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とびしま海道"お試し"サイクリング

梅雨入りした6月のとある土曜日、どんよりとした曇り空でも雨は降らない天気だという予報だったので、前々から行ってみたかった、とびしま海道DAHON DovePlusを持って行ってみることにしました。

こういう海沿いのサイクリングコースは、最高に晴れ渡った日に心身ともに万全の体制で臨みたいところではありますが、最高のサイクリングをするためには入念な下準備が必要ですよねってことで、主に下調べをするような感じで、軽くお試し気分でまわって見ることにしたのです。

土曜日の当日朝に思い立ち、急遽行くことにしたこともあって、自宅を出たのが9時半過ぎ・・・とびしま海道の最寄り駅がある呉線の仁方駅or安芸川尻駅に行く電車に乗るためには、自宅を8時40分に出ないとならないのに、既にスタートダッシュから失敗しているのですが、行きがけの電車の中でいろいろ調べてみると、どうやら手前の広駅からバスに乗れば、遅れをある程度取り戻せることが判明。使える道具は積極的に使ってやろうじゃあないかというわけで、何はともあれ広駅まで移動です。



呉線は広駅まで頻繁に快速電車などが走っていて、ここまでは気軽に移動できます。しかし、ここより東側へは1時間~1時間半に1本と、本数が激減してしまうのですね・・・個人的には安浦あたりまではもっと本数を増やしても良いのではって思うところなんですけども。

さて、前述の通り、ここから先はJRの本数の少なさを補う形で路線バスが運行しており、今回はそれを利用することにします。

急いで駅を出て国道沿いのバス停に移動すると、ジャストタイミングで安芸川尻駅方面へ向かう路線バスがやってくるので、そのバスに飛び乗りましょう。



あとはこのバスに乗れば、安芸灘大橋のたもとまで連れて行ってくれる・・・と思いきや、ここでトラブル発生。

なんと、仁方のトンネル内で追突事故が発生した影響で国道は大渋滞。広駅から目的地まで7km弱なので、さっさと見切りを付けバスを降りて、自転車で移動した方が良かったのではないかとも思ったのですが、経験上、こういうのは何もせずに落ち着いてやり過ごした方が良い結果になることが予想できたため、焦らず慌てずバスの中でじっくりと待機し、30分ぐらいかけて小仁方バス停に到着です。

結果としてこの判断が正しかったかどうかは分かりませんが、あんまり地方の路線バスに乗る機会もないし、交通量の多い上り坂の国道を快適で安全な路線バスでスルーできたと思えば、この選択は間違いではなかったかと思います。



ここに小仁方駅みたいな駅があったら便利そうだなぁとは思いつつも、そんな妄想夢物語はさておき、やっとここでDovePlusを展開し、サイクリングスタートです。



小仁方バス停から少し行くと、安芸灘大橋の料金所が見えてきます。もし自動車や原付でやってきて、お金を支払わずに強行突破でもしようならば、料金所のおっさんに首根っこ捕まれて往復ビンタを食らったあげく追い返されるわけですが、自転車は無料で通過できるとのこと。通常、この手の有料道路は自転車でも20〜50円ぐらい支払わなければならないのが相場なので、これは意外でしたね。



顔パスで料金所を通過し、さっそく安芸灘大橋を渡りましょう。

全長1175メートルの巨大な安芸灘大橋には、ちゃんと歩道もあって自転車や歩行者でも安心して渡ることができます。景色も良いし、しまなみ海道を彷彿とさせる雰囲気が最高です。



海にせり出したマンション。潮風の影響で維持管理費が高そうですけど、自宅のベランダやリビングでくつろぎながら釣りができるのは魅力かも。クーラーの効いた部屋で、釣りしながらテレワークとか最高では??

安芸灘大橋を渡りきれば、とびしま海道の最初の島である、下蒲刈島に上陸できます。



スタートダッシュが遅れたあげく、仁方の事故渋滞に巻き込まれた影響で、この時点で既に12時過ぎ。微妙な天気の割に気温は高いし、やはり今回は当初の予定通り下調べと言うことで、末端の大崎下島岡村島ではなく、下蒲刈島周辺や、隣の上蒲刈島を中心に軽いポタリングと行きましょう。



天神鼻という岬の手前にある波止場で安芸灘大橋と共に撮影。

イマイチな天気とはいえ、初めから天気に期待していなかったことがむしろ功を奏したのか、曇天の瀬戸内海を眺めていたら、なぜかテンションが上がってきました笑

そのまま下蒲刈島を時計回りに進んでいくと、島の中心地へと入っていきます。



この、ちょっと中国や東南アジアっぽい建物は観瀾閣(かんらんかく)という、昔の別荘だそうです。

とびしま海道しまなみ海道一帯は、瀬戸内海でも特に波の穏やかな地域なので、この観瀾閣以外にも海面ギリギリに家が建っていたりしていて面白いですね。太平洋や日本海の沿岸で、こんな海岸線に家を建てたらあっという間に波をかぶって崩壊しそうです。



下蒲刈島三之瀬地区は予想以上に歴史的建造物や見所がいくつもあって、ぶらぶら散歩ならぬポタリングがてらゆっくり見て回ると、なかなか楽しいですね。とびしま海道というと大崎下島の御手洗地区が有名ですが、下蒲刈島のこの辺も見応えがあると思います。メインルートから少し外れたところなので、知らないと存在すら気づかずにスルーしてしまいかねないのがちょっと勿体ないところ。



上蒲刈島へと渡る見事なトラス橋の蒲刈大橋が見えてきました。まだまだ時間的に余裕があるので、あの橋も渡ってみましょう!



この鉄骨が縦横無尽に駆け巡っているトラス橋の感じ、ナイスです。



とびしま海道2番目の島、上蒲刈島に上陸です。上蒲刈島下蒲刈島の倍ぐらいのサイズがあり、上蒲刈島中心街の規模は大きめであっても、下蒲刈島のような観光地はほとんど無く、ちょっと寂れた、ありのままの姿の離島という雰囲気があります。

そしてここで時計を見るとちょうど13時。そろそろ戻った方が良い頃合いになってきたため、残りの島々については次回のお楽しみと言うことにして帰還開始です。



下蒲刈島に戻る間際、蒲刈大橋のたもとにある、であいの館という道の駅っぽい施設にお立寄り。



昼食として注文したのが「藻塩めん」という、「あごだし」や「塩ラーメンのスープ」みたいな感じのスープに、そうめんを少し太くしたような麺が入っている、何に分類して良いのか謎の麺類です。でも、これがなかなか美味い。

例えるなら姫路駅ホームの立ち食いそば屋の麺のような、「そば」とも「うどん」とも「ラーメン」とも「そうめん」とも分類できないような麺でした。

ic-yas.hatenablog.com

といったところで切りが良いので続きは次回

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