NISHISAITAMA PROJECT

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SLに乗って秩父の温泉へ行ってみる

北海道旅行の帰り、そのまま広島に帰るぐらいなら東京経由で帰ろうじゃあないかと思い、新千歳空港から羽田まで移動し、そのまま実家に1週間ほど居座ることにしました。つまり実家で1週間ほどテレワークで仕事をしながら、休みの日は久しぶりの関東を楽しみつつ、東京近辺に戻ったときの部屋探しの事前調査などもかねて、あちこち遊びに行っていたのです。

それらはまあ、ブログ記事にするほどでもないので割愛するのですが(というか飯や酒以外あんまり写真を撮っていなかった)、1日だけ、少し遠出して温泉などに浸かってきたりしたので、その日のお話でも軽くまとめてみます。

自宅のある飯能駅で中高時代の旧友と1年ぶりに再会し、そのまま西武秩父線に乗って秩父方面へ。



西武秩父駅は、訪問するたびに新しい店舗や施設ができている気がしないでもないですね。いつの間にか、仲見世通りもなくなって、代わりに温泉なんかもできていますし!

この時点では特に予定なども考えておらず、どうしようかとしばし熟考したところ「また、大滝の温泉までバスで行こうじゃないか」という流れになったので、温泉に行くバスに乗るまでに市内を散策して、ついでに昼飯も食べて時間をつぶすことにしました。

ic-yas.hatenablog.com

全く同じ事を、3年前にもやってますね。無計画に公共交通機関だけでこの辺に来ると行動範囲が狭くなってしまうので仕方ないと言えば仕方が無い・・・



天気が大荒れの3連休だったはずの秩父市内。蓋を開けてみれば曇天という感じで、観光客も少なめ。今回は特に良い景色をがっつり眺めようとかそういうのもないし、個人的には好都合でした。



秩父神社は改装中・・・



西日本にいると、東日本的な蕎麦を食べる機会がどうしても少なくなってしまうので、適当に目に止まった蕎麦屋に突撃。訪問先は番匠屋。



いたってシンプルなざるそばですけど、期待通りの美味さで満足。そしてさりげなく昼から日本酒を飲むという笑

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さて、ここ最近の秩父の西側へ公共交通機関を使って訪問する場合は、一般的には西武秩父駅から出ている路線バスで向かうことになります。というのも、東京方面から秩父へ向かう最速の移動手段である西武秩父線に接続する形で秩父鉄道三峰口駅の先までノンストップで向かう速くて安くて便利な路線バスがあるおかげで、

  1. わざわざ御花畑駅まで歩いて
  2. 秩父鉄道に乗って三峰口駅まで行って
  3. さらにそこでバスに乗り換える

ような面倒なことをする人はめっきり減ってしまったのです。

で、我々もそのつもりで、西武秩父駅からバスに乗ろうとしたところ、西武秩父駅に行く途中の御花畑駅で物は試しと秩父鉄道の時刻表を見たら12:19 SLという表示を発見。

www.chichibu-railway.co.jp

ちょうど良い感じにSLが来るようだから、乗ってみようぜ! と、急遽計画を変更してSLに乗ってみることにしました。



SL! いわゆる蒸気機関車などという乗り物は、絵本や物語の中だけの存在であり、実物においては物心つくどころか、生まれる何年も前の時点で既に過去の遺産になっていた世代なので、特別何かノスタルジックなものを感じるようなことなどないのです。でも、人生において一度もSLという乗り物に乗ったことがないし、今まで体験したことのない乗り物に乗るというのは、やはりわくわくしますね。



おおお、本物のSLだ!



専用の客車を牽引して走って行きます。



車内の方は木製の椅子とかそういうレベルの古さではなく、地方を走っている古い気動車(?)の車内といった感じで、広島近辺にいるとわりと見慣れた光景でした。ただ、それでもSLに合わせて、椅子や壁紙の色などの統一感は図られていて、内装がおざなりになっているようなことはないですね。そして窓をフルオープンにすることは可能である一方、令和の乗り物らしく、ちゃんと冷暖房は完備されています。

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指定された座席に座ってしばし待つと、SLはゆっくりと動き出し、煙を吐きながら三峰口駅へと進んでいきます。

ちなみに停車駅だけに着目すると各駅停車よりも圧倒的に少なく、もしかしたら途中で先行する各停を追い越すのではないかとも見ていたのですが、実際のSLの速度は大変ゆっくりで、各駅に停車している電車よりも表定速度は低い気がします。これは、ただ単にSLの出力の限界がこのレベルであり、さらにはSLを全力疾走させるといろいろ本体に負担がかかったり、沿線住民に悪影響を与えたりするからじゃないかなと思っているのですがどうでしょうか。

いずれにしても、ゆっくり進んでいるおかげで、ボックスシートから雄大秩父路の眺望を眺めることができたりするし、これはこれでありだと思います。別に急いでいるわけでもないですし。



窓を開けると煤が入って来ます。確かにこれで長い峠越えのトンネルを通過したら顔が真っ黒になりそう。秩父鉄道にはトンネルはありませんが(たしか)。

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30分ぐらい掛けて、終点の三峰口駅に到着です。なかなか楽しいひとときでした!



この先はバスに乗って移動します。そしてなんと、元々乗ろうとしていた西武秩父駅始発の路線バスが、グッドタイミングで接続していて大変有り難い限り。



西武バスに乗って向かうは大滝温泉



個人的に秩父で一番良い温泉だと思っている大滝温泉。残念なことに、この日は男湯大浴場のポンプか何かが故障中で、女湯の内風呂と露天風呂を男女で分けて使うような変則的なフォーメーションでしたが、普段入らない方の風呂場に入るという不思議な体験もできたので、まあ良しとしましょう笑

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帰りこそは、直行バスで西武秩父駅まで行くつもりでしたが・・・



三峰口駅西武線直通の飯能行きと接続していたため、帰りも秩父鉄道で帰ってみました。来るときSLで通過した路線を改めて電車に乗って体験してみると、電車の偉大さというものがよく分かります。こんなローカル線の古い電車であっても、電気で動くから静かだし、煤や煙もまき散らさないし、加速も良いし、それに何より速い!

とまあ、よくよく考えなくても当然のことに納得しつつ、飯能へと戻り、適当な居酒屋で軽く打ち上げしたのでした。

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