NISHISAITAMA PROJECT

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故障したdoveplusを抱きかかえて鹿児島から広島へ帰るだけの移動

前回からの続きです。

鹿児島県の薩摩川内市内で1泊した翌日。

あとはもう帰るだけなので、目の前に止まっている九州新幹線に乗り込み、現在の自宅がある広島まで一気に移動して、今回の旅を終わらせても良いかなとも思ったのです。翌日からは、また日々の労働が始まるわけですし、それに昨日はいろいろトラブルもありましたし!

 

ただ、美味い飯と共に酒飲んで、温泉入ってぐっすり寝たら、もう少し遊びたくなったし、それにどうせなら少しでも安く帰ろうと思ったので、できる限り新幹線などは使わず、まだ残数があった18きっぷを使って帰ることにしました。



1月上旬でも鹿児島まで来ればそんなに寒くないのが助かります。冬は南九州の温泉地でテレワークしたい・・・

川内(Sendai)駅から博多・広島方面へ常識的なルートで帰るとなると、九州新幹線肥薩おれんじ鉄道のいずれかに乗る必要があります。どちらも18きっぷは使えないし、どちらも乗りつぶしという点から見れば乗車済みなので、ここは素直に速さ優先で新幹線で帰りましょう。

というか新幹線だと新八代まで3610円で32分。一方、肥薩おれんじ鉄道では2840円で2時間46分(八代までなら2670円)かかるので、1円でも安く行きたい場合や、新幹線には死んでも乗らない縛りとかが無い限りは、新幹線に乗るしか無い区間かと思います(余談ですが、18きっぷがあれば2100円で肥薩おれんじ鉄道のフリーきっぷが買えます)。



新大阪行きの、さくら号。


これに乗ってしまえば、乗り換え無しで広島駅まで行くこともできてしまうのがすごい。しかも、鹿児島から2時間半ぐらいで広島へ行けるし、ツアー会社の切符など手配すれば安価に行き来できるので、広島から九州方面の飛行機や高速バスなどがほぼ全廃されてしまうのもうなずけます。

まあ、今日だけ18きっぱーな私は広島までは行かずに、新八代駅で降りますが・・・・



乗り換え案内では新八代駅での鹿児島本線への乗り換えに30分ぐらいの余裕があるとのことでゆっくり乗り換えしていたら、1本前の(確か)大牟田行き電車が発車間際だったので急いで飛び乗ります。

最近は鉄道メインの移動をあんまりしなくなった上に、乗り換え案内的なアプリが充実してきたおかげで、冊子版の時刻表など買わなくなってしまいましたが、こういう絶妙な乗り換えを駆使した18きっぷ長距離旅行を実行するとなると、時刻表はあった方が良いですね(乗り換え時間がシビアな場合、一般的な乗換案内アプリでは表示されないことが多い)。

現在自宅にはもう本棚がないぐらい電子書籍しか持たない人なので、もし買うなら電子版の時刻表になるわけですが、あれはどうなんだろうか。

 

などと考えているうちに、熊本県を通り抜け、乗ってる電車は福岡県へ・・・

 



瀬高駅を通過中。

当初の予定では、瀬高駅で降りてから国鉄佐賀線廃線跡を通り、あの有名な筑後川昇開橋などを至近距離で眺めてから佐賀駅へ行く予定でした。doveplusのタイヤバーストさえなければ・・・!

www.shoukaikyou.com


まあ、これは機会があれば改めてやりましょう。



大牟田駅で電車を乗り継ぎ、佐賀県鳥栖駅まで来ました。

引き続き鹿児島本線に乗って博多方面まで行くのも芸が無いので、長崎本線に乗り換えて、佐賀方面に寄り道してみましょう。



佐賀駅 - SAGA Station -

本来なら、瀬高駅からdoveplusと共に佐賀線の廃線跡を経由してやってきたであろう佐賀駅です。まあ、その話はもう良いですね笑

もう少し先へ行ってみたくなりつつも、あまり先に行きすぎると帰るのが大変になり、結局高い金を支払って特急+新幹線で帰ることになりかねないので、ここでは唐津線というローカル線に乗り換えてみます。

 

佐賀駅唐津線のホームへ駆け込んでみると・・・



ロマンシング サ・ガならぬ、ロマンシング佐賀唐津線



原作を知らない観光協会のおじさんが、「よぅわからんけど、こんなもんじゃろ」ってな感じで適当にシールを貼ったような感じではなく、元の白地に青のラインの車両を生かした形で、本格的にデザインされてて素晴らしい。さりげなく佐賀の名物である気球なんかも原作に合わせて描かれているのがまた良いですね。

romasaga.jp

では、実に12年ぶりの唐津線に乗って唐津へと向かいましょう。

唐津線は、途中の久保田駅までは長崎本線の線路を走っていきます。



「鍋島」「久保田」など、日本酒の銘柄のような駅が続きます(たまたまです)。

長崎本線と別れたあとは、速度をさらに落としてスローペースで炭鉱地域だった丘陵地帯をのっそりと進んで行きます。毎年のように来ている九州も、こっちの方はめったに来ないので、特にこれと行った特徴の無い平凡な車窓の眺めであってもいろいろと新鮮な気持ちで眺めることができます。

・・・

そうこうしているうちに、唐津駅に到着です。乗ってる車両は西唐津行きですが、そっち方面はすでに完乗済みなので、ここで筑肥線にサクッと乗り換えます。



ここも、ロマンシング佐賀唐津

この勢いで唐津に降りて観光したくなりたくなるも、手元に抱えているdoveplusは現在負傷中で乗る事叶わずなので、観光は諦めて引き続き自宅へと向かいます。向かいますって言うか、今まで逆方向に移動してきたわけですけども・・・



ロマンシング佐賀のあとは、国鉄筑肥線です。

日本国有鉄道 = Japanese National Railways = JNR!!

ロマンシング サ・ガはともかく国鉄時代になると、ギリギリ世代か世代じゃないかレベルなので詳しくは分かりませんが笑

国鉄筑肥線もとい、JR筑肥線姪浜より福岡市地下鉄空港線に乗り入れ、博多の一大繁華街である天神や中洲などの地下を抜け、博多駅を経由して福岡空港に行くという路線であり、先ほどの唐津線などに比べてローカル色のほとんど無い電車です。ただ、筑前前原から西は昔の国鉄車両みたいな古い電車が走る路線であり、唐津から西の伊万里方面などは、1日数えるほどしか走っていない超ローカル線でもあります。

今回は、唐津から博多まで乗ってみましょう。

途中、虹ノ松原駅付近では松林の中を走ったり、福岡県と佐賀県の県境では眺めの良い海岸線を快走したりしますが、電車自体は昔からあるロングシート車両なので、風景などは特に眺めず半分寝ながらの移動となります。

筑前前原で国鉄車両から新しい車両へと乗り換え、さらに姪浜でも乗り換え・・・



姪浜の乗り換えは、単純に突発的な車両の都合だったようで、通常はそのまま乗り入れるようですが、詳細は不明。

地下鉄空港線を通り抜け、博多駅に到着。もちろん18きっぷでは地下鉄線は乗れないので、ここで姪浜から博多までの区間は窓口で精算し、再びJR線へと乗り換えます。



乗り換えついでに、博多駅の立ち食いラーメンを一杯頂きますね。



博多のとんこつラーメン。うまい!

なお、地下鉄博多駅から精算や乗り換え時間含め、わずか15分程度の短い時間を使ってラーメンを頂いています。ラーメンなどは入店から完食まで4分程度という、もういい大人なんだし、少し落ち着いて行動したらどうなんだ・・・



急いで熱々のラーメンを胃袋に流し込み、門司港行きの区間快速に乗って東へと進み、関門トンネルを抜けて本州へと向かいます。



下関まで来ると、見慣れた電車が止まってます。ここからこの黄色い電車、通称・末期色な電車で、4時間近くかけて山口県を横断し、なんとか自宅のある広島へと帰ったのでした。

今回はdoveplusの故障によりどこにも立ち寄れなかったのは残念ではありましたが、そのおかげでロマンシング佐賀にも乗れたし、普段めったに行かない唐津とか筑肥線の端っこの方とかにも行けたので、これはこれで良かったかもしれませんね。

そんなdoveplusの方ですが、帰宅後すぐにチューブ交換して見事復活したので、この翌週からまた、この時点では想像もしていなかったところをバリバリ走ることになります。

その話は次回以降に・・・

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