NISHISAITAMA PROJECT

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サンライズ瀬戸で行く室戸岬への旅

9月上旬のこと、「そういえばちょうど一ヶ月後に連休あるなー。ああそうだ、サンライズ出雲の寝台券とれたら山陰旅行とかいいな。木次線とか乗って見たいし」と思い立ったが吉日、会社帰りに最寄りのみどりの窓口に突撃したところ、あろう事か寝台券発売日であるにもかかわらず既に完売。でもこれで引き下がるのはまだ早いぜ! ってことで、サンライズ出雲の仲間のサンライズ瀬戸の寝台券を確認してもらったところ、ラスト1枚があるとのこと。これは行くしかないと思ったので、後先のこと考えずにサンライズ瀬戸の高松行きチケットを購入してきました。

 

で、その後もサンライズを中心にいろいろ考え、出した結果が「サンライズ瀬戸で坂出まで行く。坂出からは未乗区間含む土讃線で後免まで行って、土佐くろしお鉄道奈半利まで移動。そのあとはバスで甲浦(かんのうら)駅という阿佐海岸鉄道の駅まで行ってこの周辺でしばらく滞在した後、徳島へ行く」ここでの最大の売りは、日本で最も利用客が少ないといわれている阿佐海岸鉄道に乗った上でぐるっと室戸岬周辺をまわるということですね。もちろんお察しの通り、室戸周辺は交通事情がそれほどよろしくないので、一歩間違えたら途中で行き倒れになる可能性もあるのですが、今回は渋滞の影響などを受けないは寝台特急だし、日本海側と違って遅れや運休率も低いから予定通りに行けるでしょう!

 

なんて考えていたんですがその話は後ほど。

 

東京駅からサンライズに乗りましょう。

 

 

5年ぶりのサンライズ。前回はなぜか九州出張帰りにシーズンオフの6月中旬に出雲市から乗ったのですが、今回は連休前夜の東京からということもあって大混雑。サンライズは個室とはいっても、他の部屋のドアを閉じる音などが聞こえるんで、意外と寝付けなかったような・・・耳栓もってくれば良かった・

 

 

中はこんな感じ。

 

個室で東京の夜景をのみながらビール飲むって最高ですね! 金曜日の仕事の後ということもあってこれは間違いなく最高のシチュエーション。

 

そして沼津をすぎたあたりで酒も良い感じにまわって就寝となりました。

 

・・・

 

翌日、6時半に岡山に到着するってことで、その辺ぐらいにアラームをなるようにセットしてたんですが・・・6時半になって外を見ると「上郡駅」っておいこれちょっとおかしくねーかwww と思っていたら車内アナウンス。

 

「お客様にお伝えします。昨晩、米原駅付近で先行している列車が鹿と衝突した影響で、この列車も約40分の遅れが生じております。お客様には・・・」

 

マジかよwwww 既に坂出接続の特急しまんと3号の指定もとっていたし、その後の予定もその特急に乗ること前提で立てていたから、すべてが破綻するwwww

 

とはいえ、特急に乗り遅れたときのことも考えて、一本後の電車やバスの時刻もちらっと見ていたので、慌てず落ち着いて今後の予定を再構築。予定が乱されるのは勘弁だけど、こういう想定外の出来事によって、また計画を練り直すっていうのは、これはこれで楽しいので俺としてはありなんですけど!

 

そうこうしているうちに瀬戸内海を渡り・・・

 

 

坂出駅。ここで特急に乗り換えて・・・

 

 

2両編成の特急しまんと。まだ全線乗ったことのない土讃線を行きましょう(未乗区間は琴平→佃)

 

そして後免駅到着。

 

ところで、特急の乗り継ぎの指定席をとっていて、かつ乗り継ぎ先の特急に間に合わなかったときの処置ってご存じですか? 新幹線などでは2時間の遅れで全額払い戻しになる(夜行列車は6時間だったかな)という規定の他、2時間以内でも鉄道会社都合の理由で乗り継ぎができなかったときは、乗り継ぎ先の指定券の半額が返金されるという制度があるのですね。まさに今回はこの事例に当てはまるだろうということで、車掌に尋ねたところ、細かいことは駅員に聞いてくれということだったので、その旨を後免駅の駅員に説明したところ、どうやら半額返金される場合は、後続の特急の指定席に座れなかった場合で、自由席に座れた場合はそういう措置はないそうな。今回は、自由席になんとか座れたのでこの返金は無理だということだったけど、特急車内で車掌はOK的な事を言ってたので今回は特別にOKということ。

 

実際のところ、返金額は1200円ぐらいだったし、俺は俺で座席には座れたので別にいいですよとは言ったけど、まあ向こうもOKということだったので、今回は丸く収まったけど、しかしこの辺の細かい規定はマジでややこしくて困る(てか、こういう複雑な規則を覚えておかないといけない駅員・乗務員さんは大変だな)。あと、なんか申し訳ないので、今後もJR四国を積極的に使いますよ!

 

ま、そんな細かいことはおいといて・・・ここから先は土佐くろしお鉄道です。本来予定していた一本前の奈半利行きには乗れなかったものの、一本遅らせたことによって、こんな観光列車に乗ることができました。

 

 

オープンデッキ!

 

鉄道車両にオープンデッキとは珍しい。海沿いを走るシーンはもちろんのこと、トンネル内でもなかなか楽しめます。実際にこれ目当てで乗っている人もいるようで、昼間のローカル線にしては乗客数は座席が全部埋まる程度+デッキに10名程度と、乗車率は悪くなく、南国の海岸線も相まって、今後も明るい感じではありました。

 

さらにこの土佐くろしお鉄道のごめんなはり線は日本最後のローカル線といわれてて、路線も新しいのです。だから乗り心地も良いし、高架が続くから眺めも良いと来ているので、純粋に鉄道ではなく観光目的で乗っても十分楽しめると思いますよ!

 

 

っと、そんなこんなで終点の奈半利駅

 

 

わりと中途半端な感じですが、21世紀に完成した鉄道で、ここまで来ただけでもすごいと思いますよ。願わくばこれが、室戸を抜けて甲浦から海部、徳島へと伸びてくれると楽しいんですが、それはさすがに叶わぬ夢といったところでしょう。

 

さて、本来の予定では、奈半利駅前からバスに乗って甲浦へ向かうことになっていましたが、例の鹿衝突事故の影響で予定していたバスに乗ることができず、なんと次の甲浦行きのバスは90分待ちというもの。確かにここで90分待ってても良かったけど、さすがに何か別の楽しみ方はないかなと探してみたら、甲浦までは行かずとも、途中の室戸岬へ行くバスがすぐ来ることが判明!

 

 

乗りました。元々は室戸岬に立ち寄る予定は無かったので、これは思いっきり予定外。でもまあ、こういうのも良いものですね。行き倒れ無かっただけありがたいと思わなくてはww

 

・・・

 

すごい古い昭和を彷彿させるような板張りのバスに揺られること1時間ぐらいだったかで室戸岬に到着。

 

 

とりあえず食事でもって思って探したところ、特に店らしい店もなく、かといってバスは90分待ち。なのでとりあえず室戸岬の先端まで行ってきましたが、これがなかなか良い。これは来て良かった! 本当ならここは来れなかったところではあるんで、立ち寄れて良かったのかもしれません。

 

ついでに室戸岬から歩いて10分もかからないところにあるホテルにレストランがあることが判明したので、そちらへお邪魔して昼食!

 

 

さらに地鶏の焼き物とアイスクリームが後ほど登場しました。美味い!

 

良い景色をみて、美味い飯が食えれば満足です! ってな感じで、今朝は鹿と激突してアレな感じではあったものの、なんだかんだで楽しめたので結果オーライ。

 

・・・

 

昼食後、しばらく浜辺の岸壁で昼寝をしてバスが来る時間をつぶし、やってきたバスに乗って甲浦を目指しました。

 

バスは高知県の最東端の町、東洋町を通り抜けて到着したのが甲浦駅前。バスは終点ではないので、乗り過ごさないようご注意を! ここで今回の最大の目的である、阿佐海岸鉄道に乗り換えです。

 

 

阿佐海岸鉄道は、徳島県の南端の海部から高知県の甲浦までを結ぶ全長8km程度の短い三セク鉄道で、私鉄の中では日本で最も乗客の少ない路線という、言ってしまえば、存続がかなり危ない路線。実際に乗って見るとわかりますが、なんでこんな有名な観光資源も学校も何も無いところで営業ができるんだっていう、ところを細々と走っています。

 

まま、とりあえず乗りましょう。

 

・・・

 

この阿佐海岸鉄道、海部、宍喰、甲浦の3駅しかないので、どうせならば全部降りてみようかという気持ちで乗車し、隣の宍喰駅で下車。

 

 

特にやることもなく時間も無かったので、次の列車が来るまでの40分間で宍喰見物。本来なら、ここでレンタサイクルを借りてあちこち行ってみようかとか思っていたんですが、鹿のせい、鹿のせいで!(さっき結果オーライとか言ってたじゃねーか)

 

・・・

 

宍喰見物終わり。また四国来た時にでも立ち寄れるなら立ち寄ってみたい。

 

後続の阿佐海岸鉄道に乗って徳島目指しましょう。

 

・・・そして終点の海部駅到着。路線自体は比較的最近作られたため、ほぼまっすぐ。なので、特急なんかが全速力で走っても十分耐えうる作りになっているとは思うんだけど、いかんせん路線が中途半端すぎるんだよなぁ。これは今後も厳しそう。

 

 

その後は、牟岐線に乗り換えて徳島→鳴門と移動し、この日の旅は終わったのでした。

 

次回は、南海フェリー大阪狭山市について書きましょう。てか、もっとペースあげて書かないとwwwww

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