NISHISAITAMA PROJECT

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浄土ヶ浜と秘境路線の山田線

お世話になった、岩泉の酒屋のおじさんとおばさんに礼をし、1日に5本しか来ない岩泉から小本へ向かうバスに乗って先を急ぎましょう。

 



途中の龍泉洞前から観光客らしきおばさんが2人乗ってきたので、乗客は俺を含め3人。もう、危機的状況ですな。



JR岩泉線が本来走るはずだった予定線に沿って小本へ。



小本観光センターと書かれていますが、ここは小本駅です。秩父鉄道秩父駅みたいな感じで、土産物屋と駅が合体した総合施設のような感じになってます(って、この例はわかりにくいか)。



で、待っていたら、こんなレア列車がやってきたー。これって、例の久慈ありすのCDの中で語られていた「レトロ列車」だろうな。運転手はお兄さんだったけど。

・・・

さっそく乗り込むと、三陸のパックツアーのコースに指定されているらしく、車内は座席が一通り埋まるほどの盛況ぶり、ツアーが三鉄にどれぐらいお金を支払っているか不明だけど、こんな感じで乗客が増えてくれるならば、今後もしばらく安泰だろうね。

あ、俺ですか。俺は満員のレトロ列車の方を避けて、後ろの普通車の方にいました。



ちなみに車内はこんな感じ。テーブルもあるので、通学時間に走らせたら、大学受験を目指す高校生が中でお勉強ができて良いんじゃないかな。

・・・

レトロ列車に併設されている普通車に揺られ、昨日もやってきた宮古に到着。この時点で、三鉄には4千円ぐらいお伏せしたことになるな。

さてと、これからどうしましょうか。案としては、以下の3つ。

1.三陸最大の観光地の一つ、浄土ヶ浜を見学した後、宮古から山田線か急行バスで盛岡まで移動し新幹線。
2.宮古では降りずに、釜石方面まで移動し、釜石線で花巻に行って新幹線。途中の遠野あたりで途中下車もありか?
3.釜石まで行き、さらに南下して盛まで行き、そこから列車乗り継ぎで仙台あたりから新幹線。

案2と3は、ひたすら鉄道を乗り続けるだけの案で、JR乗りつぶしを目指している俺にとって見れば、この2択になるんだけど、それはちょっと面白味に欠けるかな。それにせっかく、はるばる宮古までやってきたんだから、もう少し観光名所を見ておきたいよな! と思ったので、1案で行くことに。



思ったら即行動。やってきました、浄土ヶ浜宮古駅から路線バスで15分ぐらいです。

霊鏡竜湖という人が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われていわれている浄土ヶ浜。天気があんまりよろしくなかったので、極楽浄土というより三途の川の河原のような・・・



なかなか凄そうなところだったけど、天気が悪かったのが残念。しかも途中で霧も出てきて、何が何だか・・・ちょっとこれは、日を改めて天候の良いときに再チャレンジですね。

浄土ヶ浜の海岸線を歩き続けているうちに、気がついたら浄土ヶ浜を抜け、こんなところに・・・



竜神崎展望台。宮古港の人工的な港が見えます。

標識も何もない山道を進んでいくと・・・



日立浜というバス停にたどり着いたので、バスに乗って宮古へ。

・・・

宮古からは、今朝も乗った山田線の茂市方面に乗り込み、今度は盛岡を目指しましょう。



Wikipediaとか、いろんなホームページを見ると「宮古から盛岡へ行く人のほとんどは急行バスを使い、鉄道を使う人は少ない」なんて事が書かれていましたが、実際に乗り込んでみると、乗車率は地方ローカル線にしてはそこそこといったところ。少なくとも、駅前に止まっていた急行バスよりも乗客数は多かったような気がしたので、JR東日本も、もう少し力を入れれば、もっと乗客を確保できるのでは。

・・・

山田線に乗って盛岡へ行きましょう。

ところでこの山田線の宮古~盛岡間ですが、こんな逸話があります。


盛岡 - 宮古間は大部分の区間が人口希薄な山岳地帯である。この路線を敷設するかどうかを帝国議会で審議した際、野党憲政会は猛烈に反対し、同党議員は「こんな所に鉄道を敷いて、首相は山猿でも乗せるつもりか」と首相の原敬を非難した。これに対し原は「鉄道規則を読んでいただければわかりますが、猿は乗せないことになっております」と、平然と答弁した記録が残されている。from Wikipedia



つまり何が言いたいのかというと、人間ではなく、猿が乗ってきそうなぐらい山の中を走るというわけです。

まあ、話には聞いていたけど、実際のところは・・・



閉伊川沿いに走る区界までの景色は、終始↑のような感じ。

途中の松草という駅で、ちらっと時刻表が見えたんだけど、これが激しすぎるwww



盛岡行きは6:17 17:00 19:19。宮古行きは17:40 20:03。つまり1日に5本しか来ない・・・岩泉駅ですら6本だったから、それよりも列車が来ないという何という秘境っぷり。つーか、誰も使わないだろwww

しかもこのすぐ近くにある大志田駅に関して言えば、上下あわせて一日3本しか列車が止まらないとか。あれですよ、宮古行きは1日に1本しか来ないので、夕方にやってくる列車が、始発列車兼、終電車。いやー、一度降りてみたい・・・が、これはもう、誰かの協力を得ないと不可能に近いな。



人工物が全く見えない山の中を走り抜け・・・



上米内という駅をすぎたあたりから徐々に家が現れ始め、大都会に来たなーと思ったら、終点の盛岡に到着。



せっかくの盛岡だし、わんこそばと冷麺でも食おうかと(なんだその桃鉄知識)時計を見たら、次の新幹線の発車時間まで40分しか無く、微妙な待ち時間だったので今回は断念。でも・・・



あれ、国際興業バスがこんなところに・・・



盛岡駅周辺で軽く時間をつぶし、定刻通りにやってきた東京行きのはやてに乗って、大宮まで行き、実家の埼玉まで帰ったのでした。

という、三陸海岸旅行でしたが、今回もなにげに充実していて楽しい旅でしたよ。しかも今回は、いつにもまして地元のおじさんおばさんと仲良くなれたのが印象深かったかなとww

さてさて、次はどこに行こうかな・・・もう行ったことのない県、あんまり知らない県として、奈良、富山、兵庫あたりに行ってみるか。

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