広島に土日滞在する機会を得たので、久しぶりに離島にでも渡ってみようかなと思い広島近辺の離島をいくつか探してみたところ、広島県大竹市にある阿多田島にいくと時間的にも金銭的にもお手頃だという事が分かったので行ってみました。
この阿多田島を知っている人はそう多くはないかと思われますので、念のために場所を紹介すると、広島県の厳島、いわゆる安芸の宮島の影に隠れるような感じに存在しています。観光客でごった返す宮島に比べこちらの阿多田島はほとんど観光客もおらず、とても静かにゆったり過ごせる良い島でした(けっして宮島が悪い島というわけではないですよ! 俺も宮島は好きです!)。
まずは阿多田島へ渡るフェリー乗り場の最寄り駅と思われる玖波駅へ行きましょう。一応最寄りではあるものの、2km以上離れているので、ある程度歩く事は覚悟しておいた方が良いでしょう。まあ、お金にものを言わせてタクシーを使っても良さそうですけども。
さあ歩くぞー
玖波駅から30分ほど国道2号線などを歩いていくと、阿多田島汽船のフェリー乗り場に到達します。
船がスタンバっているので待合室には立ち寄らずに、そのまま乗船しましょう。乗船券は船の中で販売しています。
隣にある安芸の宮島へ行くフェリーはものすごい量の観光客が乗り込みますが、こちらの阿多田島へ行くフェリーは若干の釣り人と地元民と俺だけを乗せての出港です。
良い眺めです。今回は天気にも恵まれたので本当にラッキー。
35分ほどの航海で、阿多田島へと接岸します。
さて、無事に阿多田島へと上陸したわけですが・・・この島は、これといった観光スポットがほとんどないのです。しかも、他の島なら良くある「フェリー乗り場にある観光案内地図」すらないので、本当にやることが全くないとはいえ、別に何か観光名所を見に来たわけではないので、これはこれで全然問題ありません。とにかくやる事がないなら、徒歩で島を一周するのがセオリーですね。
阿多田島には島を一周する道路があるのですが、この周遊道路は集落の中はどこがその道路か若干分かりづらいので注意が必要です。島の北側から南側へと時計と反対回りに進もうと思っているなら、まずは阿多田小学校を目指しましょう。
集落を抜けると、あとはもう原生林と林道が続くだけの無人地帯となります。実際には畑や磯釣り用の筏などがあるので、全くの無人というわけではなさそうですけど、今回は集落以外では地元住人にも観光客にも出会えませんでした。
道なりに歩いて行くと島の南側に出ます。
南側は近隣の島々がよく見えるので良い眺めです。夏場は少し暑そうなので、紅葉が終わりかけている晩秋の今の時期が良いのではないでしょうか。
一時間半ほど歩くと集落に戻ります。
あとあと知ったのですが、島の南側にある海の家やその周辺には、いくつかの観光名所が点在していたようだったので、そちらに行ってみても良かったですね。後の祭りですが!
でもまあ個人的には、こういう離島ならではの綺麗で誰もいない海を誰にも邪魔されずに堪能できたので、これはこれでありでした。実に良い天気だし、眺めも良いですし。
時計を見ると、帰りに乗る予定のフェリーが出航するまで1時間ほどあったので、上の写真に写っている対岸の猪子島へ渡ってみる事にしました。こちらは阿多田島と橋で繋がっているので徒歩で渡れるのです。
渡って見た図。
こちらは水産加工工場と神社があるぐらいの小さい島ですが、働いている人が多い分、阿多田島よりも活気がありました。商店などはないため、自分のような部外者には無縁なところですが。
島の反対側まで来てみました。宮島や大竹市内にある工場群がよく見えます。
そういや阿多田島って猫がいないのかな?なんて思いながら、フェリーが出航するまでの残り時間で島内を散策していたら、1匹だけ出会えました。島猫。
経験上、島で出会う猫といえばトラ猫が非常に多いのですね。ここで出会った猫も例に漏れず大きな茶トラでした。
その後は、12時半のフェリーに乗って広島へと帰ったのでした。