年末に南九州の方へ行く用事があったので、ついでにレンタカーで大隅半島へ行ってみました。本当は本州最南端の佐多岬まで行く予定でしたが、大隅半島のサイズを読み間違っていたため、佐多岬まで行くことがかないませんでした。まあ、佐多岬が今すぐ消滅することはないですし、これは次回のお楽しみと言うことにしておきましょう。
まず向かったのが、南大隅町にある雄川の滝。この滝は、2017年ごろにNHKの大河ドラマでやっていた西郷どんのOPに出てきた滝で、一度はお目に掛かりたいと思っていたのです。なので行ってみました。
宮崎県の都城で高速を降りて、廃止となった国鉄志布志線や大隅線の廃線跡に沿って鹿屋市を抜けて南大隅町へと向かいます。この志布志線や大隅線、これらのいずれかが廃止されていなかったら、日南線とセットで周遊観光列車なんてのも走っていたかもしれませんね。
そんな廃線のなった鉄道代わりに高規格道路や無料の高速道路が充実しつつあるので、それらを活用して一気に目的地へと移動します。
グーグルマップのナビとカーナビの指す位置が微妙に異なっていたので、(たしか)グーグルマップの示す方へと向かったところ、到着したのが雄川の滝の展望台・・・
なるほど???
いわゆる「コレジャナイ感」があったので調べてみたら、どうやら滝壺へは別ルートで行くらしい・・・というか、この展望台から遥か下にもうひとつの展望台が見えるじゃあないですか。でも、高低差を加味しても直線距離にして60メートルぐらいなので、すぐ行けるだろうと思ったのです。
地図で見ても近いぞ??
?????????????
調べてみると、滝壺へはかなり下流の遊歩道入口にある駐車場に車を止めて、そこから片道1.5km程度歩く必要があるそうです。それはともかく、今いる駐車場からその遊歩道入口まで直線距離では2km程度なのに、道のりなんと10km弱。でも、ここまで来たんだから行くしかないよな! ってことで、20分以上かけて大廻りして駐車場へ。
さあ歩くぞー。
遊歩道は一応舗装されているので、よほど歩きにくい靴でない限り歩けなくはないです。しかしながら、ちょっと急な坂があったりするんでご注意を。
早歩きで15分ほど、ついに雄川の滝に到着です。
上からだと大きさがわかりにくかった滝の全容が下からだと実に良く見えます。
おお、これはなかなかすごい!
ただ、デジカメの限界ですね! 写真で見るとただの岩壁にしか見えませんな・・・ついで言うと、冬の時期は太陽の位置の関係上、お昼時はどうしても暗くなってしまうので、太陽が真上にやってくる夏至の時期が良さそうです。その時期なら水量も多いだろうし。
写真はあれですけど、これははるばる行く価値ありの滝ですね。また日を改めて訪問しましょう!
入口の駐車場で売っていたシュークリーム。美味しいです。
・・・
冒頭でも書いたとおり、この時点で佐多岬まで行くと時間的にかなり厳しくなることが判明したので、不完全燃焼気味。もうひとつぐらいすごい何かが見たいなぁと適当に海沿いを走っていたら「神川大滝→」等という看板が見えたので、今度はそちらへ行ってみました。
今度はカーナビの指し示すとおりに進んで行くと到着したのが、台地の上の小さい駐車場。なんというか、ついさっき雄川の滝の滝上展望台と似たようなシチュエーションだなぁ・・・と思って車から降りて滝へと向かってみたら、吊り橋を発見。
その吊り橋のの上から下を覗いてみると、目的の神川大滝が真下に!
ここでも滝壺へ直接行ける駐車場まで大廻りする必要があるのかよ! と突っ込みを入れつつ、近くの地図で確認すると、ここは直接滝壺へ向かう山道があるとのこと。高低差は100メートルぐらいあるんじゃないかというぐらいですが、車で何キロも大廻りするぐらいなら歩いた方が断然マシなので、山道を下って滝壺へ向かってみます。
その途中にあった小滝。小粒ながらも裏側に回ることができるニクい滝です。
そしてこちらが神川大滝。大きな滝壺、幅の広い滝幅、そして豊富な水量と、実に豪快な滝で素晴らしいの一言。これで落差があれば、日本の滝百選に選ばれていたかもしれません。
しばし滝を堪能した後、来た道を戻って遥か台地の上に止めた車に乗り込んで帰ったのでした。