前回からの続きです。
初めに考えていた予定では、2日目は「始発の山陰本線に乗って鳥取へ行き、智頭急行で大原駅で降りて、吉野川⇒吉井川の川下りをする」という計画を立てていましたが、前日の行程が期待以上に盛りだくさんすぎてこともあり、この日はもう少しペースを落とし、あまり訪問する機会の無い山陰地方の東側をゆっくりまわって見ることにしました。
吉井川といえば、つまるところ、「片上鉄道の廃線跡を山の上から走ってみようや」って考えだったんですけど、加悦鉄道廃線跡で廃線巡り的には満足してしまい、バランスを取るためにも2日目は違うテーマで行ったほうが良いかなと思った次第。
間違っても、前日飲み過ぎて寝坊したわけでは無いですぞ・・・
そんなわけで4時半起き計画を少し遅らせ、6時に起床して7時すぎに宿を出発し、豊岡駅へ向かいます。
昨日、城崎温泉の駅にパネルが設置してあった、駅メモとのタイアップラッピング車。
これに乗って、まずは浜坂へと向かいましょうか。
西日本方面でこういうタイアップをすると、JRでも私鉄でも、これでもかというくらいド派手に演出することが多い印象ですけど、ここは控えめな感じ。
それはともかく豊岡駅出発時点では、4人掛けボックスシートやドア横の2人掛けシートに1人ずつ座り、乗客数は30名ぐらい。土曜日早朝の山陰本線にしては客が多いと思いきや、2つ隣の城崎温泉駅で大半の乗客は降りてしまい、そこから西へ向かう客は自分を含めて5人程度。
城崎温泉駅をすぎれば非電化区間となり、日本海が見える崖っぷちを進んで行きます。海がメチャクチャ綺麗・・・!
竹野駅、香住駅、鎧駅、餘部駅など、次々登場する途中下車してみたくなるような魅惑の駅をスルーし、駅メモ列車の終点である浜坂駅まで乗り通します。
浜坂駅に到着したらdoveplusを取り出して、湯村温泉へ!!
というのも、この城崎温泉から鳥取までの区間には今まで4回ぐらい乗っていて、そのたびに「湯村温泉に行ってみたい・・・!」と思っていたにもかかわらず、都合がつかずに訪問したことが無かったのです。鳥取兵庫の県境区間を通過する列車の本数は少ないし、それに浜坂駅からも10kmほど離れていて、無計画にふらっと気軽に立ち寄るには、少し難易度高めなのですよね。昔は神戸からヘリで行けたようですけど。
では、気合い入れて10kmほどチャリ漕いで湯村温泉へと向かいますよ!
新・板わかめ入荷。
なるほど、これは気になります(「ぱらのま4巻」という旅マンガで登場した板わかめはここだったのか!)。
↑湯6km
「湯」とは、誰が見ても一目瞭然な、えらくすごいストレートな地名。6kmチャリ漕げば湯に入れるぞ!
山陰地方だからなのか、はたまた朝早いからなのか、天気が良い割には日差しも控えめで快適なチャリ旅。昨日あれだけ走って、そして飲み食いしたのに、昨日よりもむしろ足取りは軽いのが不思議。
あと少しッ・・・!
浜坂駅から、山の中へ分け入ること1時間弱で湯村温泉に到着。まだまだ時間には余裕あるし、温泉に入る前に、温泉街を軽く散策してみましょう。
まあ、一般的なdoveplusユーザーなら、湯村温泉まで車で来てから初めてここでdoveplusを取り出して、温泉街をちょろっと乗り回して温泉をゆっくり楽しむのでしょうけれども・・・
横の足湯は大入り満員だったので写真は撮らずに、その横のモニュメント的なところで記念撮影。Yumuraの最後の「o」がハートに置き換わっていたため、最初これ見たとき「ユムール♡」って何だろうとか思ったじゃないですか。
こちらは源泉温度98℃の荒湯。
実は、荒湯という荒々しい公衆浴場がある物だとばっかり思っていたら、そんな浴場はないとのこと。そりゃ、こんなところに飛び込んだら死にますわ笑
いろいろ調べてみると、湯村温泉を代表する日帰り入浴可能な公衆浴場と言えば薬師湯との情報を得たので、こちらへ訪問してみましょう。
湯村温泉の湯は「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉」。実際には無色澄明で、肌触りの良い、こざっぱりとしたお湯でした。薬師湯の中には広めの内湯と小さめな露天風呂、あとはおまけ程度のスチームサウナがある程度ですが、温泉そのものが良いので、ひたすら広々とした内湯と露天風呂を往復して存分に楽しみました。
これは、浜坂から足を伸ばす価値のある温泉ですね! わざわざ来て良かった!
・・・
40分ほど薬師湯に滞在し、少し休憩してから浜坂駅へと戻ります。チャリなので飲酒できないのが残念ではありますが、今日は他にもやりたいことがあるし、帰りは下り坂なので、汗もあまりかかずに楽々移動できるのは良し。
浜坂の街中に戻る途中に道の駅があったので、昼食ついでにお立寄りしてみましょう。
無難な食事が何でも食べられる道の駅の食堂かと思いきや、ここの食堂は本格的な蕎麦を提供するお店で、これがなかなかうまい。どうやら、街中の蕎麦の専門店が道の駅に支店を出しているとのことで、なるほどこれはうまいわけだ・・・!
キリが良いので、続きは次回へ。
次回でラストです。