8月下旬の週末、元々は残りの18きっぷを使って、岡山か香川の離島へと行く計画を立てていたのですが、天気予報を見ると午後から大雨とのこと。そんなわけで、この週末の遠出はキャンセルして自宅で引きこもりを決めていたのですが、この予報は空振りで、実際にはいつも通りの空模様でした。
というわけで、雨が降らないことが確認取れたところで、可部まで軽くポタリングがてら、保冷剤を大量に抱え、酒と肉を買いに行ってきました。
まずは近所のJRの駅まで移動し、doveplusを輪行袋に突っ込んでから可部線に乗ります。
JR大町駅。
かつて、初めて広島へ旅行でやってきた時に利用した駅でもあり、いろいろと思い入れがあったりします。
あき亀山駅行きに乗車し、15分ぐらいで可部駅に到着。
2003年頃までは、三段峡まで行く非電化ローカル線が延びていましたが、その後廃止となり、現在はかつての河戸駅の少し先まで復活したという経緯があります。河戸駅から先は、人口もまばらな山の中へと入ってしまいうため、その先の復活は100%ないでしょうね・・・電化できそうに無いトンネルが連続していたり、それ以前に廃線跡も道路になっている箇所もありますし。
ここからdoveplusに乗って用事を済ませましょう。
可部駅の東側の通りは石州街道であり、バイパスが2本もある現代においては、旧々道的なポジションなのですが、交通量が多めでチャリには厳しい道です。
今でも営業している古くからある商店が建ち並んでいるので、じっくりと見物しながら行きたいところ、いかんせん道の狭さの割に行き交う車が多すぎてそれどころでは無いのが残念。
ふと横を見ると、「旭鶴 上久保酒造地跡」なる看板を発見。以前はここにも造り酒屋があったようですね。これ以外にも、可部駅の近くにも酒蔵があったりと、昔は東広島市の西条とまではいかなくとも、酒どころだったのかもしれません。
旧街道を突き進んでいくと、お目当ての酒蔵。旭鳳酒造さんに到着。徒歩だと可部駅から1kmぐらいですし、広島バスセンターなどから路線バスでアクセスも可能です。
創業1865年の酒蔵で、こちらは現在も営業中。
実はブログのネタにしてこなかっただけで、今までも定期的に日本酒を仕入れに訪問していました。
ここの日本酒、個人的には広島の中ではかなり飲みやすい酒で、西日本のお酒が合わない東の人でも楽しめるのではないかと思います。
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さて、夏らしい日本酒を手に入れたところで、次の目的地へと移動しましょう。
石州街道に沿って流れる根谷川(Nenotani-river)を渡ります。左奥には巨大な入道雲が・・・
歩行者・自転車専用の土手道が広島の中心地からこの辺まで整備されていれば、なかなかナイスなサイクリングコースになりそうなのに、そううまくはいかない物ですね。
根谷川の土手からダイレクトにアクセスしたのがノムラストアーという、広島ローカルのスーパー。
こちらは、特に精肉を初めとした生鮮食品の質が良く、価格設定が他より安めに設定されているという、わざわざ足を伸ばして肉を買いに行くだけの価値があるスーパーなのです(とはいえ、近所の広島ローカルの大手スーパーでも、全体的に質は良くて価格は安めですけど)。
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酒と肉が無事に手に入ったところで帰りましょうか。
完全に公共交通機関のみでやってきた場合は、近くのバス停から10分毎ぐらいに出ているバスセンター行きのバスに乗って帰るか、ちょっと歩いて可部駅or中島駅まで行けば良いですが、もちろん今回はdoveplusがあるので、チャリで帰ります。
可部線の線路を渡って反対側へ。
ところでこの可部線、コロナ禍以降、一部の電車が途中の緑井駅止まりに変更されてしまったおかげで、可部までやってくる電車が1時間に2本になってしまったのがちょっと残念。
というか、コロナというより人手不足によるものっぽいところもありそうなので、将来的に自動運転電車が実現されれば、その辺は解消されるような気がしますが。
太田川橋を渡って行きます。
この橋も歴史がありそうなデザインでかっこいい・・・ただ、できるだけ橋本体の長さを短くするためなのか、その前後で道路がが急カーブしていて、ノリノリで走ってきた車が急ブレーキをかけていたりする、厄介な橋でもあります。
そして、太田川を渡った先にあるのがこれ。
これは、昔の可部線の橋台で、かつては可部線の鉄橋もできる限り橋の長さを短くするために、川の前後で急カーブしていたとか(wikipedia情報)。開通当時は軽便鉄道レベルの私鉄だったので、それでも問題なかったのでしょう。
可部線の新しい鉄橋(とはいえ、できたのは1953年ぐらい)をくぐったあとは、自宅近くまでひたすら太田川の堤防を走り続けます。
すぐ後ろには可部線の線路があり、対岸には芸備線の線路がある、地方では珍しいJRが隣接している場所でもあります。
この後は、ひたすら太田川沿いの土手を走って自宅へと帰り、酒を飲みつつ肉を焼き、遠出できなかった土曜日も無事に終えることができました。