NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

霊場恐山に行って違う世界を見てきました

下北駅でレンタカーを借りることが出来ず、しかも雨まで降ってきてしまい、もうどうしようにも無い状態になってしまったのですが、それでもただ引き返すのは勿体ない。今できる最善のルートで最大限に下北半島を楽しもうじゃあないですか! と思ったので、諦めずにいろいろ調べてみました。

調べてみると夏季限定で、あの有名な恐山へ行く路線バスがあるとのこと。これは行くしかない! と思ったので、早速そのバスに乗り込むことにしました。

 

 

こういう路線バスに乗ってしまうと、目的地にしか寄れず、途中におもしろそうなスポットがあってもよほどのことがない限りは降りることは出来ないのですが、このバス。なんと途中の「冷水」という停留所では途中下車が可能だったりします。

こんな感じで、霊水(なのか?)をいただくことが出来ます。こういうサービスはありがたい限り! そんなこんなで乗り続けること40分ぐらいだったかな? 気がつくとそこは霊場恐山。

なんだなんだ、このおどろおどろしい天候は・・・今までずっと良い天気だったのに、ここに来て急にこんな天気ですよ。もう雰囲気抜群!

まずは本堂で、これからの平穏で安定した日々をお願いし、帰り際に何か変な物にとりつかれないように祈りを捧げ、恐山散策のスタートです。

このゲートを抜けるとそこは黄泉の世界ですよ。いやほんと、マジでそんな感じでした。

なぜか俺が入ったときは、いままでわんさかいた団体ツアー客も個人旅行客もピタリと来なくなったので、本当にどこか違う誰もいない世界、それこそ三途の川の河原にでも間違って足を踏み入れてしまったかのような錯覚を覚えましたよ。 こんな感じで、ところどころで風車が回っております。

高台に登って見渡してみると、どうやら湖沿いの砂浜っぽいところに行けるらしい。行ってみましょうか。

急に南国チックな光景。でもこの湖。強酸性の水なので、生物はほとんどいないとか。世界でもここにしかいないウグイがいるらしいけれども、確認できなかったなー。ただ、水たまりを見ると、硫黄まみれの猛毒の水の中にユスリカが泳いでいたりと・・・たぶんこのユスリカも、この環境に特化しているんだろうなぁ。 湖自体は美しいのですが、よくよく見ると奥の方に色の違う沼を発見・・・

ちょっと惹かれたので行ってみました・・・

って、なんだこれは。

どろどろした沼。しかも奥の方は真っ白なのに手前は真っ黒で、水面には大量のトンボの死骸が! これは気持ち悪すぎる! その後もいろいろ徘徊しているうちに天候も回復してきました。

こうしてみると、どこかの砂丘みたいだなぁ。ああ、暑い。汗もかいてきた・・・温泉とか入りたいなぁ。

 

・・・おや?

なんと! 無料の温泉が!

脱衣所すらまともに用意されていないためか、こちらの温泉は男湯しかない男気溢れる温泉なのですが、せっかくなのでこの男性専用の温泉に浸かってみました(反対側にも別の温泉があって、そこには男湯の他、女湯もあるので女性の方もご安心を・・・いや、安心できる物かどうかわかりませんが)。

服を脱ぎながら入浴の心得を読んでみると 「当温泉は硫黄泉なので、入浴時間は3分から10分程度とし、長湯しないようご注意ください。入浴の際には、窓を開けて換気を良くしてお入りください。硫黄成分が目に影響することもあります、浴槽のお湯で顔を洗わないでください・・・云々・・・」

なんだこれは・・・命がけじゃないか! でも浸かるぜ! ・・・熱い! でも、とても濃厚な湯質。これはいろんな意味で効きそうだ! 5分ほどで離脱したのに大変満足感のある、入りがいのある温泉でした。ちなみにこの温泉、ツアーで恐山に来たときはおそらく入ることが出来ないので、ここには個人旅行で来ることを強くオススメします!

温泉から出ると、天候はまた一変して大雨・・・これはひどい天気だけど、でも恐山を楽しむにはむしろこの天気で良かったかな!

・・・ その後、12時過ぎに恐山を出発する路線バスに乗って下北に戻ったのでした。

途中、路線バスにタクシーが突っ込んで、ギリギリ大惨事! ってな事態に巻き込まれかけたのですが、恐山パワーを得た私を乗せたバスは間一髪回避し、無事に帰ることが出来ました。いやいや、やっぱりこの恐山。何かがあるわ・・・

次回はおそらく最終回「十和田観光電鉄に乗って十和田市へ行こう」をお伝えします!

←新しい記事 / 古い記事→