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高速バスで行く三次→高宮サイクリング

広島に引っ越してから3年以上経過し、その間、幾度となく三次方面へと遊びに行っているのですが、今までは芸備線かレンタカーを利用していたので、地元の人が最もよく利用しているであろう高速バスをまだ一度も使ったことがなかったのです。

www.h-buscenter.com

その広島と三次・庄原を結ぶ高速バスは、広島三次間に着目すれば芸備線を走る快速列車が1日4~5往復である一方、バスの方は昼間でも1時間に2~3本のペースで運転されているため、利便性という意味では高速バスの方に軍配が上がります。車両の方も各座席にコンセントを備えた最新の高速バス車両と1970年代の国鉄時代の気動車とでは乗り心地にも差がありますね(これは好みもありそう)。

まあ、料金を見ると芸備線の方が若干安く(自宅最寄りの戸坂駅や安芸矢口駅を利用する場合は400円程度の差)、「バス」と「列車」の違いがあるため、一概にはどちらが有利とも言えないんですけども。

というわけで、今まで使ったことのない高速バスを使って三次に行ってみようじゃあないかと思い立ったので、早速バスに乗って三次までちょろっと行って、ついでにその辺を軽くチャリで徘徊してきました。


まずは中筋バスターミナルから高速バスに乗って三次へ移動します。



広島と三次・庄原を結ぶ高速バスは備北交通広電バスの共同運航便で、どちらも輪行OKということは事前の調査済みです。

中筋バスターミナルから高速道路をかっ飛ばすこと1時間半弱で三次駅到着です。自宅からのドアtoドアを考えるとバスの方が少しだけ速いですね! しかもPASPYを使えば1割引になるので、割引の効かない芸備線との料金差(220円程度)もそれほど気になりません。



バスを降りたらDAHON DovePlusを展開し、三次市内で適当に買い物を済ませたら出発です。

今回の予定は三江線廃線跡に沿って江の川を下り、旧式敷駅付近から山を越えて旧・高宮町の中心地を抜けて、高速バスの美土里バス停から行きにも使った高速バスに乗って帰るという計画です。

 

いずれ、江の川に沿って江津までテントを持って1泊2日のミニベロサイクリングをやってみようと思っているので、その下調べも兼ねての行程となります。



尾関山公園の真下を通過し、江の川を渡った三江線の鉄橋の下で休憩。廃線跡の使い道が無いなら三次駅からサイクリングロードにでもしてくれたら良いんですけどねぇ・・・



鉄橋の上まで駆け上がってみると、まだ線路は残されている様子。さすがに鉄橋の中には入れそうにないのですが、線路や標識などは残されているので、今ならまだ復活させようと思えばできそうな感じです。

江の川を渡って向こう岸へと移動し、三江線沿いに進んでいくと・・・・



なんと、全面通行止め。調べてみると粟屋駅で工事してて通行止めだとか。以前、三江線沿いを徒歩移動したとき、通行止めと書かれていたのに普通に通り抜けることができた実績があるため強行突破も考えましたが、ここは素直に対岸の国道375号線を使って進むことにしましょう。



こちらは三次から旧・作木村やその先の島根県美郷町方面へ向かう最短ルートであるためか、道幅の割に交通量がやや多く、ミニベロ的には痺れる道路です。とはいえ、来年あたりには拡幅工事も終わっていそうなので、その頃には快適なサイクリングロードに生まれ変わっているかもしれません。



尾関山公園の少し先からここまで約7.6km。唐香橋を使ってやっと対岸へと渡れることができます。江の川を挟んで三江線が走行していない方の集落の人は、たとえ目の前に三江線の駅があったとしても、その多くの駅では対岸まで架橋されていないために利用することができなかったと考えると、こういう利便性の悪さも三江線の廃止につながったのでは・・・とも思います(もっとも、人口希薄地帯なので架橋されていてもたかがしれている可能性が高いですが)。



線路とプラットフォームだけが残る所木駅

三江線の線路沿いの県道をさらに西へ向かうと式敷駅が見えてきます。こちらは、三江線の広島口方面の初代終着駅だったこともあってか、駅前ロータリーや今までに比べれば立派な駅舎が整備され、駅の方も1面2線の交換可能駅になっていました。



三江線はここから進路を北へと方向転換し島根の方へと向かって行きますが、今回はここで江の川三江線と分かれて南の美土里方面へと向かうことにします。



どうやっても山を越える必要があるため、できる限り楽に行けそうなルートを選んでみましょう。ということで今回選択したのは、川根原山連絡農道という広域農道です。こちらは2021年現在ではグーグルストリートビューにも記録されていない道路で事前調査はできなかったのですが、航空写真で確認する限りでは全線2車線の広々した道路で、場所柄交通量もさほど多くなさそうだったのでここを進んでみることにしました。

・・・

とっかかりから、いきなりループ橋で高度を稼いでいきます。



自動車で進む分には勾配は緩やかで急カーブも少なめなので快適なドライブが楽しめるかと思います。自転車的には少々厳しい登りが続きますが。

延々と続く登り坂を必死に登っていくと最高地点に到達し、そこまで行けばあとは緩やかな下りで一気に駆け下りていきます。



この辺は○○スカイライン的な開放感のある眺めの良い直線道路が続いているので非常に爽快なサイクリングが楽しめるかと思います。一瞬で終わりますが。

あっという間に下山し、羽佐竹という地区に到着します。

しばらく集落内を進んでいくと「香六ダム1.6km→」という標識が見えたので、お立ち寄りしてみましょうか。



小さなアースダムはダム湖全体が大きな釣り堀となっていて、さらにダムサイトから一段上がったところにはこぢんまりとしたキャンプ場が整備されていました。雰囲気的にも良いので、ここでキャンプしてみるのも面白そうですね。

香六ダムを一通り眺めたあとは、今回の目的の一つである、高宮町の温泉、「たかみや湯の森」に行ってみましょう。

www.yunomori.netなんで、三次からチャリに乗ってこっち方面に来たのかというと、この温泉に立ち寄りたかったからなのです。



温泉自体は無色透明のラドン泉ですが、こざっぱりとした感じの温泉はなかなか気持ちの良い物でした。あと、この手の地元密着型の温泉やスーパー銭湯はコロナ禍においても、地元住人がコロナお構いなしに騒ぎ立てている場合が多いのですが、ここはマナー良く静かに温泉に浸かっている人が多く、そういう治安的な意味でも言い温泉でしたね。

温泉で一汗流したあとは、最寄りの高速道路のバス停まで移動します。

7kmほど離れた美土里バス停に到着すると、なんとバス到着まで僅か3分! 急いでDovePlusを輪行袋に収納して、タッチの差でバスに飛び乗り、なんとか無事に帰ることができました。写真など撮る時間一切無いぐらいギリギリだったので、次回はもう少し時間に余裕を持って行動したいですね。

なんか、半年ぐらい前に行ったしまなみ海道でも似たようなシチュエーションがあったような・・・

とはいえ、初の往復高速バス輪行は、結果的に大成功だったので、いずれまたこの高速バスを使って庄原方面に行ってみたり、鉄道だけでは行くことが難しい松江や益田方面にも訪問してみることにしましょう!

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