業務都合で3週間おきぐらいに行ってる広島、そろそろ出張ついでに行くところがなくなってきたなと地図を眺めていたら、広島の市街地からほど近いところに似島という離島があることが判明したので、広島に前日入りしたついでに行ってみました。
似島へは広島市内の宇品にある広島港から渡航します。広島港へは広島駅から路面電車に乗って30分ほど、そこから駅直結のフェリー乗り場へ移動してフェリーに乗ります・・・って、今回、フェリーが1日に何本も出ていることから、ダイヤを調べず向かったところ、広島港での乗り換え時間がわずか3分という、とんでもなくシビアな乗り換え行程になってしまったので、もし似島に行こうかなと考えている方がいらっしゃいましたら、フェリーのダイヤと乗り場はちゃんと調べておく事を強くオススメします(普通は調べるだろう)。
真ん中にある富士山のような形の島が似島です。
ちなみに、広島港と似島を結ぶフェリーの乗船券はなく、船に乗るときに船員さんにお金を渡すシステムになっています。なので、切符売り場等を探しても見つからないのでご注意を。このシステムをあらかじめ調べておいたおかげで、スムーズに乗り継ぎができたって言うのもあるのですが。
20分ほどの航海で似島到着です。
特にやる事は決めていなかったので、似島の最高峰にでも登ってみましょうか。天気も良いので眺めも期待できそうですし。
軽自動車すら1台通れないぐらいの狭い離島的な路地を進んでいくと登山口があります。
ここから一気に安芸小富士に向けて登っていきます。
標準タイムでは50分ほどのところ、30分弱で登頂できました。
広島市内がよく見えます。
一方、江田島の方も眺める事ができます。
8月頃に登ったお隣の宮島にある弥山にくらべると、標高は1/3程度の小さい山ですが、こちらはそんなに観光地化されていないため足場も悪く、登山道も獣道とまではいかなくても、ちょっと歩きにくい道が続いているので注意が必要です。それに10月に入ったというのにもかかわらず、蚊がかなり多く、少しでも立ち止まると蚊の猛攻に襲われるといった始末。行くなら春先や真冬が良さそうです。
無事に下山したところで、時刻を確認すると、帰りのフェリーに走れば間に合うことが判明。でも来るときもギリギリの行程だったので、帰りはもっとゆっくりしたいよな! ってことで目の前のフェリーは見送って、もう少しだけ似島観光を続行する事にしました。
まず向かったのは、フェリーの船着き場と山を挟んでちょうど反対側にある集落、こちらは島の小中学校があるもうひとつの大きな集落ではあるものの、人家はまばらで大変静かな集落でした。
広島市南区とは思えない静けさ。
さらに進むと、原爆慰霊碑がありました。
たまたま通りかかった地元のおじさんと挨拶したら、原爆についていろいろ教えて貰う事ができたのできました。そのおじさん曰く、どうやら似島のこの慰霊碑がある場所は原爆投下後、かなりの数の被爆者の遺体が埋められたそうで、至る所から骨がでてきたとのこと。そればかりではなく、近くにあった防空壕の跡などからもたくさんの遺骨が発見されたりしたらしく、のどかな漁村からは考えられないような悲惨な出来事が70年ほど前に起きていたようです。
確かに噂によれば似島は心霊スポットとしても有名らしいですね。俺が一通り回った限りではそんな霊的な何かは全く感じ取れませんでしたけども。霊感ないし。
その後は、道標に沿ってフェリー乗り場へと戻りました。
ちなみに似島ですが、ここもお約束通り、島の猫に何匹かで会う事ができたので、いつものように紹介しますね。
目つきが悪い猫。
子育て中らしいから、ここの猫は去勢処理とかしていないのかな。
猫「ちょっとフェリーに乗りたいのですが」
猫「しまった、お金持ってきてないから乗れない」
似島、良いところだったのでまた日を改めて訪問したいですね!
(2018年追記)
改めて訪問しました! 詳細は↓の記事を参照ください。