NISHISAITAMA PROJECT

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寂地峡で滝巡り

レンタカーを借りて四国へうどんを食べに行った土曜日の翌日のこと。レンタカーの返却期限が日曜の夕方(24時間単位で金額が変わるため、朝返しても夕方返しても金額が同じ)で、さっさと返却してしまうには勿体無いということで、山口県の山の中にある寂地峡へ行ってみることにしました。

寂地峡は公共交通機関のみで行くには不可能に近いところにあり、また常識的な範囲に鉄道路線やバス路線もないため、いわゆる輪行スタイルで行くのも厳しく、簡単に言えば車がないと行くのが無理な場所なのです。なので、こういうレンタカーを自由に使える時に行っておきたいスポットの一つでもありました。

広島市内から中国道経由で吉和ICへ。吉和ICからは国道434号線で県境を越えて錦町の最奥を目指していきます。



国道434号線といえば一部区間酷道を持つ道として、その手の人達には知られている国道ですが、広島と山口の県境から先の山口方面に関して言えば、そこまでひどい道ではないかもしれません。しかしながら、それでも国道とは思えぬほど路面は荒れている箇所は多く、ごく一部に道幅の狭い箇所もあるので、慣れていない人には要注意です。

そんな国道434号線を行き、山口県側の集落を2つほどやり過ごすと、寂地峡の入り口の看板が見えてきます。ここまで来れば目的地はすぐそこで、入り口の看板から数分で寂地峡観光のための駐車場へ辿り着くことができます。



寂地山まですぐ行けそうだし、もう少し早い時間に来れば山口県の最高峰を制覇した上で滝巡りもできたかもしれない・・・まあ、この時期に登山はあんまりやりたくないんですけども。

キャンプ場周辺を適当に歩いて行くと、お目当ての滝が見えてきました。



竜尾の滝。写真で見えると小さめの滝に見えますが、実際にはそれなりに落差のある水量豊富な滝であり、さらにその下には大きめの滝壺があって、しかも水が大変綺麗なので小粒ながらも良い滝ではないかと思います。実際にこの滝壺で水遊びしている家族連れもいましたし、特に滝巡りなどに興味がないときはここで遊んで帰るだけでも十分楽しめるのではないでしょうか。

さて、この寂地峡の滝がすごいのは、これで終わりではなく、この後ろに4つの滝が控えています。そのため、最初の竜尾の滝を含めると連続して5つの滝が連なっていて、まとめて「寂地峡五竜の滝」とも呼ばれているのです。

竜尾の滝の脇にある遊歩道を進んでいくと、すぐに2つ目の滝、登竜の滝が見えてきます。



1つ目の滝に比べて滝壺の両幅が狭い分、深さがあるようです。このメチャクチャ暑い季節なら飛び込みたくなるような滝壺ですが、実際にはかなり水温が低いので、それをやったら危険かもしれません。でも、それをやりたくなるぐらいには暑かった・・・!

何度か川を左右に渡っていくと、今度は落差のある滝が連続して登場します。



こちらは(確か)竜門の滝。このすぐ上にも滝があります。



最も落差があるであろう、竜頭の滝が最後の締めくくりとなります。

段爆なので見えない部分にも滝があるのかもしれませんが、見える部分だけでもそれなりの落差があってすごいですね。滝には近づけないのに、ここまで魅せてくれる滝はこの辺では中国山地では珍しい気がします。

滝巡りとしてはこれで終わりなので引き返そうかとしたところ、よくよく見えると遊歩道というか登山道がまだまだ続いていたので、もう少し進んでみることにしました。

竜頭の滝の上部へと続く急登を進んでいくと、突然現れたのは、森林鉄道の廃線跡のような素掘りのトンネル群。



調べてみると、かつてはここに丸太を並べて、切り出した木材を運んでいたそうな。ただ、一歩間違えれば崖の下まで真っ逆さまなので、当時は命懸けだったのではないでしょうか。

一応この当時の木材運搬の道も現在はハイキングコースとして整備されているようで、もう少し先まで歩けるようでしたが、流石に何も準備していない状態で、目的もなく山の中を歩き回るのは避けたかったのと、それ以前に至る箇所が通行止めになっていたこともあり、ここらで引き返すことにしました。



最後に水を一杯。ここのキャンプ場は、この真夏のシーズンでも涼しいし、キャンプしてみるのはありかもしれませんね。その場合は間違いなくレンタカーなどを手配してのキャンプになると思いますが。

・・・

寂地峡に満足した後は、レンタカーを返却するために広島市内へと下道で戻ります。その途中、吉和ICの近くに「女鹿平温泉→」という看板が見えたので、ちょいとお立ち寄りしてみました。

www.megahira.co.jp



温泉は内風呂+露天風呂の一般的な温泉のほか、リゾート地らしく、いろんな種類の風呂やサウナなどが楽しめる水着着用の混浴ゾーンもあるとのことで、どうせならそっちかなと思ってみてみたところ、現在は事情により休業中とのことだったので、一般的な温泉の方のみチョイス。

ただ、この暑い時期にサウナや水風呂のない温泉にやってくる人はそう多くないようで、1時間ぐらい滞在していたのに他の客は0名で完全貸切状態。まあ、お湯自体はちょうどよい温度でも外気温が暑すぎて、水シャワーを浴びまくってましたが、綺麗な温泉でなかなか良かったです。

温泉に満足した後は戸河内ICまで下道を進み、その後は中国道で真っ直ぐ帰りました。

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