NISHISAITAMA PROJECT

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道南ハイウェイスタンプ収集ドライブ

前回からの続きです。

新得駅からは石勝線に乗って南千歳まで行き、千歳線で苫小牧まで向かいます。

 

時間があるならこれに乗って帯広や釧路まで行きたかった。



特急おおぞら6号札幌行き。


途中駅から乗るので指定席を確保したら、指定席の方は混雑しているのに自由席はガラガラという逆転現象が発生していました。おそらく、割引切符だと指定席の方が安いor自由席の販売がないからかもしれませんが実情は不明・・・まあ、混んでいるとは言え乗車率50%程度だったので問題なしでしたけど。



日本三大車窓のうちの一つ、狩勝峠(の近く)の風景。このΩカーブ区間は眺めが非常に良いので個人的にお気に入りの場所だったりします。

そして根室本線との分岐である上落合信号場を通過すると、日高山脈を突っ切る樹海ゾーンとなります。この辺もかつては人工物が一切ない森の中を進んで行くような区間でしたが、今では道東道が寄り添うような形で造られたので、以前ほどの無人地帯という感じは幾分薄れた感じです。



最近廃止された夕張支線の線路と合流し、新夕張駅を通過するあたりで樹海を進む区間は終わり、夕張の街というか小さな集落を突き進んでいきます。そして、追分駅で室蘭本線と交差して、南千歳駅に到着。

南千歳から苫小牧は20km程度なので普通列車で移動しようと時刻表を見たら特急しかなかったので、一区間だけ自由席特急券を買い、学生時代以来乗ってなかった特急北斗に乗り込んで苫小牧へ・・・



いわゆるJRの三島会社の幹線は都市部を除くとほぼ特急しか走っていないような区間ばかりなので、地味に特急料金がかさみますが仕方ないですね。それに経営難のJR北海道の事を思えば、特急券など寄付みたいな物です。



そして苫小牧駅着。さすが特急を使っただけあってかなり早く着きましたね!

この先はレンタカーでの移動となります。

そもそもなんで苫小牧で降りたのかというと、

1.新千歳空港駅以外の特急停車駅の近くにあるレンタカー屋、かつ

2.新千歳空港に乗り捨て料金のかからないレンタカー屋

を探すと、苫小牧駅ぐらいしかなかったのですね。ここだと、苫小牧駅でレンタカーを借りて新千歳空港で返せば乗り捨て料金がかからず、しかも駅にほぼ直結なので、鉄道からレンタカーへシームレスに乗り移れて何かと好都合だったのです(室蘭まで行くと千歳で乗り捨て料金が発生し、逆に南千歳~札幌だと特急が止まらず、新千歳空港はレンタカー屋までかなり遠いので苫小牧が最適だった)。

レンタカーを手配し、道央道を函館方面へ進みます。

まず立ち寄ったのが樽前PA



樽前PAのスタンプを確保し、本日のスタンプ収集はこれにて終了。次の白老ICで高速を降り、下道で本日の宿がある室蘭へと移動します。

今回は東室蘭駅近くにあるドーミーインを押さえました。温泉ありますし!

というわけで、宿に到着後、即温泉に入って汗を流した後、久しぶりに一人夜の街へと繰り出し、適当な居酒屋へ突撃。

駅前にちょうどよさげな居酒屋があったので入ってみました。その名は「ふなや」さん。



まずは風呂上がりのビールを頂きつつ、オススメ料理などをいくつかチョイス。



どれも美味い! ここは大当たりの店でした。最後に店のマスターにお土産まで頂いてしまって、本当にありがとうございました。また室蘭行くことがあったら是非立ち寄ります!

・・・

翌日は引き続きハイウェイスタンプを収集するためにもう少し放浪します・・・の前に、室蘭に来たからには行っておきたかった観光名所があったので、まずはそちらへ。

東室蘭の駅から室蘭駅へと伸びる室蘭本線支線沿いの都市高速のような道路を進み、ちょっとした小高い山を登っていくと、目的の岬が見えてきます。その名も地球岬



「地球が丸く見える岬だから地球岬って言うんだろう」と今までずっと思っていたのですが、実際にはアイヌ語が語源だそうです。なるほど、やはり地図を眺めるだけじゃなく、現地に行くってことは大切なんだなと、瀬戸内海ではなかなかお目にかかれない断崖絶壁からの広大な大海原を眺めつつ納得していました。

しばし海を眺め地球岬を離脱し、絵鞆半島の先端から海の上を真っ直ぐ北上する白鳥大橋を渡り、道なりに進んで道央道へコースイン。函館方面へと向かいます。

有珠山SAで本日一発目のスタンプを確保したところで地図を見てみると、すぐ近くに昭和新山有珠山があることがわかったので、すぐ近くの伊達ICで降り、そちらへ行ってみることに。

下道をしばらく進み洞爺湖方面へ山道を登っていくと、到着です。



昭和新山って「畑のど真ん中に突如として登場した新山」というイメージだったので、だだっ広い平地の中にちょこっと突き出た岩山だと思っていたのに、実際に見てみるとそんなかわいい物ではなく、今でも湯気が吹き出る岩山にしてはビッグサイズな火山でした。地球岬の時もそうですけど、やはり現地で実物を見るべきですな。

そしてこの向かいには、昭和新山の何倍もの大きさの有珠山がそびえ立っており、ケーブルカーで山頂付近まで行くことが可能です。往復1800円以下だったら乗ってみようかなとチケット売り場で値段を見たら、なんと往復1800円! というわけで、宣言通りに乗ってみることにしました(Gotoトラベルキャンペーンのクーポン券が使えたので実質800円でした)。



まだ朝早かったからか幸運なことに団体客にも遭遇せず、ほぼ貸し切り状態での出発です。



ロープウェイの車内からは終わりかけの紅葉でオレンジ色に色づく道南の雄大な景色が広がり、目の前には昭和新山、左手には洞爺湖が見えるという最高に良い景色を楽しむことができました。これで往復1800円なら格安ではないのでしょうか!?

山頂駅からも洞爺湖がよく見えます。



ジオラマのような景色です。

では、南側の有珠山火口原展望台へと向かいましょうか。歩いて数分程度のトレッキング開始。



夏場だとさらに先まで歩くことも可能なので、有珠山でがっつり楽しむなら夏場に訪問した方が良いかもしれません。もっとも、今回は時間的余裕があんまりないので通行止めになってて良かったような気がしますが(行けるところは行っておかないと気が済まないタイプ)。

しかし、この有珠山は25年周期ぐらいで繰り返し大爆発が起こっているので、こんな悠々と火口付近を歩いていても大丈夫なのか少し心配になりますね。2000年に大爆発しているからそろそろ噴火が来てもおかしくない時期にさしかかってますし。



この景色も、次また訪問したときは激変している可能性があるとは興味深い・・・!

有珠山に満足したところで時計を見ると、そろそろ千歳空港に戻らないと帰りの飛行機に間に合わなくなりそうだったので、最後に有珠山の麓にある洞爺湖だけ眺めて帰ることにしました。



あと2時間余裕があれば、温泉に入りたかった・・・! まあ、有珠山訪問か温泉入浴か迷って前者を取ったわけですが、結果としては大正解だったと思います。温泉は天候の善し悪しにかかわらず入れるけれど、山に登って景色を眺めるとなると天気が良い日じゃないと楽しめないし、ちょうどシーズン中だったことにより紅葉も良かったし、それになにより観光客がほとんどいなかったのが最高に良かったですね(観光業の一は大変だとは思いますが・・・)。特にここ数年の北海道はどこへ行ってもアジア系外国人観光客が多くて辟易していたのでちょうど良かったです。

再び伊達ICから高速道に乗り込んで、残りのスタンプを回収しつつ千歳へダッシュ



無事に今回ターゲットにしていた4つのスタンプも全て回収できました。温泉に入れなかったのが唯一の心残りですが、こんな短時間で山あり海ありスタンプありと、濃厚なドライブができただけでも十分満足です。



JALに乗って北海道を後にしました。航空会社もコロナに負けずに頑張って欲しい!

・・・

今回は急遽、親戚がらみの用事で北海道に行くことになり、しかもコロナ禍の中、がっつり観光どころではなかったのですが、移動時間やスキマ時間を使って今まであんまり行ったことのなかった道南方面を中心に訪問できたのは有意義でした。それに、控えめに見てもあと数年で廃止になるであろう根室本線の一部の区間に乗ることができるチャンスに恵まれたのも、何かの縁だったのでしょう。

また、コロナが収まったら是非とも北海道へ行きたいと思いつつ、コロナはさっさと終息して頂きたいですね!

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