先日、お仕事やプライベートの厄介ごと(=TOEIC試験)が一段落した記念に、平日のど真ん中の水曜日に休暇を取得し、芸備線の三次より東側へDAHON DovePlusを持って行ってみることにしました。
広島市内から三次や庄原方面へ公共交通機関を使って行くとなると、三次までは高速バスや芸備線がそれなりの本数が確保されているため無計画で行ってもどうにでもなるのですが、それより奥の庄原方面となると高速バスはともかく、芸備線については本数が激減してしまうのです。
しかも学校が休みとなる休日はさらに本数が減らされ、広島駅始発の5:43に乗っても、日曜日だと最速でも山奥の備後落合駅はおろか、庄原市の中心にある備後庄原駅ですら到着が13時をすぎるという、JR西が乗客を乗せるのを拒んでいるんのではないかと勘ぐってしまうレベルの使い勝手の悪さがあり、だからといって誰も使っていないかというと、「乗り鉄」の皆さんが特定の列車のみ大勢乗っていて、自転車なんて持っていたら下手すると乗車拒否される次元の大混雑の噂もあり、休みの日には正直なところ乗りたいとは思えなかったのですね。
なので、庄原方面の芸備線に乗るなら「シーズンオフのド・平日しかない!」と前々から狙っていたのでした。
自宅最寄り駅から始発の三次行き芸備線に乗って庄原を目指します。ちなみにこれ、2021年までは「府中・備後庄原」行きという、備後庄原まで直通する列車だったのですが、コロナ禍ダイヤ改正で途中駅止まりになってしまったのです。
6~7割ぐらいは地元の高校生で埋め尽くされた始発の芸備線は、時刻通りに終点の三次で停車し、そのまま回送で車庫へ・・・と思いきや、1/3ぐらいの高校生は降りる気配なし。駅のプラットフォームに降りつつ、どういうことかと思って車両の方を眺めてみたら・・・・
切り離し作業中で、しかも前の車両は福塩線の「吉舎」行きに。
そして、後ろの車両は「備後庄原」行きになっていました。
ようするに、2021年のダイヤ改正で時刻表上は「府中・備後庄原」行きが無くなったにもかかわらず、実態は以前と同様、そのまま同じ車両がこの先へと向かうダイヤ改正前の運用が続いているということなのですね。ただし、ダイヤ改正で福塩線の府中駅までは行かず、手前の吉舎駅止まりになってしまったため、その辺の絡みで時刻表上は別の列車として扱うようにしたのではないでしょうか(この辺はあんまり詳しくないので実際のところは不明)。
いったん駅に降りて高校生に座席を明け渡したあと、いかにも「三次駅から芸備線に乗りますよ~、この時間に運行してくれて助かるわ~」みたいな表情をして、再び同じ車両に乗車です。
この、今回乗った2両目の列車は日曜日運休の備後庄原行きであり、乗客は三次や庄原の高校へ通う高校生しか乗っていないスクールバスのような列車でした。だから、高校生の密度が濃い車両中央部分の座席を明け渡し、車両の一番後ろに移動したのはある意味正解だったような気がします笑
・・・
平均年齢17才ぐらいになった列車は定刻通り三次駅を出発し、備後庄原駅を目指してゆっくり走って行きます。なお、混雑度はそれなりといった感じで、輪行袋を抱えて乗車しても隅っこに立っていれば迷惑にはならない程度でした。
※ここから先は最後尾で後ろを見ながら撮影しています。
神杉駅では行き違い列車と交換です。あちらもそれなりに混雑していますが、乗客はほとんど高校生だけのようです。
福塩線との分岐点である塩町駅で半分ぐらいの高校生が下車しました。地図で確認する限りでは、駅前に高校があるっぽいですね。
福塩線とはここでお別れ。福塩線は10年以上前に1回しか乗ってないし、もう一度ぐらいは乗っておきたい路線ではあります。
あんまり当時の記憶無いけど、あの時は朝6時過ぎの始発だったから高校生はほとんど乗っていなかった覚えが・・・
平地で地面が安定しているからか、塩町駅から先は飛ばしながら走っています。終始この速度が出せて、広島市内まで直通していて、それでいて高速バスより安いか、早く広島駅に到着可能ならば、この区間も地元民も乗ってくれそうな気がしますが・・・
途中の備後三日市駅で残りの高校生を全員吐き出した後は、自分以外の乗客0名のまま終点の備後庄原駅へと滑り込んでいきます。
広島駅方面から(日祭日除く)午前中に鉄道だけで行ける最東端の備後庄原駅。この先へ行く列車は、原則13時半までやってきません。
個人的には、ごくまれに走っている臨時列車の快速・庄原ライナーがあると輪行しやすくて助かるんですけど、広島だと尾道周辺以外はそもそも輪行する人自体ほとんど見かけないので、庄原まで気軽に鉄道で訪問できるような日がやってくる望みはかなり薄いですね。
本来、この先に行く場合は、13時まで5時間ほど駅でじっと瞑想しながら待っているか、手にしている自転車で先に向かう必要があり、実際に当初の予定では自転車で行くつもりだったのです。
ところがよくよく調べてみると、駅前から出ている備北交通の路線バスに乗れば、ここから3つ先の備後西城駅の先まで移動できることが判明。使える物は大いに活用しましょうってなわけで、路線バスに乗って行けるところまで行ってみることにしました。
駅を出たら止まっていたこの小さいバス。「ああ、これはきっと市内循環のコミュニティバスだな」なんて思って行き先を見たら「東城駅」と表示されていたので、なんと高速バスだったようです。まさかこんなバスが高速道路を走るとは・・・!
このバス乗れば、芸備線で最も本数が少なく時間もかかる備後庄原~東城間をパスできるので、その区間をスキップしたい人は乗車すると良いかと思います(が、地元民以外は、むしろこの一番ヤバイ区間だけを乗りたい人の方が多いのでは)。ちなみに東城駅までスキップしても、その先の芸備線は15時まで来ないのでご注意を。
こちらは広島バスセンターからやってきた始発の高速バスです・・・って、さっきの東城行きに接続しているはずなのに、それよりあとに到着したような???
次々やってくるバスを眺めていたら、庄原駅発8:42、西城中野行きの路線バスが来たので乗り込みます。乗客は自分含め2名、もう一人のおばちゃんは途中で下車したので、終点まで乗った客は自分一人でした。
芸備線に沿って走ります。鉄道が走っていない時間帯を補完するような感じで運行させているのでしょう。たぶん。
平子駅の横の踏切を渡って西城へ。
庄原駅から30分ほどで、終点の西城中野バス停に到着です。こちらは、旧・西城町市街地の外れの特になにもない場所にあり「たまたまバス転回場を作れるスペースがあったから終点にしたバス停」といった感じでした。