NISHISAITAMA PROJECT

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doveplusで森松線廃線後巡りと道後温泉探訪

前回からの続きです。

重信川サイクリングロードが重信橋と交差する地点から少し松山市街地寄りへ進んで行くと、かつての伊予鉄森松線の終点となる森松駅の跡地が見えてきます。



現在は伊予鉄バスのバスターミナルになっているようで、一般的なバスターミナルに比べると鉄道駅の雰囲気が多少なりとも残されているような感じがあります。

ただしこの森松線。廃止になったのが1965年で、当時に比べて市街地化がかなり進んでしまったため、これ以外の遺構はほぼ残っていないとのこと。なんでも、廃止となった頃は利用客がほとんどいないくらい何も無かったこの周辺も、鉄道廃止後に急速に街が発展してしまったという、ちょっと残念な路線なのですね。時代を先取りしすぎたのか・・・・

現在は鉄道代替バスが、昼間でも15分毎ぐらいの高頻度で走っているので、車に乗らない地元住民でもそれほど不自由していないようですが、Wikipedia情報によれば終日渋滞も酷いらしく、伊予鉄の他の鉄道路線の利用状況を見ても、この路線の廃止は失敗だったのではないかと思う次第(実際に土曜日の昼過ぎで渋滞はしていなかったものの、交通量はかなり多かった)。

森松駅を出て道なりに進んでいくと、中間駅の石井駅の跡地が見えてきます。



この辺は国道379号線の拡張のために森松線の廃線跡が活用されたようで、全くといって良いほど痕跡は残っていませんね。

仮に森松線を復活させるとしたら、道路の上か地下に線路を敷くしかないようだし、流石にこのご時世、オリンピック会場でも建設されるような一大事業でも発生しない限り、鉄道の復活はほぼ不可能っぽいです。まあ、強いて言えば宇都宮みたいにLRTで復活させることは頑張ればできそうですが、それなら初めからバスでいいじゃんって話ですし。

さらに北上し、小野川を渡って国道と分かれたところで、森松線と横河原線が分岐していた、いよ立花駅に到着します。



ちょうど横河原線の電車もやってきました。



こういう平面交差する古い鉄道の場合、踏切があることで自動車的には一時停止しなければならない煩わしさとか、駅前後の踏切では開かずの踏切になったりと、何かと厄介な存在でもあるので、鉄道が車社会と共存共栄していくのは難しいような気もします。

それはさておき、いよ立花駅から引き続き同じ道を北上して行くと、愛媛県随一の繁華街、大街道一帯へと入っていくので、その手前で迂回して道後温泉方面へと向かいます。



市内電車が見えてきました。この辺は広島の中心地をコンパクトにまとめたような感じがあります。

そのまま道後温泉へと向かっても良かったのですが、それだと少し時間が余ってしまうし、もう少し松山市内をいろいろdoveplusで走ってみたかったので、上一万から道後温泉とは逆方向へと向かってみることにしました。こちらは、市内電車で言う城北線という路線が続いているところになります。



前もどこかで書いた気がするけど、併用軌道と専用軌道の境目の雰囲気は好きですね。



そういえば以前に比べると、旧型の車両が減って、スタイリッシュな見た目の新型車両が増えたような印象です。なかなかかっこいい。

線路に沿って西へと向かい、国道196号線にぶつかったら今度は本町線という、これまた別の路線沿いに南下して松山城の敷地内を横切ってみます(余談ですが、本町線は本数ががっつり削減され休日運休してしまっているので、下手するとこのまま廃止の可能性もありそう)。



今日はチャリもあるので松山城本丸への出撃はやめておきましょう。



原爆ドームのような屋根が特徴的な愛媛県庁。もう少し近くでマジマジと眺めてみたかったのですが、工事中なのか整備中なのか、みょうに入りづらそうな雰囲気があったので近づかずにスルーして先を急ぎます。

もう一度上一万へと向かい、今度こそ道後温泉方面へ。



そして市内電車の終点、道後温泉駅到着です。ここは電停や停留場では無くて「駅」が正式名称らしいですね。

では、道後温泉の本館へ・・・・・



まだまだ工事中とはいえ営業はしているようです。でもまあ、近くにある飛鳥乃湯泉は行ったことがないし、どうせならばそっちが良いかもと考え、本館では無く別館の飛鳥乃湯泉に行ってみることに。



別アングルからの工事中の道後温泉本館。賛否両論ありそうなカラフルな見た目が良い悪いはともかくとして、存在感がすごいです。



道後温泉別館 飛鳥乃湯泉到着。

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こちらの飛鳥乃湯泉は完成したのが2017年だそうで、実際に内部もまだまだ新築の香りが残ってるぐらいには綺麗で新しかったです。温泉の方はもちろん道後温泉本館などと同じ温泉で申し分なく、小さいながらも露天風呂もあるのが良いですね。細かいところだと、シャンプーやボディーソープなども備え付けられている手軽さも好印象でした。

ちなみに初めて道後温泉に来たときは、道後温泉の本館や別館、あとはすぐ隣にある椿の湯などを温泉はしごしても良いかもしれませんね。この3つの温泉をざっくり分類するとこんな感じです。

本館重要文化財の歴史ある温泉。道後温泉と言えばこれ。すごい。
別館:本館の雰囲気をそのまま現代的にリニューアルした温泉。唯一露天もある。
椿の湯:地元民向けの安価で気軽に使える銭湯的な温泉。

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いつもなら道後温泉を出たら、すぐ近くにある道後ビールというクラフトビール浴びるように飲んで電車で帰るのですが、今回はdoveplusもあるのでビールは飲まずに、引き続きチャリで走ってみます・・・・・というか、ここでビールを飲んでから電車かバスで松山観光港まで帰るべきだったと今更ながらに思います笑



松山観光港道後温泉を結ぶリムジンバスのルートで松山観光港を目指している図。

どうでも良いですけど、空港ではなくフェリーターミナルと市街地を結ぶリムジンバスって、全国的に見てもかなり珍しいような気がします。



長さ1530メートルという長いトンネルを抜ければ、すぐに松山観光港にたどり着けます。

doveplusで道後温泉から松山観光港まで40分ぐらいだったので、市内電車と伊予鉄高浜線を使ったり、あるいはリムジンバスを使ったとしても大差ないし、飲酒しないときに限ってはチャリの移動がベストかもしれません。

 

 

電車やバスだと大街道あたりを経由するのでどうしても時間がかかってしまうんですよね。特に電車の場合は松山市駅大手町駅で乗り換えもありますし。




帰りのフェリーに乗り込みます。



締めくくりのビール! 

2時間かけて呉まで戻り、呉からJRなどを使って自宅へと戻りました。

久々の松山周辺、期待通りというより、期待以上に楽しめたし、また近いうちに行ってみましょう。次回は松山から予讃線宇和島や、さらにその先まで泊まりがけで行ってみるのも面白そうです。

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