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岡山の前島へ行ってみる

いずれ広島を離れてさらに西の方へと移住してしまうと、岡山あたりへ18きっぷを使って気軽にアクセスすることが難しくなりそうだし、楽しむのは今のうち! ということで、岡山県の未踏破の離島へ行ってみることに決め、いろいろと吟味した結果、瀬戸内市にある前島を目的地にしてみました。

広島市内より、始発に近い山陽本線に乗り込んで赤穂線西大寺駅を目指します。



岡山駅からはこれで移動します。岡山・山口あたりを走るレトロで真っ黄色な電車に比べると、若干新しめな感じもしますけど、これも相当古いんだろうなぁ・・・というか、幼少の頃、いとこが住む神奈川県の平塚までこれに乗って東海道線を行き来していた記憶があるような無いような。

それはともかく、前島へ渡るための本州側の港がある牛窓港の最寄り駅は、赤穂線邑久駅なのですが、調べてみれば邑久駅まで行く電車は1時間近く来ないことが判明し、やむを得ず、その手前の西大寺駅止まりの電車で移動することにします。

岡山駅を出発し、3つ隣の東岡山駅山陽本線と別れ、2駅で西大寺駅に到着。一応、赤穂線の電車ではあっても、赤穂線内では2駅しか走らないという、実にやる気の無い電車・・・



広島を出てからはるばる4時間かけてやってきた西大寺駅。ここからチャリ旅のスタートです!



涼しげな海沿いルートを所望していましたけども、どうやら丘陵地帯を突っ切る灼熱ルートしか無い様子・・・暑そう。



西大寺の市街地を走っていきます。


そういえばこの辺には、赤穂線が開通する前まで西大寺鉄道という鉄道が岡山市内から延びていて、調べてみれば今でもいくらか廃線跡や遺構が残っているとのこと。新幹線で岡山駅まで行って、西大寺駅までは西大寺鉄道の廃線跡を追いかけてみても良かったかもしれません。



西大寺の市街地を抜け、吉井川の河口付近を渡って行きます。

吉井川も流域には片上鉄道の廃線跡があったりする河川で、これも走ろう走ろうと思いつつ、まだ行けてませんね・・・広島市からだと、岡山市は在来線で片道で4時間ぐらいかかってしまう故に、なかなか気軽に行けないのが悲しいところではあります。新幹線で行けば良いんですけど。



吉井川を渡って、瀬戸内市牛窓港へ向けてひたすら走っていくと、途中で「犬島→」なる案内が出てきます。この犬島にもかねてから行ってみたいと思っているところではあるのですが、広島から在来線で向かう場合、5時台の始発でギリギリ間に合うかどうかと言うシビアなフェリーのダイヤに断念してしまい、今回はスルーとなりました。

とはいえ、直島や豊島あたりからフェリーを何度か乗り換えてアクセスするルートもあるようなので、宇多津や高松あたりに1泊して、骨付鳥を齧り付きつつ、うどんでも啜りながらアタックしてみるのも面白そうです。

 

・・・


微妙に交通量の多い県道28号線を走りつつ、たまに裏道に避けつつ、そんな感じで西大寺駅から走り通すこと1時間ほどで、牛窓港に到着。

この県道28号線は他の地域に比べ、コンビニやら、その他有名チェーン店が極端に少なく、昔ながらの地元の個人商店ばかりで面白い道中でしたが、相変わらずの暑さと、前島行きフェリーのダイヤが気になってほとんど立ち寄れなかったのは残念・・・



西大寺駅から15kmを1時間ちょっとで完走! なんとかギリギリ狙っていた時間のフェリーに間に合った!

そのままチャリごとフェリーに乗り込んだら、前島に向けて出港です。



前島は本州と最も接近している箇所は200メートル程度しかなく、架橋しようと思えば架橋できそうなレベルで、フェリーに乗っている時間も5分程度。あっという間に、島に接岸します。

参考までに、料金はチャリ含めて往復500円でした。大人一人で片道150円です。安い!



前島上陸です。間髪入れずに、島巡りスタートですよ・・・!



前島は東西に長い島で、島一周のサイクリングコースもあるとのこと。とりあえずは、島を一周する感じで行ってみましょう。



この日は台風一過の翌日。

令和6年の台風10号は、メチャクチャなルートを通って、この日は琵琶湖付近を北上していました。すぐ隣の関西方面では大荒れの天気だったようで、ここまで晴れてくれたのは非常にラッキーだったと思います。暑かったけど。



前島の東側にある別荘地の下を抜ければ、目の前には以前訪問した小豆島の姿が。

3年ほど前の同時期に泊まりがけで訪問した小豆島は、ずっとイマイチな天気だったのが今でも悔やまれますね・・・今日みたいな日だったら最高だったし、いずれまたリベンジしかけたい!

ic-yas.hatenablog.com


ここで地図で改めてサイクリングコースを確認してみれば、この先はアップダウンが続く上に、似たような眺めが続きそうな予感がしたため、島一周は諦めて、島の西側へ行ってみることにしました。



ほとんど無人地帯で、ひたすら山と森が続く島の東側とは打って変わって、こちらは古くからある民家や畑が広がる、生活感のある離島の風景が広がっています。




ほぼ最西端で一休み。この奥の公園っぽいところは自転車進入禁止と書かれていたのでそちらへは行かず、手前で休憩中の図。



前島滞在時間は2時間弱。

坂が予想以上にキツかったおかげで、島の規模の割にあんまり広範囲に走れなかったのが残念ではありますが、要所要所で瀬戸内海の素敵な展望は堪能できたし、それ以外も一通り見所は押さえられたと思うし、十分でしょう!

牛窓港へと戻ったら、今度は邑久駅を目指してみます。



この辺は、「日本のエーゲ海」とアピールされているぐらいにはリゾート地っぽい感じを前面に押し出しており、こんな感じでエーゲ海というか、ちょっとした南国を味わえそうな街並みがところどころにあります。

ただまあ個人的には、エーゲ海というよりも、昭和60年ぐらいで時が止まってしまったような街並みをうまく保存して、遠い将来的には「昭和後期レトロのある港町」を売りにした方が、ウケは良いような気がしないでも無いですね(個人的な感想です)

牛窓からは邑久に向け、灼熱の大地を車と熱中症に気をつけながら爆走していきます。



ロードバイク的なチャリでかつ関西からの訪問だったら、邑久では無く日生や播州赤穂の方を目指してみるのも楽しそうな気がします。



途中で、岡山ブルーラインなる無料の高速道路のような道の下が走れる箇所があって大喜びで走ってました。写真で見ると情緒もクソもないコンクリートばかりのつまらなそうな道ですが、実際には極楽浄土のような素晴らしく快適な日陰の道でした笑

その後、適当に岡山ブルーラインと別れて、赤穂線邑久駅へ一直線で向かっていき、無事に到着。



doveplusを輪行袋に押し込み、18きっぷ片手に赤穂線に乗り込みます。



邑久駅から再び、4時間以上かけて広島へ帰りました。

岡山県も東側は広島から遠い事もあって、まだまだ未開の地だったりしますし、チャンスがあれば日生あたりに点在する離島を巡ってみたり、先ほどもちらっと書いた西大寺鉄道や片上鉄道の廃線跡を追いかけてみたりとかやってみたいところではありますね・・・!

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