前回は18きっぷで東の岡山方面に行ったので、今回は西の山口方面へ出掛けてみました。
広島市内の自宅最寄り駅を5時半頃に出発する電車に乗り込み、山口方面に向かうこと約3時間弱(!)、新山口駅に到着です。
新山口駅は山陽新幹線や山陽本線の他、山口線と宇部線に乗り換えができる、いわゆる交通の要衝。18きっぷなら新幹線を除く4方向へ行くことができる駅でもあり、早い時間であるにもかかわらず、18きっぱーらしき人々がそれなりにいました。
ここから先は宇部線に乗り換えて宇部方面へと行ってみましょう。というのも、今回の目的は小野田線、特に小野田線の支線である長門本山方面をチャリで巡ってみたいと思っていたのです。
エヴァンゲリオンとコラボしているらしく、駅名も新山口ではなく「シン・ヤマグチ」。エヴァの一部の作品で宇部市が出ていて、その関係で宇部線や小野田線とコラボしているとのこと。
30分ほど車内で待っていると発車時間となりました。他路線との接続がイマイチな気もしますが、防府方面から宇部方面へ向かう人はそれほど多くはないのでしょう。
かつての大動脈であった山陽本線に比べて、民家の軒先に近いところをゆっくりと走る支線扱いの宇部線。距離の割にやたら時間がかかりはしますが、18きっぷの旅ですし、ゆっくり行きましょう。
・・・
新山口駅から1時間ぐらいかけてやってきたのは、宇部線終点の宇部駅の一つ手前にある岩鼻駅。
なぜゆえこんなところで降りたかといえば、この一つ隣の駅から分岐する小野田線に沿って折りたたみ自転車のdoveplusで走ってみたかったのです。ちなみにこの辺、半年ぐらい前にもdoveplusで走ってますね。
このとき、この宇部市近辺は道路が広くて坂も少なめで意外と自転車で走りやすかった記憶があり、また機会があれば行ってみたいなぁなどとチャンスをうかがっていたのです。
岩鼻駅を出て少しだけ南下すると、厚東川を渡る大きな橋、その名も厚東川大橋というそのまんまな橋が見えてくるので、それを渡ります。小野田線巡りをするのに分岐駅の居能駅ではなく隣の岩鼻駅で降りた理由の一つが、この厚東川大橋の最寄り駅が岩鼻駅だったというのもあるのです。
厚東川大橋を渡ってしばらく国道を進み、小野田線の長門長沢駅付近まで来たら国道と分かれて、さらに南へと進みます。すると目の前には、あの日本最大の私道である宇部興産専用道路が見えてきます。
宇部興産専用道路! とは言うものの、この辺は一般的な高速道路や高規格バイパスと見た目が一緒で例の大型トレーラーなどもよく見えないので、道路マニアでもない限りは、それほど感動することはないかもしれません。
宇部興産専用道路をくぐってさらに進んでいくと・・・・
突然の山口東京理科大学の登場です。
受験生時代に「山口にも東京理科大学あるのか!」なんて感じで名前だけは存じ上げていたのですが、こんなところにあるとは。なお、現在は公立大学になっているとのことです。
石油精錬所の脇の直線道路を進んでいき、小さい峠を越えると・・・
長門本山駅に到着。ここに来たのは11年ぶり!
前回は小野田線の電車に乗ってやってきています。
小野田線の支線である通称本山支線の終点なので、ここで行き止まり。かつてはこの辺に炭鉱があって、そこで算出された石炭を運んでいたとか。そんな面影は全く残っていません。
前回来た時は1日5本あったのに、現在は3本まで減らされています。このまま進むと2年前に廃止となった札沼線のように数年後には1本になって、気がついたら線路ごと無くなってしまうような予感がします。
また、こんな本数ゆえに、新幹線を使ったとしても広島から日帰りだと午前中の電車に乗るのが不可能なので、そこそこ近場にあるわりには電車で訪問するには難易度高めである一方、小野田線の乗換駅からそんなに距離が離れていないため、折りたたみ自転車があれば駅に行くだけなら意外とあっさり行けるのも事実。
なので、今回はあえてdoveplusで来てみたのです。
できることなら行きか帰りのどちらか小野田線の電車に乗ってみたかったところもありますが、小野田線の支線は3往復、本線自体の本数も1日9~11往復程度と壊滅的に少なく、今回の旅程にどうやっても組み込めなかったので乗車は諦めました。
木次線の末端部分なんかに比べたら住宅も多いし、学校もそれなりにあるから、本数を増やせば乗客も増えそうな気がするんですが、どうなんでしょうね(増やしたところで電車に乗っていくところが学校と病院ぐらいしかないのかもしれない)。
電車も人も誰も来ない日陰になってるホームで10分ほど休憩した後、小野田駅方面に向けて出発です。
長門本山駅を出てすぐのところに海水浴場があったので、立ち寄って見ましょう。
対岸に見える陸地は九州です。それにしても暑い!
長門本山駅から徒歩圏内にあるこの海岸。電車で訪問された時には行ってみると良いかと思います(そして、帰りはバスで帰れば良いと思う)。
ここを北上し、セメント工場などの脇を抜け、小野田の市街地を駆け抜けていけば、小野田線の始発駅である小野田駅へ到達します。
岩鼻駅を出てから17km程度のコンパクトなサイクリング。需要があるかどうかは分かりませんが、折りたたみ自転車を持って気軽にポタリングするにはちょうど良い距離ではないでしょうか。
時計を見ると時刻は正午過ぎ、まだまだ体力的にも時間的にも余裕があるので、もう1カ所ぐらい訪問してみましょう!
ということで、続きは次回。