りしてみてぇ・・・」と思い続けていたのですが、いざ実際に現地へ行こうとすると、主に天候的なところが折り合いが付かず、なんだかんだで未だに実行できなかったのですね。

そんなわけで、念願の四万十川へやってくることができたのですが、当初の予定では、「川下り」をするつもりで、「川上り」は計画していなかったのです。では、なぜ川をさかのぼることになってしまったかというと、それは今回の最終目的地の温泉の存在があります。

初めは広島から船で松山に渡り、予讃線予土線宇和島を経由して江川崎まで行き、そこから四万十川に沿って川下りして、中村へ抜けようかと思っていたのですが、地図を確認すると中村には〆の温泉がなく(以前はあったけど廃業していた)、その一方、四万十川とその支流には温泉マークがいくつか並んでいたので、これはもう、中村を起点に登り坂を散々走って温泉入って列車で帰るしかない! と、その温泉のためだけに、全行程をひっくり返すことにしたのです。

とまあ、そんな裏話はおいといて、まずは中村を出発します。



行くぜ、四万十川

ちなみに、今までdoveplusと共に数多の河川と向き合ってきましたが、本格的に「川上り」するのは初だったりします。とはいえ四万十川は、その長さの割には高低差がそれほど無い、ゆったりとした川であることは事前に地図で確認済みなので、それほど苦労は・・・しないと思います。たぶん。

中村駅から1.5kmほどチャリで北上すると、中村の市街地が見えてきます。



なんと、中村の繁華街はここにあったとは。地方だと駅から離れたところに中心街があるってのは良くあるけど、これはいくらなんでも離れすぎだろう・・・!

前回、中村駅周辺に宿泊したときも「この街は、本当に飲食店がないな!」と思っていたのですが、駅から離れたところにナイスな飲み屋街があったのですね・・・これ知っていたら、こっちの方の宿に泊まっていたのに失敗したなぁ(結局昨晩は、宿の近所にあるスーパーで酒と惣菜を買って食べてた)。

次回、もしまた来ることがあればこの辺に泊まろうと心に決めつつ、街中を進んで行くと、本日の主役が登場・・・!



この真っ赤な鉄橋は四万十川の橋なので・・・



ここから本格的にスタートとなります。まあ、今思えば河口から走るべきだったかもしれませんが、中村の市街地から河口までは意外と遠く、最短ルートを通っても片道で10kmぐらいあるので、許してやってください笑

さっそく四万十川に沿って上流へ向かっていくと、いきなりクライマックス感のある道路になります。



四万十川が日本最後の清流になった理由の一つはおそらく、街らしい街は中村ぐらいであり、その中村と他の街を繋ぐ道は、長らくこういう酷道っぽい道しか無かったため、大きな産業も発達せず、また、昭和の中期まで鉄道も開通せず、近隣に空港も無いことから観光客も寄りつかず、結果として昔ながらの自然と風景が今の今まで残ってきたからだと推測できます。

さすがに今は令和の時代なので、こういう感じの酷道チックな道路はかなり減りつつはありますが、それでもまだ狭隘道路は残されていました。

中村の市街地から7kmほど行くと、四万十川の代表的な人気スポットの一つ、佐田の沈下橋が現れます。



1ヶ月ぐらい前に四万十川の水が減少して、河原が露出しています! これはもう異常気象でヤバすぎます!」みたいな煽りニュースを見てて、もしや四万十川行っても楽しめないのではとも内心は思っていたのですが、実際には言うほど水量は減少していなかったので一安心。やっぱ、低俗なニュースなどを盲信せずに、自らの足で現地に来てみるのが一番ですね(だからと言って、さすがに紛争地帯に紛争ニュースの真実を確認するために現地へ赴くのは現実的では無いですけど)。

ただ、ニュースがいたずらに煽ってるだけのフェイクかと言えばそうでもなく、完全に干上がっているところがあったのも事実といえば事実。



この辺は元々、浅瀬が広がっていたようで、ちょっとでも水位が低下するとこうなってしまうのではないかとも思うんですが、通常時の四万十川を知らないので実際のところはよく分かりません。これはまた、比較的水量が増えそうな梅雨時期あたりに再訪してみたいところではありますし、再訪する理由ができたと思えばむしろラッキーだったとも言えます(ポジティブ思考)。

では、次の沈下橋、三里沈下橋を目指して行きましょう。

佐田沈下橋から3kmぐらいで三里沈下橋にたどり着ける・・・のですが、ここはなんと工事中。



渡れなければ今来た道を戻る羽目になるんので、それだけは避けたいと思ったところ、確認すると自転車の通行はOKとのことでセーフ。ただ、せっかくの景色が工事車両や資材などでイマイチ・・・これもまあ再訪する理由が(以下略)です。

再び左岸へと戻り、川沿いの道を進み、国道441号線に合流したあたりで3つめの沈下橋である、高瀬沈下橋が見えてきます。



やっと、理想の沈下橋の登場ですね!



川幅一杯に広がった四万十川を渡る沈下橋、実に良い感じです。

ここまで来ると、沈下橋的には満足というかお腹いっぱいになった感もあるので、ここから先は純粋に川沿いに走ることに専念していきましょう。


高瀬沈下橋の次は、勝間沈下橋



ここは、沈下橋も然る事ながら、その沈下橋を渡った先にある勝間の集落に大変興味をひかれました。というのも、沈下橋の先には勝間川という川が流れ、その川沿いの奥まで集落が点在しているとのこと。地図で見てもあきらかな秘境地帯が続いていて、かなり行ってみたかったのですが、さすがにdoveplusで行くには力不足・・・入口の観光案内図を見て秘境を風景を思い浮かべつつ、再び四万十川の川上りを続行します。



もう沈下橋巡りは良いだろうとは言いつつも、橋があったら渡りたくなってしまう性格ゆえ、次の沈下橋にもお立寄り、こちらは口屋内沈下橋という沈下橋で、他とは設計がちょっと異なるのですが、うまく写真が撮れなかったので、その辺はネットの記事を参照して貰うとして、ここでは割愛させてください。

この口屋内沈下橋の先には、四万十川の支流の中でも特に水が綺麗とも言われているらしい黒尊川が流れ、もちろんその川沿いには秘境的な集落があるとのことで、こちらも立ち寄って見たいところではあります・・・が、どう頑張っても最奥まで行けるはずもないので、素直に諦めます。

引き続き、国道441号線を進んで行きます。



江川崎まで13km。本日の行程のだいたい折り返し地点ぐらいです。

この辺は、いわゆる酷道的な道が続いていますが、バイパス道路の建設も進んでいるので、あと数年もすれば、快適なドライブを楽しむことができるようになっているのではないでしょうか?



かつては江川崎から中村まで、ずっとこんな道が続いていただろうし、この辺で生活している人が街に出るのは、かなり大変だったのではないかと容易に想像できます。


まだまだ酷道風味が残っている国道441号線を進んで行くと、大きく四万十川が蛇行したその先に沈下橋がまた一つ見えてきました。



こちらは佐田沈下橋と並ぶぐらい有名な、岩間沈下橋



岩間沈下橋と佐田沈下橋が、特に有名になった理由はよく分かりませんが・・・ここも良い沈下橋ですね。恐る恐る沈下橋を渡る車を眺めているだけでも楽しめます。

さらに突き進んでいくと、旧・西土佐村の中心地が見えてきます。道の駅もあるようですので、休憩がてらお立ち寄りしてみましょう。



ちょうどお昼時だったこともあり、ここで昼食休憩です。



カツ丼を食べて後半戦に備えますよ!


ちょっと長くなってきたので、続きは次回へ。

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