NISHISAITAMA PROJECT

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羽幌の炭坑住宅跡がとんでもなく凄い

ka_corpと合流後、彼の車に乗り込み、今度はひたすら北上です。そう、目指す場所は羽幌!

というか、全然予定を立てていなかったんだよね。ただ帯広から片道200km以上は余裕である増毛まで呼び出しただけみたいな<ひでぇ

で、俺とka_corpが集まれば、もう目指す場所は一つしかない! ってなわけで、羽幌へ向かうことにしました。

 



途中の留萌駅付近にて。左が留萌本線で、右が旧・羽幌線の鉄橋(だと思う)

もっとじっくり鉄橋を眺めていたい気持ちを抑え(鉄橋好き)、先を急ぎましょう。



鉄道路線が残る増毛の方に比べるとこっちは人家もまばら・・・そりゃ、羽幌線も廃線になるわ。

少し寄り道しながら走ること、1時間ぐらいだったかな。オロロンラインというか増毛豊富ふさふさ街道(笑)で、留萌の次ぎに大きい街、羽幌へ到着。

さて、羽幌と言えば? そうですね、離島マニアならば誰もがご存じであろう、北海道に点在する離島のうちの2つ、天売と焼尻への玄関口だったりします。

時間があったら島へ行ってみようぜ? ということだったんだけど・・・



・・・残念。14:00が最後の便だったそうで、今日はもう終了。



なんかワラタ



やっぱ、どう見ても場違いだよな。あー、でもフェリーが1割引になるなら、島に行くときに持っておくと良いかも。

・・・

島への訪問を諦め、俺らが向かった先は・・・そうですね、羽幌と言えば島以外にもあります。そう、炭坑跡です。

羽幌の炭坑跡には前々から興味があり、勤務時間中とかにもWikipediaやらマピオンで情報収集はバッチリだったので、さっそく行ってみることにしました。



築別炭坑15kmって、まだ炭坑あるの!?

誰も走っていない、そして誰も住んでいないであろう、築別の炭坑を目指して走っていると、突然目の前に・・・!



おおっ、これは羽幌炭礦鉄道の鉄橋跡じゃないですか。すげー、いまだにほぼ完璧な姿で残っているとは。

少し進むと、今度は線路跡の脇に不自然な空間が・・・これは?



これは駅跡か!? 地名から判断するに、おそらく曙駅の跡でしょう。プラットホームぐらいしか残ってないなと思っていたら、こんなものが残ってました。



トイレ。

・・・

場所が場所だから、30年以上も前に廃線になった鉄道路線ですら、いろんな物が残ってるなー。これはこの先も期待できちゃいますよ。



今度は小学校の跡が出現。ガラスは割れているけど、それなりに綺麗に残っています。



体育館へのドアが良い感じに破られていたので、ちょいとお邪魔してみました。

・・・

小学校に満足した俺らが次ぎに見つけたのは・・・ついに到着!?



羽幌鉱業所とかすかに書かれた・・・これはなんていうんだっけか。石炭を貨車に載せる場所、確かホッパーだったかな。



ちょうど雪解けの時期だったので、中は水びだしでは入れず。

・・・

さらに進むと・・・



うお、なにこのチェルノブイリ無人化した団地のような光景はっ!



これは凄いな。
建物もまだ頑丈そうだったので、ちょいと入ってみましょう。



なかも意外と綺麗に残ってる・・・でもこれ、いつぐらいまで使われていたんだ?



1970年5月、ちょうど39年前のカレンダーを発見。そうか、39年前からこのままだったのか・・・



ところどころ崩壊しいている物の、建物自体は40年近くたっているとは思えないほど完全な姿で残っていたのが印象的。

普通、こういう建物は、使われなくなってしまえばすぐに取り壊されたり、また、取り壊されずに残っていたとしても、適当な理由を付けて心霊スポット化され、いろんな人がやってきて徹底的にいたずら書きをされたり、たたき壊されたりするんだけど、この築別炭坑は一番近い羽幌の街からも20km、札幌からは200km以上も離れているような土地柄で、さらに1年の半分は雪に閉ざされてしまう秘境中の秘境であるうえ、一般受けするようなめぼしい観光地も特にないから本当に誰も来ないんだろう。

だいたい、わざわざ片道200km以上もかけて、団地の廃墟を見に来るような物好きなんてそうそういないよな。だからこそ、ほぼ完璧な形でこんな団地が残っていたんだと。

ほんと、廃墟マニアを自負する人なら、ぜひとも訪れておきたい最後の秘境、羽幌の築別炭坑でした。

・・・

次回は普通の北海道を紹介しましょう。「ゴールデンウィークだというのに豪雪の北海道!」あたりでよろしくお願いします。

 

※注:2018年現在ですが、どうやらドーム型の体育館は雪の重みでつぶれたそうです

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