NISHISAITAMA PROJECT

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富岡製糸場と上信電鉄完乗

(前回からの続きです)上州富岡駅で降り立った我々は、真っ直ぐ富岡製糸場へ向かいました。

 


上州富岡駅は他では見かけない斬新なデザイン。レトロな駅も好きだけど、こういうのも良いですね。



上州富岡駅から富岡製糸場までの道のりは、人気もまばらでちょっと寂しい感じ。街並みはどことなく埼玉県秩父市の中心街と似たような雰囲気がありました。秩父群馬県に近く、同じような産業で発展したというのもあるのでしょう。



駅から歩いて10分強、富岡製糸場に到着です。やはり皆さん、マイカーや観光バスで来ているようで、駅前に比べて賑わっていました。でも、観光客でごった返すような大入り満員ではなかったので、心置きなく富岡製糸場を楽しむ事ができそうです。



富岡製糸場の概要や施設の細かい解説などは本家ホームページに委ねるとしましょう。手抜きじゃ無いですよ!

www.tomioka-silk.jp
良くあるこの手の資料館のように、内部では富岡製糸場が造られた経緯や当時の様子、蚕から生糸を生み出す仕組みなどが淡々と解説されているのですが、明治時代に建てられたレンガ造りの建物や当時使われていた女工員の寮などが今でもしっかり残っていて、こういう建築物に興味がある人ならば十分楽しめると思います。

個人的には、保存修理工事を行っている現場を間近で見学できるところが興味深かったですね。普通の工場の修繕工事ならば特に気にせず最新の技術と材料を使って修繕するところを、ここでは当時の建物を復元するため、それこそ屋根瓦一枚までちゃんと調べて作業している見学コースはなかなか楽しめました。写真撮影禁止だったので写真は無いんですけど。



自動繰糸機。これを使って生糸を生み出します。これは圧巻。というか目が痛くなりそう。

先ほども書いたとおり、観光客がそれほど多くも少なくも無く、落ち着いて楽しめた点は良かったです。日本を代表する観光地(特に京都とか)だと、許容量を大幅に超えたインバウンドの影響で、やたら外国人観光客が多くてうんざりすることが多々あったので、そういうのに比べれば大変好感が持てます(まあ、観光相手の地元業者から見れば、何でも良いから金を落としてくれる人がもっと来て欲しいとか思っていそうだけど)。

では引き続き、上信電鉄乗りつぶしましょう。

上州富岡駅に戻って、さらに西へと向かいます。



確かこの車両は、最近導入されたJRの中古車。かつて、両毛線吾妻線で見たことあるような気がする車両。



ロングシートですが、上信電鉄の末端部分は乗客も少ないので、ロングシートでもそれほど気になりません。経営的には心配になりますけども。



名駅として一部で有名な南蛇井(なんじゃい)駅。

ただ終点まで行って往復するのも面白くないよな!ってことで、一つ前の千平駅で降りて、終点の下仁田駅まで歩いてみました(切符を買う時点で決めていたけど)。



千平駅は1日の平均利用客数が十数人という、ちょっとした秘境駅のような感じすらあります。

駅を出て少し歩くと、鏑川が狭まった景勝地の不通渓谷(とおらずけいこく)に掛かる赤い橋が見えてきます。



高いフェンスで囲まれているのを見ると、かつてここが・・・・まあ、元々霊感など皆無な人なので、物理的には何かあったんだろうとは思いつつも、精神面では特に気にはなりませんでした。



実際に橋の上から見下ろしてみると、なかなか良い景色です。この千平駅で途中下車してまで見るほどでもないかもしれませんが、探してみると面白スポットがありそうな感じなので、観光客まみれの観光地に辟易しているような玄人ならば是非一度、上信電鉄で来てみる価値はあると思います。

対岸に渡った後は、国道254号線下仁田方面へ歩いて行きましょう。

途中で道の駅下仁田などに立ち寄りつつ、黙々と国道を歩くこと30分程度で、下仁田駅に到着です。



地方私鉄の終着駅という感じがして良いですね。今の時代、JRだとこういう終着駅はなかなか無いような・・・

あとはもう、東京に向けて帰るだけです。



これに乗って高崎へ向かいました。めでたしめでたし・・・とは行かなかったのです。

実は今回、20:00から東京は練馬の上石神井駅で飲み会があったというのに、下仁田駅に到達した時点での時刻が16:55。そして高崎駅に到着した時点で18:00という、一言で言えば絶望的な時間だったのですが、ここは社会人のパワーを見せつけるかのごとく・・・

 



北陸新幹線! JR東日本の新幹線はめったに乗らないので、ちょっとわくわくしちゃいますね。この車両はJR西じゃねーかとか言わない。

+αの追加料金を支払って新幹線に乗ったことで、無事に飲み会にも間に合い、すべてがうまくいった楽しい一日でした。

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