NISHISAITAMA PROJECT

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宇部興産専用道路の踏切を見に行く話

山口県宇部市には日本で一番長い私道である宇部興産専用道路という総延長30km以上にも及ぶ道路があります。この専用道路は高速道路のごとく幅の広い高規格道路であり、一般道や鉄道とは基本的に高架で乗り越えているのですが、途中に一般道と平面交差で交わるポイントが2カ所あり、そこには交差点ではなく踏切が設置されています。

この専用道路との踏切、もちろん専用道路ゆえに電車などは通過せず、専用道路を通過するトラックが来た時に遮断機が下りるという、おそらく日本全国探してもここにしかない非常に珍しい踏切があることを知ったので、ちょっと現場まで行ってみることにしました。

・・・

まずは山陽本線宇部駅まで移動します。



広島駅から新幹線と在来線を乗り継いで約2時間。山陽本線も岩国以西になるとラッシュ時以外は1時間に1本しか来ないし、新幹線との接続も微妙にかみ合ってない場合もあって使いづらいのが難点。なので、しっかり時刻表でダイヤを確認してから行くことにしましょう!

駅前でDAHON DovePlusを展開してから目的の踏切まで移動します。ちなみに例の踏切の最寄り駅は宇部線宇部新川駅ですが、この宇部線山陽本線以上に本数が少なく、どうやっても良いダイヤが見つからなかったため、宇部駅から自転車で向かうことにしました。宇部駅から宇部新川駅は7km程度、目的の踏切まで10kmなので、こういうときこそ折りたたみ自転車の本領発揮です。



宇部線の線路や厚東(ことう)川に沿って南下します。

非常に良く整備された国道190号線を使ってしばらく進むと、目的の宇部興産の敷地が見えてきます。



一見すると、この先はもう工場の敷地内で一般人立ち入り禁止っぽい感じもありますが、この宇部興産の敷地内を突っ切る道路だけに関して言えば、路線バスも走る一般道だったりします。なので、普通に自転車で突入しても大丈夫です(基本的に立ち入り禁止の工場は入口に料金所のようなゲートがある)。

宇部興産の入口から3kmほど爆走すると・・・・



突然の「ふ」「み」「き」「り」「あ」「り」



鉄道にある踏切とほとんど変わらない踏切がありました。ただ、遮断機が遮断している先を走っているのは鉄道ではなく、2両編成の大型トレーラー。この専用道を走るためだけの専用トレーラーであり、明らかに一般的なトラックよりも大きく迫力があります。

youtu.be

動画撮影時、たまたまトレーラーじゃない普通のトラックがやってきたのを見ると、専用道はこのトレーラーじゃなくても走っても良いみたいですね。あと、このトレーラー自体は、わりとひっきりなしにやってくるので、休日の昼間でも2~3分ほど待機すれば横切るトレーラーを見ることができるかと思います。



踏切を渡って反対側から見た図。そういえば、観察していると踏切前で一時停車しない車が多かったのですが、道路交通法的には一時停止しなくても問題無いのでしょうか? 鉄道ではなく私道なので、一時停止違反はないといえばなさそうですけども。

しばし踏切を眺めたところで時計を見ると、次の宇部線の電車が来る時間が迫っていたため、この先にあるもうひとつの踏切見学は諦め宇部新川駅まで戻ることに。この電車を逃すと次は1時間半後という・・・



昔は出張で年に数回のペースで、こういう工場へ出張行ってましたけど、広島に来てから仕事がガラッと変わった上に、最近ではコロナ禍で全く出張すらなくなりましたね。



宇部新川駅に到着です。急いでDovePlusを輪行袋に突っ込んで宇部線に乗車します。



ギリギリ間に合わないか!? と思ったら反対方向でした。



向かいに停車しているのは小野田線の電車。路面電車でもないのに1両編成の電車というのは、よくよく考えてみると珍しい気がします。

そして、定刻通りにやってきた新山口行きの宇部線に乗り込んで次の目的地へと移動したのでした。

続きます

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