NISHISAITAMA PROJECT

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石巻と宮城の離島巡り

※この日記は東日本大震災の前の日記です

 

リゾートみのりに乗って小牛田まで行き、人生で3度目の石巻線に乗り換えて石巻へ行きましょう。

石巻といえばマンガで売り出し中の街ですね。特に石ノ森章太郎にまつわるオブジェなどが至るところにあります。

 



が、俺はこの辺の分野はさっぱりなので、「へー」ぐらいの感想でした。サイボーグ009とか仮面ライダーとか名前ぐらいしか知らないし・・・むしろ、商店街でいきなり流れた水樹奈々の夢幻に「石巻はじまったなww」とか思っていた罰当たり野郎です。

あらかじめ確保しておいたビジネスホテルに荷物を放り込んで、石巻の夜の味覚を楽しんできました。



ほや! 久慈ありすのおかげですっかり俺もほやの虜です。って、紹介のページに書いてないなwwww(CD買うとわかります)



港町なのでお刺身がうまい! 宮城なので日本酒もうまい! と、満足のゆく2日目の夜でした。石巻いいね。

・・・

翌日。

この日は当初の予定では、牝鹿半島(宮城県の右上の半島)の沖合に浮かぶ島、田代島に渡る予定でした。田代島といえば昨今では猫の島ということで、猫好きには有名な島ですよね。俺は別に猫は好きでも嫌いでもないので、純粋な離島巡りのために訪れるつもりでしたが(あとは、離島マニアでも何でもないこしゃか様がいたので、一般受けしそうなところを狙ったというのもあり)・・・

網地島ラインという、石巻と田代島を結ぶフェリーの乗り場に行ってみたところ、ものすごい混雑しておりました。なんだろう、やっぱ有名なんだなぁ田代島。こんなに観光客が多ければ、猫と戯れる処じゃないぞ・・・どうしようか。

・・・ところで、何で網地島ラインっていうの? あ、網地島ってのが別にあるの? そこどうなの? ・・・こ、これはっ! なんというなんにもなさそうな島! もう、ここ俺一人で行くわ!

てなわけで、猫の田代島をスルーして、網地島に行くことにしました。

すぐ隣ですね。



このブルーライナーという船、定員220名なのにそれ以上いましたよたぶん。臨時便が運行されるほどの大混雑です。

・・・



カモメすげぇwwww

出発して40分ほどで、田代島に到着(仁斗田港と大泊港)。どれぐらい降りるんだろうとwktkしていたら、乗客のほぼ全員が下船wwwwお前ら、どんだけ猫すきなんだよwwww



田代島は、猫の他、マンガミュージアムなどといった観光名所も点在するみたいなので、「離島」に興味のない人間でも楽しめるんでしょう。

220名は軽く乗っていた乗客のうち200名ほど下船してしまったブルーライナーは、ほとんど空気輸送状態で、おとなりの網地島へ向かったのでした。



到着。

ちょいと乗客を観察してみたところ、地元の人(と帰省客)が7割、釣り客が3割弱、残りが俺ら。という、純粋な観光客って俺らだけでした! (もっといたかもしれないけど、いたところで2~3名)

さて・・・とりあえず、船着き場にあるであろう、観光案内所、もしくは観光案内の看板でも見ながら、島の名所でもまわりましょうか・・・んー。ん?

あれ、なんかバス停みたいな小さい無人の待合室がある他は、ここなんにもないんですがwwww ふつう、「ようこそ! ○○島へ!」という看板と、島の全体マップみたいな掲示とかあるだろwwww



これが、網地の港と集落すべてです。こんなの、知らなきゃここからフェリーが出るなんて絶対にわからんぞ!

携帯もかろうじて電波が通じる程度という素晴らしいぐらいの離島。これぞ離島! というぐらいの離島でした。ガイドブックを片手に観光名所を巡るような旅を期待している人が間違ってやってきたら、きっと落胆するに違いないぐらい、まったく観光地化されていない島でした。それが俺の第一印象です。

・・・

とにかく船は4時間こないから、どうしようか。とりあえず歩こうか? ということで、島の反対側にあるもう一つの集落、長渡(ふなわたし)という集落に向かうことにしました。

なんでかというと、この網地という集落。飲食店はおろか、自販機も公衆電話もなんにもない集落なので、ここにとどまっていると昼食が手に入らないからです。もしかしたらもう一つの集落、長渡には自販機や飲食店があるかもしれないし!

石巻の待合室からもってきた網地島の地図によれば・・・ほう、長渡までは県道を歩いて5km弱か、時間的には余裕だな。よし、歩こう! というかそれ以外の手段がない!



こぢんまりとした綺麗な砂浜と、左上には猫と観光客でごった返しているであろう田代島が。



誰もいない県道を歩きましょう。道は比較的よかったかな。あんま面白い物はなかったけど。



途中の、学校跡地にあった桜が満開だったのは印象的。というか、学校ないのかよ!

・・・

ただ県道を歩くだけでは面白くないよなと思ったので、いやがるこしゃか様を無視して、横道に入ってみました。だいたい俺と離島巡りするって事は、普通の旅行とは全然違うということを認識しなきゃだめなんだよ(誰に言ってるんだ)。



いい感じに林道があったので歩いてみました。ゴミ一つ無い、誰一人として歩いていない静かな林道。

しばらく歩いて行くとさらに分岐があったので、俺とこしゃか様でそれぞれ別の道を進んでみると・・・



俺の前には絶景と呼ぶにふさわしい岬が! 撮影スキルがないんで、写真は地味だけどな!



人工物が全くない岬の先端の芝生っぽいところで、波の音を聞きながら、大の字になって一人でごろ寝していました。そうだよ、こういう事がしたかったんだよ! 誰もいない大自然の中で一人のんびりみたいなことね! これぞ離島巡りの醍醐味の一つです!(別にこれは本土でもできるけど)

・・・

30分ぐらいまったりとしていたら、何もなかったと嘆いていたこしゃか様がやってきたので、戻ることに。

先ほどの林道に戻り長渡方面へ。林道はいつの間にかに県道に合流し、そしてついに長渡の集落に到着。



5km歩いて、初めての自販機を発見!!! 超感動!!

この長渡という集落は、先ほど到着した網地という集落に比べて発展しているらしく、至る所に自販機があってとっても便利なところでした(まあ、確認できただけで2機だけど)。

ちょうど昼時だったので飲食店があったらどこでも良いから入ろうと集落を散策したところ、港に面した高台に1件だけ発見!



電気が付いていなかったのでやっているかどうか怪しかったんですが、ドアが開いていたのでごり押しで入ってみると、中にはママさんが一人。

あ、営業中でしたか。それはよかった!

さあ、さっそく何を食べようか・・・って、メニューがないぞこの店www

俺「何があります?」
ママさん「そうねぇ、今日は・・・あ、今日は今年の初物の生ウニがあるから、それでウニご飯を作ってあげようか!」
俺「マジでお願いします!」

どうやらメニューなどは存在せず、すべてがその日に決まり、お値段も時価みたいです。なんという絵に描いたような離島感覚のお店なんでしょう!



ウニご飯セットキタ━━━━ヽ(゚Д゚ )ノ━━━━!!

山盛りの生ウニの他、山で取れたタラの芽の天ぷらや、ワラビの煮物など、網地島の美味しいものがたくさん出てきました!



つーか、こんな採りたて生ウニなんて食ったこと無いし。さっそく食べてみると、もうあれだね。最高すぎて言うことがないぐらい美味い! ウニが好きな人なら絶対に感動するよこれは。

・・・

完食。

気になるお値段は・・・1500円ですかwwww え、3000円は行くと思っていたのにwwwwww

なんかもう、はるばるやってきた甲斐がありました!

・・・

この後は、島随一の景勝地と言われる南端の岬へ行こうかなとも思っていたんですが、時間が無かったので網地の港へ町営バスで戻ることにしました。



バスがいつどこからどこへどう走っているかというのが部外者には全くわからないという、観光客に優しくないバスなので、狙って乗るには難易度かなり高いです(俺はさっき昼飯を食った店のママさんに教えて貰って初めて知った)。まあ、それだけ部外者の来ない島なんでしょうね。

ただ、めしを食っていたときに入ってきた客が2人ほど(年配のオッサンと、初老のじいさん)入ってきたんだけど、どちらも東京出身で、最近この島に移住してきたとか。うーん、よくわからん島だwww

・・・

戻ってきました、網地の港です。



マーメイド。港の漁師らしきオッサンの会話の中に「まーめいど! まーめいど!」と頻繁に登場していたのが何ともシュールで笑えた。



ミュウという名前だそうです。

ちなみに、今回はこれには乗らずに、この後やってきたブルーライナーで戻ったんですが。

・・・さらば網地島! 何もなかったと言えば何もなかったけど、俺はとっても楽しかったぜ! 

あ、田代島が猫の島で有名ですが、お隣の網地島もそれなりに猫の島らしいです。俺は2匹しか見かけなかったけど・・・

・・・

石巻に戻ってきました。

この後は、仙石線で仙台に向かい・・・



マンガッタンライナー。狙わずに乗るのは難しいらしいけど、余裕で乗れましたww

松島をちらっと見つつ、GWで大混雑中の仙台で新幹線に乗り換えて、大宮に戻ったのでした。

途中、たまに見える東北自動車道が大渋滞していてて、とってもワロスでした・・・は、どうでもいいか。



到着ー。

・・・

と、こんな感じの2泊3日の南東北地方の旅行でした。

たぶんこんな行程で旅行した人は全国探しても俺らぐらいかと思いますが、なかなか楽しい旅行でした!

皆様もぜひ! とはちょっと言えない箇所もちらほらありますが、どこも良いところだったので、興味があればいってみてはどうでしょうか!

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