NISHISAITAMA PROJECT

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大津島サイクリング

九州出張帰り、せっかくだからどっかに寄ろうかと調べてみたところ、山口県は徳山の近くにある大津島という離島が目にとまったので、行ってみることにしました。

 

実は島に渡るための事前調査で調べるまで全然知らなかったのですが、大津島というのは第二次世界大戦中に特攻兵器として作られた人間魚雷の回天の基地があった島でした。回天自体は知っていたものの、それが日本のどこに配備されて、どういう歴史があったのかという詳しいところまではほとんど知らなかったので、その勉強もかねて島に渡ってみることにしました。

 

 

 

新幹線に飛び乗り、徳山駅で下車です。

 

 

徳山からは大津島の他、大分県の竹田津港へ行くフェリーなどもあり、それらのフェリー乗り場は駅のほぼ目の前にあるので大変便利です。

 

今回乗るフェリーは大津島巡航の鼓海Ⅱです。

 

 

わずか20分ほどの船旅で大津島に接岸です(フェリーのダイヤによっては他の港による事もあるので40分ぐらいかかる)。

 

さっそく馬島港に降り立つと大きな看板に歓迎されました。

 

 

この島には他にはない悲しい歴史があるので\ようこそいらっしゃいました!/っていう感じではなさそうかなとか思っていたのですが、他の観光地と同様に歓迎されました。看板に・・・ですけど。

 

前もって調べておいた情報によると、港の近くにある大津島ふれあいセンターにてレンタサイクルを借りられるとのことだったので、ふれあいセンターに移動してレンタサイクルを確保。

 

回天記念館がもちろん目的ですけど、個人的には離島そのものを楽しむ事が目的なので、まずは時間が許す限り、島内を縦横無尽に走り回ります。

 

とりあえず向かったのが島の最北端。行き先に困ったら最○端は基本中の基本です。

 

 

レンタサイクルことママチャリを必死に漕ぐこと20分ちょっとで最北端らしきところに到着です。島の北側からは徳山市内に広がる工業地帯がよく見えます。夜来たらきらびやかな夜景が楽しめることでしょう(たぶん)。

 

 

どうやらこの島は、大阪城の石垣の原材料を切り出したらしく、その時の残石がありました。江戸時代も始まったばかりの頃に、大阪から遠く離れたこんな島から石をよく運べた物ですねぇ・・・よくよく考えてみれば船にさえ積めれば、むしろ陸路を運んでいくよりも楽なのかな。

 

などと考えながらさらにチャリで進んでいくと、七人墓という墓を発見。

 

 

こちらも江戸時代に島原藩の人がこの島の近くで遭難してしまったのでここに葬ったとか。このほかにも十人墓などといった墓もあったりして、なかなかテンションが上がりにくい島です。でも、島全体としては山にでも登らない限りは特に急な坂などもないので、軽くサイクリングするには良い島ではないでしょうか。

 

ぷらぷらと来た道を戻り、大津島ふれあいセンターの裏手にある回天記念館へ。

 

 

ここには実物大の回天なども展示されています。実際に運転席を見てみるとかなり小さく、こんなのに乗って真夜中の海を爆弾抱えたまま的の船に特攻するなどちょっと想像できません。少なくとも俺は絶対に乗りたくないですね(戦時中はそんなこと言ってられないでしょうけど)。

 

ここまで来て帰るはずもなく、記念館の中にも入ってみました。

 

こぢんまりとまとめられた記念館には、回天にまつわる歴史や遺品などが展示されており、中でも回天の操縦者とな(ってしま)った若者が書いた遺書などはいろいろと考えさせられます。ここは本当に来て良かったと思います。

 

最後に記念館の近く、ふれあいセンターの脇にあるトンネルを抜けたところにある、回天発射訓練基地跡に訪問しました。

 

 

戦時中は回天や魚雷をトロッコで運び出したそうで、いまでもトンネルなどはほぼ当時のままで残っています。

 

近づくといきなり大音量で観光案内をはじめる心臓に悪い展示物などを適当にやり過ごしながらトンネルを抜けると・・・

 

 

紹介写真には手すりはついていなかったので、最近設置されたのでしょうか? きっとどっかのアホが落ちたんだな・・・

 

それはともかく、基地までは近づけるそうなので、行けるところまで入ってみましょう。

 

 

この辺も当時のまま残っているそうです。

 

・・・

 

帰りのフェリーが出港するまでの僅かな時間を使って、馬島と呼ばれる大津島の南側を少しだけ回ってみました。

 

こちらも小さい集落には猫がたくさんいました。いわゆる猫島ほどではないですが、5分ほどの散策で7匹ほど見かけたのでそこそこの密度だったと思います。

 

 

ちょっと顔を怪我している猫。かわいそうに。

 

 

離島の猫はでかい猫が多いな。

 

 

猫×2

 

 

そういやどこの離島も、だいたい柴犬が1匹いる気がする。

 

とまあ3時間ほどの滞在で、十分満喫することができました。この辺は、まだまだ知らない離島や観光スポットはたくさんあるので、機会があればまた訪問しましょう!

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