NISHISAITAMA PROJECT

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松山へ渡航し重信川サイクリングロードを走ってみる

広島からみて瀬戸内海を挟んだ対岸には愛媛県松山市があります。地図で調べてみると直線距離では60km程度と、かなり近いところにはあるのですが、陸路では90km離れた尾道を経由し、しまなみ海道を70kmほど走り、今治から松山まで40kmかけて移動するしか無く(さらに鉄道の場合は岡山から瀬戸大橋という370kmの超大廻り)、まともに移動するとなるとフェリーで行き来することになります。

ところがこのフェリーはクルーズ船と呼ばれるカーフェリーだと3時間弱で片道5000円、高速船ならば1時間ちょっとで行けるものの片道8000円もかかり、おいそれと予定の無い休日に無計画に気軽に行くには厳しいぐらいの心理的ハードルがあるのですね(ここ数年で3割ぐらい値上げしたのが痛い)。

そんなわけで近くて遠い松山。ここ最近は全然行っていなかったのですが、そういえばそもそも松山市内やその周辺をがっつりdoveplusで走り回ったことがないのでは・・・という事に気づいてしまってから無性に行ってみたくなり、ついでに道後温泉に行って温泉三昧したくもなってきたため、千円札の束を握りしめて行ってみることにしました。

自宅最寄り駅からJRを乗り継ぎ呉駅まで移動し、そこからフェリーに乗り込みます。

なんでわざわざ呉まで移動するかというと、広島港は広島市内の外れにあって、公共交通機関のみで行くのがちょっと不便なのです(先月のG7広島サミットの会場のすぐ近く)。一方で、呉だとJRの駅がほぼ直結なので、JR沿線の住人だとむしろこっちの方が楽というのがあります。あとはまあ、基本的にフェリーよりも鉄道の方が運賃が安くて速いので、呉まで電車で移動した方がいろいろ節約できるというのもあります。

それはともかく、フェリーに乗ります。安価なクルーズフェリーですよ。



最近、この航路にはSEA PASEOという新しい船が導入されたようですが、残念ながら乗る事かなわず。

フェリーの乗って50kmの航路を約2時間、ゆっくり移動します。



梅雨時なのに天気も良いし、海も穏やかだし、別にSEA PASEOじゃなくても十分素晴らしい船旅が楽しめています。何も問題は無いですね。

松山観光港へと接岸し、無事に四国上陸。港の外に出れば、路線バスがドアをフルオープンで待機しています。



吸い込まれるように、そのまま伊予鉄高浜線に接続しているバスに飛び乗ろうかと料金を確認すると「観光港→高浜駅 180円」との表示が。以前は100円だったはずなのに、いつの間にかに大幅値上げされています。

松山観光港から最寄り駅の高浜駅までは距離にして800メートルほどで徒歩10分。今日は天気も良いし別にバスに乗らずにチャリで移動すれば良いのでは?と判断し、バスには乗らずにdoveplusを展開してチャリ移動準備開始。



港を出て2分で準備完了。バスより先に駅へと猛ダッシュします。



そして2分で高浜駅に到着。1分で輪行袋に突っ込んで伊予鉄高浜線に乗り込みます。船→チャリ→電車と、次々シームレスに乗り継げるこの感じ、まさに折りたたみ自転車の強みを最大限に生かしている!って感じですね。



昔の京王井の頭線を愛媛っぽい色に再塗装した電車に乗って横河原方面へと向かいます。

ちなみに伊予鉄ですが、サイクルトレインもやっているので、300円支払えば輪行袋へ突っ込む作業を省略することも可能というか、元気と気合いと少しの余分なお金があれば広島市内の自宅からママチャリでやってきても、伊予鉄沿線の各駅にフェリーと電車でアクセスできちゃいます(すごい!)。

www.iyotetsu.co.jp


高浜線は、高浜駅を出発した後、お隣の梅津寺駅前後で海沿いを少しだけ走ります。



対岸に見える小高い山は興居島の「小富士」と呼ばれる山ですね。2年ほど前に行ったあの島も機会があれば再訪したいところではあります。

ic-yas.hatenablog.com


伊予鉄高浜線とそれにつながる横河原線を走ること1時間で、終点の横河原駅に到着します。



前回訪問時は一駅歩いてから電車で引き返しましたが、今回はdoveplusがあるので、チャリで松山市内へと戻ろうかと思います。

ic-yas.hatenablog.com


地図を確認すると、横河原線に沿って重信川が流れていて、さらに川沿いにはサイクリングロードのような道路がありそうな雰囲気が出ています。他にめぼしいルートも無さそうだし、これは行ってみる価値がありそうですね。



同じく伊予鉄高浜線郡中線の沿線に比べると、山が近いからかとても長閑。

松山自動車道をくぐって少し行くと・・・ありました。重信川サイクリングロード



たまたま合流した場所では車が走っていたこともあって自動車道と共用しているサイクリングロードとは名ばかりの堤防河川管理道路かと思いきや・・・



なんと、ほとんどの区間は自転車専用道になっていました。しかも自転車道としての道幅も広いし、天気の良い土曜日なのに人も少なめで走りやすそうな感じです・・・人が少ない、つまるところあまり利用されていないのは歓迎して良いのかどうか微妙なところではありますが笑



この重信川、瀬戸内海側の四国の川のお約束なのか、水量が少ない以前に、完全に干上がっているところもあったりして、梅雨シーズン真っ只中の一級河川の川としてこれで良いのかどうか心配になります。ただ、調べてみると重信川扇状地河川に分類される河川であり、となればこれが平常運転と言うことなのですね(地理Bかなんかの参考書に書いてあった記憶が)。

重信川サイクリングロードは、そんな干上がっている重信川とは少し距離を置いて我が道を行くような箇所もけっこうあります。



畑の中央の盛り土をまっすぐ進んでいく感じ。その手の人が見たら鉄道の廃線跡にも見えてしまいそうな光景です。

ところで廃線跡と言えば先ほど乗った横河原線。実は昭和30年代まで、途中のいよ立花駅から分岐して砥部町方面へ向かう森松線という支線がありました。そんな森松線の終点の森松駅が、この重信川サイクリングロードの近くにあることが判明したので、それもついでに見に行ってみましょう!




この重信橋のたもとに森松駅の跡があるようですが、少し長くなってきたので続きは次回へ

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